コーポレートブランドは地道な取組から育まれる #94

 コーポレートブランドとは、企業のブランドのことを指す。つまり、その企業の持つ無形資産に対するプレミアム価値や、組織全体の存在意義と価値観を示す。コーポレートブランドには企業の企業らしさが表れ、短期ではなく、長期的な取り組みにより育まれる。

 コーポレートブランドを形成していく最初のステップは、組織の経営者がブランド戦略を始めるところからだ。その後、いくつものステップを経て形成されていくわけだが、容易なことではない。
 ブランドは表面的なところにある単純なもののように思えるが、それを形成していく要因は歴史、理念、ビジョン、使命感、こだわり、経営トップの姿勢、社会貢献活動、研究開発、品質管理、製法、等多岐に渡る。
 結論、コーポレートブランドを形成するための固定のステップ論は効果が期待できないのではないかと考えられる。企業の軸を定めて柔軟に対応する必要があるためだ。

 複雑な過程を経て、形成されるコーポレートブランドだが、もちろんメリットがある。コーポレートブランドは、関係者に様々な恩恵を与えるのだ。
 ただし、コーポレートブランドについて考えすぎても、短期的な視点になりがちなため、とにかく日々の積み重ねがどういった方向に向いているのかに意識を向けるべきだ。

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