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生々しく伝えるべきことをわかりやすくしようとしてはいけない

クラウドファンディングやマンスリーファンディングなど、寄付を集める際にはホームページやブログ、ランディングページ、パンフレット、イベントといった様々な発信をします。

こうした発信の際には、①問題、②問題の解決方法、③団体のビジョン・ミッション、⑤寄付を集めてやりたいこと、⑤寄付のお願い、といったことを網羅することになります。

こうした説明する寄付集めのひな形を埋めていけば、いい感じの寄付集めのページができていくのですが、実際それで寄付が集まるかどうかは別問題です。

例えば、

子どもの貧困は7人に1人という現状を皆さんご存知でしょうか。私たちが活動している●●地域ではそれが5人に1人というさらに厳しい状況です。

この状況を解決するためには、対処・居場所・アウトリーチの3つが必要で、私達の団体ではそれを行っています。

年間●●人の子どもに居場所を提供し、●●回子ども食堂を実施し、●●回家庭を訪問していて、こんなエピソードがありましたxxxxxxxxx。

子どもの居場所提供には食材費や場所代、人件費などで1回3万円がかかります。助成金や委託事業でもないので、寄付やボランティアでなんとか継続できているのが現状です。

●●地域の子どもが幸せに暮らしていけるために、皆様からの寄付をお願いします。

といった構成でページをつくれば、それなりの寄付ページはできるということです。

こうしたひな形や数値データなどをいれながら、きちんと説明した寄付ページをつくる目的は、関係者の知り合いやシェアなどで初めて知った、半歩外側の人に説明をしてわかってもらうためです。

そのため、初見の人に読んでもらって「寄付をしなくては!」と心を動かしてもらう必要があります。

しかし、わかりやすく説明しようとしすぎて、論理性や客観性を高めることに偏ってしまい、逆に心を動かすことにつながっていない団体さんが、結構多いのではないかなと感じています。

今回は書籍「客観性の落とし穴」を参考に心を動かす表現の方法についてまとめています。

読み手を何かの行為へ向けて触発するもの

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