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「普通の休み方」が知りたい!うつを癒す休日の過ごし方

「休むの嫌い」というより、何もできてない自分が許せないから、がんばりたい。

ってか、そりゃふつうの人と同じように休みたいけど、周囲の誰しもがんばってるように見えるから休み方がわかんない!!

そんな、はたらくうつ病ビジネスパーソンを応援する記事。


うつヌケハック担当者、株式会社イメジンの日野成美です。

前回の記事はこちら💁‍♀️

先週金曜日、「なんで20時にタイムラインに来ないの⁉️」ってなった読者の皆さん、ごめんなさい!

実は当日昼に投稿操作をミスって、投稿しちゃったあと下書きに戻し、そこから予約投稿をあらためてやったので、20時じゃなくて14時(誤投稿した時間)のタイムラインに載ることに!

えーそんなんある?!

私もはじめてのケースですっごい落ち込んだのですが、それでもアクセスやスキをいただけてて感激した!一生読者のこと大事にする!!

というわけで、今日は前回の記事もぜひセットでお読みください。以後気をつけます。あ、ちなみに前回は自信作だよ!


さて、はたらくうつ病マンを応援する、オフ時間の過ごし方第2回。

かつての私を含めた多くのうつ病マンの多くは、休むのが大っ嫌いです。

まあ休んでも治らないしね。まわりで人がせっせと働いてるのに自分だけ寝てるって、罪悪感やばいしね。


鬼のセルフケアにより1年でうつ寛解した私は、今では休みが大好き。

しかしnote運用をまじめにやりまして、私が思うよりもうつ病マンには、はたらくビジネスパーソンが多いこと、そして、空いている時間に予定を入れようとする予定テトリスが頻繁に行われているようだと気づいてしまいました。


だるさや身体的不快感が比較的軽い、うつ病発症初期、もしくは回復期において、無茶なスケジュール組むのはあるあるすぎて涙が出るぜ!

体も心も比較的動くから、セルフケアじゃなくて人といっしょの時間を過ごそうとしがち。

実際、友だちや家族、仕事仲間もよかれと思って旅行とかカフェとか誘ってくれちゃうから、嬉しくてついていっちゃう。


だるくてどん底気分なのに、休みの日に予定テトリスする場合か!!

でもそもそも、休みってどう過ごすのが正解なの?


今日は、歴史ヲタの日野が日本の歴史や思想まで踏まえた、われわれ休めなくて当たり前だからどうしようっていう記事です。

ふつうと比べる思考回路をぶっとばす、現実的なオフの過ごし方のすすめ。

「ふつうの人」と自分を比べて、オフの時間も苦しいうつ病マンたち

かつての私を含めたうつ病マンは、ある思考のクセがあります。

完璧主義とも呼ばれる、その心は……


「普通の人」のビジョンがめっちゃありえへん高みを示してたりしてる件。

たとえば自分がこうなりたい!と思ってるビジョンがこんなんだったりする👇

普通の人は、1日10時間働いてて、しかも休憩をほとんど取らない。
お昼ご飯のあいだも、人の役に立つなにかをしてたりする。
休日も仕事のインプットしてて、夜も業務に関する電話に対応できる。

おらん!!

鎧の巨人か!ゲッターロボのパイロットか!!

無理やて!!どっからどう見ても人外や!


いや、でも真面目にこれくらい、「普通」の水準が高かったりする。

たとえ「現実には無理だよね」と口では言っても、心の奥底ではこの「いくらでも頑張り続けられる、普通の人」と自分を始終比べていたりします。


もっと頑張らなきゃ。

普通にならなきゃ。

どれだけ頑張っても大丈夫なくらい、頑丈にならないと。


そんな夢の姿に自分を近づけようと、休みの日もオンの時もかかわらず、自分が「動いている」ようにと努めています。

布団の中でだるい腕を動かして資格の勉強したり、仕事のミスについて振り返って反省会をしたりしちゃう。


で、うつ病になる人はまわりもうつ病人が多い環境だったりします。

すると自己管理をしないことが一般的な世間で「俺は疲れてるのに無理してるアピール」がステータスだったりして、真の健康マンたちの暮らす世界観とは別の社会がつくられていってしまうのです。

あと、うつ発病前にわりと体が無茶できちゃってたパターンとか、双極性障害(躁うつ病)の方は「前は12時間働いてもぴんぴんしてた」と過去の成功体験と比べちゃって、


ええから休め!!

理屈並べとる場合か!体のサインに応えてあげなさい!!!


ストレスや刺激に対して敏感かつ繊細な状態にあるはたらくうつ病マンの、休憩時間の過ごし方については前回記事で紹介したのですが、


「こんな状況じゃダメだ、休日ももっと活動的でないと!」みたいにうつ病マンはきっと、休みの日の過ごし方についても<普通の人>と比べて凹んでる。

はい、もう一回復習!


うつ病、もしくは抑うつ傾向のある人は、ストレスや刺激を多く受け取るから、処理に時間がかかる!

自分の体に合った時間の使い方をするのです。


とにかく自分の体と心が快適な状態になれるよう、全力を尽くすこと。

それがオンの時もオフの時も、きっと正しいやり方です。

「ぼーっと寝る休日」が脳科学的に正しい件

うつ病を発症すると、体のコントロールが効かなくなります。

ちょっとしたことで疲れるので、稼働日に仕事を全力でやった後の休日は「ソファや布団でぼーっとするしかない」という人も多いことでしょう。

しかもうつ病マンの場合、気圧の変化や温度・湿度、前日食べたものとかでケロッとコンディション悪化するんで、「なぜ?!普通ならこんなことで具合悪くならないのに!」って自分を責めちゃったりもする。

痛いほどわかる!!


そんな時には、休むのが正解なのです。

エネルギーが湧いてきたら、きっとまた出かけて笑顔で過ごせる日がきます。


「でも、平日もぼーっとしてるのに休日も寝てるなんて、そんなの嫌だ」

ぼーっと寝る休日は、脳科学的に最高だという説があります。


この記事よかった!


うつ病は脳の炎症であることが多いので(ホルモンバランスとか筋肉の凝りでもうつ状態にはなるので、服薬だけでなくありとあらゆるセルフケアを試すのがうつヌケハックのすすめ)、とにかく休みの日に休むのはいいこと。

ちなみに休みの日に寝だめするだけではなく、いつもなるべく長い時間、睡眠を確保できるよう調整するのがおすすめです。

なんでかって、頑張りやさんで心優しいうつ病マンたちの疲労は自覚している以上に実は濃く、普通とか平均とかいう基準をぶっ飛ばして毎日一定時間以上ケアしたいから。


この時に肝心なのは、ぼーっとしながら自己批判や自責思考をしていると脳に負荷がかかるので、あくまでも「ぼーっと」を楽しむこと。

誰かとワイワイ過ごすのが、良い休日なわけではありません。

一流ビジネスパーソンは禅寺やファスティング道場に行ってまでぼーっとしたりします。


そう、ここまでくるとだんだんわからなくなってきます。

「普通の休み」ってどういうものと考えればいいのか?

歴史に学べ!休みの日とは、どう使うべきなのか?

では、歴史をひもといて休みの日はそもそもどう使うべきなのかって話をね。

しようとおもったらね。

……ふと気付いたんですよ。


そもそも日本では休日という概念がなかった。

ペリー来航時に幕府の代官が「日曜日は交渉に応じない。われわれは文明人だから神に感謝の祈りを捧げるのだ」って言われたりして、開国後の明治にあわててグローバルスタンダード安息日=日曜日を設定したんですが。

日本で「休日」が生まれたの直近100年くらいやん!なんてこった!

あと幕末期のエピソードで有名なのが19世紀にしてやっと日本に「散歩」っていう文化が入ってきたってやつね。働かずにブラブラ歩くだけっていう行動が日本ではそれまでなかったので散歩という考えがなかったらしいです。どんだけ働くの好きやねん日本人。

ちなみに昭和一桁生まれの日野のおばあちゃんはお店を経営していた現役時代「昭和の頃は、定休日や営業時間なんかなかった」っていう日々を過ごしてたらしいから、マジで休み慣れしてない可能性が高いぞ日本人、歴史的に!!


なんてこった!!休み方わからなくて当たり前や!!


歴史をたぐれば、日曜日の元祖・西洋だと日曜日はミサや礼拝に出席して、神に感謝する日(イスラム圏も金曜日は神様へのお祈りデーだよ)。

勤労が美徳であり神々との交流という思想だった日本は、働くことこそ神仏に近づくことで、わざわざ通常業務を休んで神に祈るのは収穫期とかのお祭りぐらいしかありませんでした。(農閑期の冬は副業やってたし、盆暮れ正月でもお店はやってた)


休みどころか、個人が自由にブラブラ歩くことすら発想としてなかった国で、現代に生きる私たちは休みの日に、それまでできなかった家事を片付けたり、週明けの仕事に備えて仕事したりする。

なんなら休日=ハレ・ケでいうハレの日のため、お祭り状態でパーっと過ごさなあかん、くらいの世界観で過ごしてたりする。


だらだら書いてしまいましたが、要するに何を言いたいかというと、私たちが休み方がわからないのは当たり前ということです。

だってご先祖さまたちがぜーんぜんやり方を蓄積してこなかったんだもん。


なのでこれからは、私たち自身が休み方の歴史をつくるのです。

逆転の発想!パラダイムシフト!ひねり王子もびっくりのポジティブ転換!


そう、未来のために今、私たちは休み方を模索します。

新時代だからこそ、次世代の日本人たちの未来をつなぐべく、今私たちが心も体も苦しくない休み方を考えるしかないんです。


ワクワクしませんか?あなたの休みへの模索がきっと、未来を明るく変えるんです。

うつヌケハック担当者・日野の休みの日オフ時間の過ごし方

ただ、それでも「どういうふつうがいいのか」で悩んでいる読者が多い気がしたので……

しかたない。

最後の手段だ。


私・日野の休みの日の様子を公開することにします。

こないだの土曜日の様子を書き出してみたら、すっげえどうでもいいことしかやってない!

いいですか、しょうもないよ?なんの役にも立たないよ?

ほぼ健康体で元気に過ごす、うつヌケハック担当者のふつうの休日がこちらだ!


5:00 いつもの時間に起きた後、二度寝することにする
6:30 二度寝したのでもう1回起きる。朝風呂して朝食を食べる
8:00 朝のルーティンを全部こなしたので、「休みの日 過ごし方」で検索してネットサーフィン
10:00 すっごいダラダラと読書して過ごすうちに、パートナーが起きてくる
11:00  地元の特売スーパーに2人でまとめ買いをしに行く。テイクアウトご飯買って帰宅
13:00 ゴロゴロしながら「ゲッターロボ アーク」の配信最新話を観る
15:00 うだうだと「シン・エヴァンゲリオン」を観る
17:00  動画を流しながら読書。Kindle Unlimitedなので本は尽きない
18:00  週末のおたのしみ、ヨガに行ってくる
20:00  ヨガから帰宅、ごはんを食べる
20:30  眠いから寝る


しょーーもな!

インスタ映えとかSNS映えるような内容じゃない!エヴァとゲッターを同時進行ってある意味豪華だな!

ってか朝型生活だから夜型の人の役に立つ情報がなくてごめんね!


が、私の休みの過ごし方にはキホンとなる考え方があります。それは……


自分の体にとって、心地よい、好きなことをやる‼️

心の整理のためにジャーナリングやTODOリストの書き出し、ノートワークも週末に集中してやります。

仕事ない日に鍼灸やヨガの予定を入れたりもするし、要するに充電のためにいろいろと心を配ってるのですね。


オフの日にこうしなきゃいけない、こうすべき、というものは本来、ありません。

ただ、「元気な人はいつだってがんばってるんだ」という幻想を固く抱えて生きているうつ病マンの皆さん。


自分の体の状態にあった休み方を、これから模索しませんか?

元気な「ふつうの人」は、頑張りつづけてなんかいない。

あなたも、現実のふつうの人と同じように、自分を癒してだらだらするの、最高です。


未来のために、ぜひあなた自身の休み方を極めてくださいね。

次回、自殺予防週間におくる攻め攻め回「生きてていい実感なかったうつヌケハック担当者が、希死念慮を手放せた理由」
次次回、「生きる価値とは、そもそも」の予定。
お楽しみに!


うつヌケハック質問箱はこちら📦


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