電車は悪くない。【不安障害闘病記②】
こうして、不安障害、パニック発作とのお付き合いが始まった私。
とにかく毎日の通勤が苦痛でした。
最初の内は電車に乗っていると過食から嘔吐した記憶が蘇って具合が悪くなっていましたが、病院で治療と同時に始めた食事指導が功を奏し、嘔吐や腹痛に対する不安は徐々になくなっていきました。
それと反比例するように、他人が気になるようになりました。
例えば、大きなリュックを背中に背負ったままだとか、キャリーバッグが動いて人に当たってるのに気付いてないとか、大きな声で喋ってるとか、お年寄りが立っているのに席を譲る人が誰もいないとか、大きく脚を開いて座っていて狭いとか。
そういう人を見掛けると、異様にイライラして。
そのイライラがお腹の辺りでモヤモヤして、その感覚がとても不快で、恐ろしくなる。
そうすると、涙が出てきて動悸が激しくなって息が出来なくなるんです。
初めの頃はイライラする理由がハッキリとしていたけれど、段々と、何もなくてもイライラするようになりました。
人と触れるだけで。人が動くだけで。
すごく、辛いです。
抗不安薬を処方してもらい、電車に乗る前に飲んだりしていたのですが、どうしても耐えられなくなり朝の通勤ラッシュを外した時間帯で出勤をさせてもらえるように職場にお願いしました。
それでも、抗不安薬は手放せません。
時間帯が変わり、座って通勤出来るようになりましたが、薬を飲まないと隣の人の動きが気になったり人の話声が頭に響いてしまったりしてすぐに具合が悪くなります。
薬を飲むと、不安が安らぐというよりかは、副作用で眠くなるので寝てしまうという感じです。
最近は慣れましたが、この副作用で一時期は毎日のように電車を乗り過ごし、何度も仕事を遅刻したし、帰りは終電を逃してタクシーにひと月で5万近く払いました。
とにかく、私は今も、抗不安薬がお友達です。
よくなる兆しはあまりなく。怖いな。とても。
私はかつて、乗り鉄と名乗っていたほど電車が大好きだったのに。
悲しいな。そんなお話。
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