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親たちの出雲駅伝 #2

これまでの話

気持ちは解る!

 私自身、家族の部活を万難排して応援した経験があります。陸上では無いですが、全国レベルの部活動をしており、8年間全国規模での応援追っかけをしました。

 大会中の写真撮影は、主催者指定の業者にしか許されず、ましてやレギュラーメンバーではあるけれど、ベース部分を受け持つポジションなので、ほとんど写されることはなく、写っていても他の部員にピントが合っているというもの。

 それでも、全力を尽くしている姿は、私が撮ることを許可されている大会では自ら撮影することが出来ません。だからどんなにピンボケでもいい。家族が映っている、最高のシチュエーションの写真は手元に置きたいのです。お父様の気持ちは自分の気持ちでもあります。

 リビングにかざられた様子を写メっておくって来てくださったのですが、拙い写真でも、家族にとって大事なものになるんだ。心が繋がるって、こういうことなんだ。と実感しました。

所属大学なんて関係ない!

 写真をお送りする前後から、お父様(Sさんと呼びます)とメールでやりとりしました。Sさんの息子さんは駒大ではありません。それにも関わらず、私が駒大の後援会員なのを受け入れてくださって、いろいろ語りあうようになりました。

 ピンボケでも欲しい気持ちが解りますよ~的な、お話から始めたように覚えています。Sさんにとって大事な方が島根出身であり、出雲にも興味を持っておられたことも伺い、一層身近に感じられました。

 息子さんとその同級生さんとの関わりを伺ったとき、胸が締め付けられました。子供同士は親友、親同士も親しい。両家が一緒に応援したレースでの結果が天と地ほどの差になったことがあるそうです。

 笑顔でおめでとうを言わなければならなかった、その気持ちはどんなだったのだろう。

 私もそんな経験をしています。我が家族の出来さえ良ければ、全員で全国大会に行けたのに、、、そういう苦い経験があるだけに、Sさんご夫婦の気持ちが、解るような気がして、駒大の選手たちと同じような熱量で応援したいと感じるようになりました。

親たちの出雲駅伝 #3  につづく

(トップ画像 第31回出雲駅伝 前日 2019.10.13 13:20)

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