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4月第2週〜富山、岐阜、新潟〜

4日目

 今週も先週に引き続き北陸旅行である。さらに北上を続けここからは富山県に入ったのだが、この日は富山と共に岐阜県の観光も少しすることになった。というのも4日目は五箇山と白川郷を世界遺産バスのフリーきっぷを使ってまわることにしたからだ。

五箇山

 富山側から出発するということでまずは五箇山へ行く。初めて見る合掌造りを眺めるとそこにはまだ生活感が多くあることが分かる。それは実際にここを家として生活している人がいるからなのだが博物館とはまた違う感覚に少しドキドキした。
 ちなみにここでは見学する際のルールとして時間の制限や近くからの撮影禁止などがある。住民の生活を1番に考えているからなのだろうが最近の観光地を見るとマナーではなくこのようなルールが必要なのかもしれないと思わされる。

遠くから撮影

相倉伝承館

 この相倉伝承館というものは小さな博物館のような場所である。合掌造りの中に入り伝統的な楽器を実際に触ることができるのだ。スタッフの方が親切に説明してくださったことで観光地以外の側面からの集落を知れた。
 そしてここの展示はどれも現物が丁寧に保管されている。ただ、その中で個人的に取り上げたいのは電話交換機である。それ自体は特に珍しくなく博物館でもよく見るのだがスタッフの方に聞くとここのものは実際に触って良いとのことだった。ピンを指す機会なんていうのは滅多に無いのでそれだけで十分に価値があるだろう。

自由に触らせてもらった

お昼ご飯

 昼はフリーきっぷでささら館という道の駅に移動する。各集落でもご飯は食べられるのだがやはり観光地価格なので、ネットで調べて比較的値段が安かった店の多いここに決めたのだ。
 入ったお店では定食を頼んだところ小鉢で五箇山豆腐が付いてきた。硬めのぎゅっとなった豆腐はThe田舎豆腐といった感じでとても味噌が合い美味しい。

オシャレなソースカツ丼

白川郷

 白川郷は1番大きな集落ということもあり観光地として完成されていた。道が広く、風景を守るために側溝のフタまでもが木でできているのである。天気がよかったこともあり本当に高級なお散歩という感じだった。比較的人の多くない日だったというのもあるだろう。
 バスの待合所ではスタッフのお姉さんが、バスの本数少ないから絶対乗り逃させないようにしっかり客全員とコミュニケーションを取っていたのが印象的だった。きっとあのお姉さんの活躍で白川郷がもっと良い思い出となった人は多いだろう。ちなみに交通整理も担当していたお姉さんに向かってみんなバスから手を振っていたし、お姉さんも振り返してくれていたのがとても良い光景だった。

いるかホステル

 この日の夜は前回行って大好きになったいるかホステルに泊まることにした。やはりオーナーさんが良い人でおかえりなさいって言って貰えるとにこにこしてしまう。このときは丁度ホタルイカがとても採れるタイミングでスーパーでは大安売りしており、ぐんぴぃ似のおじ様に更にそこから半額になってグラム48円となったホタルイカをおすそ分けしていただいた。このようなあげつもらいつの関係がとても楽しい。

茹でられホタルイカ

 その日の夜は緊急ミッションで海外観光客の方に声をかけられクレーム代行をすることになった。結果はあまり良くなかったのだが、県の問い合わせ先には繋げることができたので自分の出来る最大限はお手伝い出来たと思う。
 その場に居合わせた先程のおじ様が英語ができクレームに関する経験も知識もとてもある方で純粋にとても憧れた。最終的にはでしゃばるのもあれだから、という理由ですっと消えたのもとてもかっこよかったのでいつか私もそれをする側になりたい。

5日目

旅立ち

 ホステルのキッチンで朝掬ってきたという採れたてぷりぷりのホタルイカを見せてもらう。おすそ分けのお誘いもあったのだが、ホタルイカを普段愛でていることもあり個人的ホタルイカ許容量を昨日で超えていたので気持ちだけいただくことにした。この時期はホタルイカ目当ての方がとても多いらしい。

富山市立科学博物館

 この日はせっかく富山にいるのだからと富山の県立博物館あたりを訪れようと思っていたのだが、そもそも無いらしいということで近くにあった科学博物館を訪れることにしたのだ。
 この博物館は日本海ができた頃を中心に考えられており、中学地学レベルの展示が多かった。実際に手を動かして不思議を体験出来る展示もあり科学を身近に感じてほしい気持ちが伝わる。
 ここを訪れた理由の1つにはプラネタリウムがあることがあった。私はプラネタリウムというものを人が好んでいるから好いている。というのもテレビドキュメントに興味を持たせることが難しいことを知っている身からすれば、人々があんなにもドキュメンタリー調である番組を好んで観ていることが不思議であるとともに結構嬉しいのだ。
 ちなみに内容はやはりよかったのだが、寝そべられる席があったのでそこを選んだが普段はカップルが使うのだろう。土曜日はカップル無料なのも羨ましい。

高山に関する体験ができる

魚津水族館

 午後は魚津水族館へ行くことにした。本当は行くか迷ったのだがさすがに水族館好きとしてはどんな規模でも楽しめるだろうと思ったのである。後々この水族館が現存する日本最古の水族館であることを知りこの判断をした自分に感謝したのは言うまでもない。
 ここに行くためには電車からの徒歩が適しており、景色が山と空と海でどこを見ても絵になる素晴らしさがあった。この時期の富山は良いところしかないのでずるいなんて考えていると川を越えてすぐに着いた。

コントラストが綺麗

 この水族館の特徴は絵が多いことである。ネタの内容から定期的に描き変えていることが想定されるのかもしれない。全ての生き物に対して描いているのではないかというレベルで貼ってあるのだが1つ難点をあげるならほとんどが低い位置に貼られているのだ。そもそもに水槽が子供目線で低いので大人はしゃがむ必要がある。しかしやはり見分け方が書いてあると見分けたくなるもので絵や写真と本物をしゃがみながら交互に見る人になってしまった。もう1つ普通と違うのはその明るさだ。水族館では照明が落とされていることが多いのだがここでとても明るく開放的であった。

博物館のような説明


 こちらも最古であるという水槽のトンネルを抜けるとアカナマダとリュウグウノツカイのコーナーがある。かなり定期的に入ってくるからか飼育員の食レポや生体展示の映像があった。どの会社が輸送したのか見るとJA魚津からの魚津水族館のトラックで感心した。
 大水槽の付近にいるタイミングで餌やりが始まったので見ることができたのだが、このダイバーさんが凄かった。お手振りツーショットなんでもござれでファンサービスを積極的に行うのだ。大人に対しては擦り寄っている魚が妊娠中なことを身振り手振りで教えており、ダイバーさんの余裕が生み出す価値がそこにはあった。

6日目

フォッサマグナミュージアム

 最終日はフォッサマグナミュージアムを訪れた。新潟へはこの大学生活で何度も行っていたので優先的に行きたい場所がかなり減っていたのだが、その中でもずっと行く機会が無く気になっていた場所である。
 ここは想像よりもヒスイについての情報が多かった。有名になった歴史からその種類、他との違いまでヒスイを中心に様々な紹介がされていたのだ。日本海についての情報は日本海に面している県の博物館でよく見るが、それでもなんとなく曖昧にしていた部分がくっきりとするような展示であった。

ヒスイについての展示

 この博物館で可愛かったものを紹介したい。アサファスの化石が2つ展示されていたのだが、どちらもツノのような部分を綺麗に削ってもらっておりそこだけ立っているのである。多分実際に見るとゾッとするのだろうがこうして化石となるとマスコットキャラクターのようで可愛らしい。

ツノ?がかわいい

終わりに

 今回は北陸応援割を使って旅行をした。北陸は最近集中的に訪れているのでかなり行きたい部分は行けたように思える。博物館も連続して隣県を訪れることで知識に繋がりが持てたので今後もその方法が有効であることを覚えておきたい。

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