横ばい状態のファンドレイジングを今年こそは・・・と思った時に確認して欲しい3つのこと
NPOの経営において様々ある財源をどのように獲得していくのかを考えることは重要なことです。
その団体が、設立するに至ったということは、①助成金とか委託事業などのなんらかの財源獲得が過去にできたか、②ボランティア団体で財源を確保しなくても活動はできていたか、のどちらかだと思います。
①の場合は、「主たる財源の強化」と「新たな財源の獲得」が対応方針となります。②の場合は「主になりえる財源を見定めた上で見込みがあるか行動してみて確認する」ことになります。
団体のファンドレイジングの取り組み方針はだいたいこの3つのどれかになるわけです。
経営者は方針を決めたら、それを担当者に指示します。
主たる財源である助成金の採択率を高めるための強化をして欲しい
これまでやってこなかった寄付集めをして収入比率の10%に高めて欲しい
適した財源は何か検討して、見込みがあるかテスト実施して欲しい
このような感じでしょうか。
指示した後は、進捗会議で定期的に様子を見ていこうとなるわけですが、だいたい指示通りにうまくいくことはありません。
なんで?と思うかもしれませんが、ファンドレイジングの各作業には様々な能力が必要になり、それをいち担当者やチームで行うには困難さがあるからです。
書籍:「指示通り」ができない人たちを参考にこのことについてまとめていきたいと思います。
仕事において以下の3つの能力が求められると本書では書かれています。
認知能力:仕事をする上で必要な知的能力(P211)
メタ認知能力:振り返り改善につなげる力(P217)
非認知能力:自分をやる気にさせる力、忍耐強く物事に取り組む力、集中力、我慢する力、人の気持ちを共感する力、自分の感情をコントロールする力(P223)
認知能力
ファンドレイジングの活動を進めるためには複合的な知的能力が求められます。例えば以下のようなことです。
・1つの目指していることに対する段取りを考える
・情報の受け手にわかりやすいように説明をする
・潜在寄付者や既存寄付者とコミュニケーションをしてニーズを聞き取る
・マニュアルの範囲外の対応は自分で考えたり相談しながら対応する
・過去の経緯ややり取りを確認して履歴を踏まえた対応をする
・同時並行的に日々の問い合わせやタスクを実施していく
・理論やエビデンス、経験則をもとに判断する
メタ認知能力
思いついたことをただやりつづけるだけでは同じ結果が毎年続くだけです。振り返りと改善をすることでファンドレイジングの結果が向上していきます。以下のようなことがメタ認知能力に関わる行動です。
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