イマージョン実践経営大学 事務局

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最近の記事

#241 大きな会社も最初は「弱者の戦略」

今、社会を、経済を席巻している大きな会社も最初は「弱者の戦略」だった。。そんな話について今日はまとめていきます。「ランチェスター戦略」という軍事法則をもとに展開していきます。 まず、「ランチェスター戦略」についてですが、それは1914年にフレデリック・ランチェスターが提唱した法則です。 根本的な考え方として ・第一の法則 局地戦・接近戦 ・第二の法則 集団体集団の遠隔作戦 の二つの法則からなります。軍事法則を指すので詳細については割愛させていただきます。 この法則を産業界

    • 情報洪水の中の情報探索を考える#218

       インターネットの普及により、急速に得られる情報が増加しました。  情報の信憑性等は常に考えつつ、得られる情報を鵜呑みにせずに精査することが求められています。  まず、情報というのは1次情報、2次情報、3時情報に分けることが出来ます。  1次情報とは、自分が直接見たり、聞いたりしたもののことです。  仕事のフローに当てはめると営業担当者が訪問先のお客様から直接聞いた要望や苦情のことです。  2次情報とは、1次情報者から提供されるものです。  仕事では、営業担当者が会社に帰っ

      • 就活の軸② いつの時代も多面的に考える#217

         今回は就活の軸②ということで、特に多面的に考えることに焦点を当てています。  前回の就活の軸①をまだ見ていない方は、そちらも是非ご覧ください。  まず、就活の軸についてですが、2つの視点から考えられます。  一つ目は、会社の見極めです。 大きく分けて働きやすさと働きがいに分類できると考えています。  まず、働きやすさについてですが、「給料、福利厚生、休日就業時間、企業文化・風土」の要点が挙げられます。  次に、働きがいについてですが、「20代で権限、人間的成長、能力的

        • #140 鈴木修スズキ自動車会長が交代で考えるトップの引退時期

          経営トップの引退時期で悩んでいる経営者の方も多いと思いますが、先日スズキ自動車の鈴木会長が引退されるようです。鈴木さんの例を紹介しながら、経営者が頭を悩ませるこの議題に対してお話していきます。 まず、鈴木修氏の経歴について軽く紹介していきます。 1958年にスズキ二代目社長鈴木俊三氏の娘婿としてスズキ自動車に入社後、1978年同社代表取締役社長に就任します。2000年には同社代表取締役会長しました。以後、何度も次期社長候補へ役職を譲りましたが、後継者の急逝などが相次ぎ、幾度

        #241 大きな会社も最初は「弱者の戦略」

          #137 中小企業は自社の財務諸表を社員にオープンにすべきか?

          「中小企業は自社の財務諸表を社員にオープンにすべきか?」について今日は勉強をしていきます。 様々な意見があると思いますが、弊社社長藤井をはじめとする有識者3名の意見をあげると、 ・小山昇氏(経営コンサルタント)  「社員はわからないかもしれないが、オープンにしていることが重要」 ・古田土満氏(古田土会計事務所長)  「しっかり財務の教育をしてからじゃないと誤解を生む可能性がある」  「オープンにするタイミングが大事」 ・藤井正隆(株式会社イマージョン代表取締役社長)  「社員

          #137 中小企業は自社の財務諸表を社員にオープンにすべきか?

          学校を休んでも塾に行く理由と企業の研修のあり方 #211

          今回は塾と企業研修を絡めたテーマで書いていきたいと思います。 学校教育とはまず、学校での授業というのは一律の内容をみんなが平等に学ぶという形が基本です。また、主要5科目以外(美術や家庭など)も学びますし、人とのコミュニケーションも実体験を通して学びます。 =基礎学力や教養をみにつけることも大切な役割を担っています。 豊かな人間性を養ううえで不可欠な部分を担います。 塾とはでは塾とは何か? ひとりひとりのペースに合わせた授業を学ぶことができます。 具体的にいえば学力や志望校

          学校を休んでも塾に行く理由と企業の研修のあり方 #211

          #135 バックキャストとフォアキャストの両面で事業を考える

          今日は、よく耳にする「バックキャスト」と「フォアキャスト」に関する講義です。 まず、「バックキャスト」「フォアキャスト」の定義ですが、 「バックキャスト」とは「逆算していつまでに、何をしなければいけないかについて目標と計画を決めるやり方」を指します。1970年代の環境問題がきっかけで生まれた言葉で、2015年のSDGs及びイノベーションの動きが盛んになり、企業経営において事業計画にも取り入られるようになりました。ちなみに、「ムーンショット」という言葉も同義で使われます。 一

          #135 バックキャストとフォアキャストの両面で事業を考える

          #133 電通個人事業主化で確認する日本のフリーランスの実態

          広告代理店大手の電通についてがトピックです。 本社売却等様々なニュースがありますが、その中でも「個人事業主化」のニュースについて取り上げています。 ニュースの概要としては、一部正社員を業務委託契約に切り替え、個人事業主化するとのことで、全体の3%にあたる約230人に適応されたとのことです。営業や制作、間接部門など全職種の40代以上の社員2800人を対象に募集をかけ、適応者は早期退職したうえで、電通が11月に設立する新会社と業務委託契約をする。契約期間は10年間で電通時代の給

          #133 電通個人事業主化で確認する日本のフリーランスの実態

          値下げを簡単にしてはならない! #208

          コロナ禍の不況で商品の売れ行きが悪くなり、値下げをしてでも商品を売りたいと考える人は多くいるだろう。しかし、目先の利益のために安易に値下げをすることは、長期的な視点で見ればマイナスで働くことが多いため危険だ。 例えば、マクドナルドの例でいえば、210円だったハンバーガーを100円にしたことで、短期的に考えると大幅に販売量が増え売上も伸びたが、段々と販売量が低迷して、利益が少なくなっていった。マクドナルドの場合、価格を下げたことにより小学生等の低年齢層が特に店舗に集まってきた

          値下げを簡単にしてはならない! #208

          #131 ウーバーイーツとQBハウスの比較で考える雇用の在り方

          最近街を歩いているとウーバーイーツのドライバーさんをよく見かけますね。何をやっている会社かについての理解はできていると思いますが、その内情や雇用形態についてご存じでしょうか。 ウーバーイーツとは、食品デリバリーを行っている会社で顧客のもとへ飲食店の商品を配達しています。元々はアメリカで設立したウーバーテクノロジーズ株式会社が始めたフードデリバリー事業で、日本では2016年に事業が始まりました。(登記は2012年) 雇用形態として配達員がウーバーイーツアプリを利用して契約を

          #131 ウーバーイーツとQBハウスの比較で考える雇用の在り方

          #118 最強の生活協同組合コープみやざきのL-D-S

          生活協同組合の中でも、特によい組織状態を維持し続けている「コープみやざき」について紹介していきます。 その前に、生協についておさらいしていきましょう。 生協とは、組合員の生活の文化的経済的改善向上をはかる(生協法)ことを目的に作られた消費者の組織のことで、販売業ではなく購買業を行っています。 その中でもコープみやざきの組織概要として、 ・設立:1973年 ・組合員数:約25万人(対象地域の人口が50万人ほどで、その半数以上が加入しています!) ・供給高:300億円超え

          #118 最強の生活協同組合コープみやざきのL-D-S

          深田恭子、大坂なおみ「心の病」で考える社員への関わり方

          ここのところ立て続けに起こっているストレス問題が話題にのぼります。 そうした問題を今回社員への関りという視点で少し書いていきたいと思います。 ストレスとは本来…さかのぼること原子時代、野生動物などが襲ってきた場合、アドレナリンが分布され、心拍数が上がり緊張状態に切り替えるための命を守るためにとても大切な防御反応でした。 しかし現在のストレスは形を変え、人々の心身ともに大きな影響を与えています。 現代の職場のストレス原因 上記引用結果によると、現代の職場では、  ・職場

          深田恭子、大坂なおみ「心の病」で考える社員への関わり方

          #99 コロナ禍テレワークをきっかけに人事制度を見直そう!

          オンラインでの仕事、テレワークが常識になってきました。ニューノーマルの生活様式に変わり、戸惑うことも増えてきたのではないでしょうか。 その一つが人事評価の問題です。「部下や同僚の成果や仕事に対する取組みが見えづらい」そんな悩みが良く挙がってきます。 本日は、在宅勤務下の評価制度の課題の紹介から入り、企業の良い事例を交えながら紹介していきます。 まず、人事評価の一般的な課題として ①勤務態度の評価が難しい ②評価方法・評価基準が不明瞭 ③人事プロセスが遅延しやすい というのが

          #99 コロナ禍テレワークをきっかけに人事制度を見直そう!

          コーポレートブランドは地道な取組から育まれる #94

           コーポレートブランドとは、企業のブランドのことを指す。つまり、その企業の持つ無形資産に対するプレミアム価値や、組織全体の存在意義と価値観を示す。コーポレートブランドには企業の企業らしさが表れ、短期ではなく、長期的な取り組みにより育まれる。  コーポレートブランドを形成していく最初のステップは、組織の経営者がブランド戦略を始めるところからだ。その後、いくつものステップを経て形成されていくわけだが、容易なことではない。  ブランドは表面的なところにある単純なもののように思える

          コーポレートブランドは地道な取組から育まれる #94

          ノーマライゼーションの視点から24時間テレビの在り方を考える #93

          24時間テレビにおける定番番組である、障がい者が自身のハンディキャップを乗り越え何かを達成する番組内容に関して、その是非について問題提起されている。ノーマライゼーションの視点からこれについて考えたい。 まず、ノーマライゼーションとは何か? ・障がいのある人が障がいのない人と同等に生活し、ともにいきいきと活動できる社会を目指す ・障がいがある人を変えるのではなく、障がいがある人がありのままで健常者とともに生活ができるように「周りが変わる」 つまり、障がいを持つことを前提と

          ノーマライゼーションの視点から24時間テレビの在り方を考える #93

          社員持ち株制度の是非を考える #91

          本日は社員の持ち株についてのトピックです。 https://www.youtube.com/watch?v=jnJLIxPZapU&ab_channel=%E3%82%A4%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E5%AE%9F%E8%B7%B5%E7%B5%8C%E5%96%B6%E5%A4%A7%E5%AD%A6 持ち株制度の前に、まず 株式とはなにか? 簡単にお伝えすると“株式会社が発行するチケット”の事です。 →

          社員持ち株制度の是非を考える #91