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【本紹介】白取春彦:知性だけが武器である――「読む」から始める大人の勉強術

□紹介する本

知性だけが武器である――「読む」から始める大人の勉強術, 2016/3/30
[著] 白取春彦
祥伝社

□内容

楽しみは誰かから与えられるものではない。
勉強は自分にだけ開かれる誘いの手である。

  • 考えることは読むから始まる

勉強する上で最も時間をかけるのは読むこと。
考える材料を得るために読むことは必須。

読書は体験を与えてくれる。

宗教書、哲学書など論を論じている本の読み方:
アブストを理解する。
その論の根拠を知る。
(リザルト、ディスカッション、コンクリュージョンを知る)
論の前提となる知識や観点、価値観と、その論の時代背景を知る。
(イントロを知る)
その論の論理構造全体を知る。
(改めて全体を見直す)
—>
自分の考えやコメントを書きながら読もう。
一通りやったらもう一度読み直してみる。

わからないとき、
-自分の知識不足
-自分の偏見による誤解
-文章が破綻している(あまりない)
のいずれか。

理解するとは?

  • 人は雑多なそれを整理分類できたとき、理解する。

  • 見えない中身が見えて、それが端正な構造を持つとき。

  • 日常の事柄、すでにした体験と比較できたとき。

論理的なつながりがあるから正しいとも限らないことに注意。

  • 考える方法

  • 書いて考える

  • 連想して考える

  • 立って考える

  • リラックスして考える


  • ノートとメモのやり方

ノート

  • 左右を使い分けよう、左はオリジン、右はそこからの派生、拡大、注意、補遺を書こう。

メモ

  • 自分以外わからなくてもいい、即席で浪費される情報。

  • 複数のメモを蒸留するように純化する。

日本の教科書はそれ単体でよくわかるようには書かれていない。
授業で説明を補われることが前提にある。

わかったことを自分の言葉で書き直そう。

稼ぎにならないことは役に立たない、
それは役立つ役立たないといった、
ニヒリズムは経済と関係ないものに価値が見出せなくなる。
本来、意味や価値は誰かに与えられるものではない。
—>本をそのまま鵜呑みにするとやがてニヒリズムに陥る。

がんばる、大人になる
—>新たな視点を持つこと

多読よりも精読しよう?

ヘッセの読書論
自分を知るために読書する。

時間術
その時間に集中して過ごせていれば、
時間はいくらでも作れる。

勉強するために
自分の評価基準を大事にする。
世間に振り回されないこと、孤独を大事にする。
資格などの勉強は従来のレールを沿うことが求められる。
自由な好奇心に基づいた勉強こそ、科学者には必要。

情報は過去のデータに過ぎないことを知っておこう。

雑学的なバラバラな情報
—>知識は雑多な情報を構造化したもの。
—>知恵はさらに知識から生まれる。

外国語を本当に理解するには
母国語の理解が必要。

洞察力を高めよ。

ネット検索は精神的な散乱を生む。
—>百科事典など手元にあると良い。

一つ興味のあること、
分野をきちんと知るには、
ほぼ全ての世の中の事柄を知らざるを得なくなる。

  • 著者による哲学書、宗教書のおすすめ

最初は一般の解説書で良い。

哲学を概観する

  • 哲学原典資料集(東大出版)

  • ロロロ伝記業書(理想社)

  • 人と理想シリーズ(清水書院)

個々の哲学書

  • パンセ、パスカル

  • 方法序説、デカルト

現代人の生き方について指針を与えてる

  • ヴィクトール・フランクル

  • エーリッヒ・フロム

宗教書

ユダヤ・キリスト教

  • 聖書(3ヶ月以上かかる

  • 創世記、出エジプト記、サムエル記、マタイによる福音書(急いでる人向け

仏教

  • ブッダのことば(岩波文庫

  • 原始仏典

  • 仏教教理問答(サンガ

  • 正法眼蔵(第一巻

  • 仏陀の言いたかったこと(講談社学術文庫

  • 禅問答には、無門関、禅語録を読む。

イスラム教

  • コーラン

  • ハディース

宗教全体

  • ジョーゼフ・キャンベルの著作

おすすめ本。羅列。

感想:

宗教や哲学に突出していて、概観できているようでできてない本。
なにより、似た内容が何回も後半に現れる。
なぜ自分はこの本を持っていたんだろう?

#読了日
22/08/10

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