見出し画像

【お薦めの一冊】 年齢が気になり出したら読む本 / 「アスリート医師が教える 最強のアンチエイジング」 黒田愛美

今まで多くの本を読んできました。

その中には、私の人生に良い影響を与えてくれた本が沢山あります。

そんな本の感想を書き留めておくことで、私自身の備忘のためにも、また、これを読んで下さった方の本選びにも、少しでもお役に立てればと思っています。

1.アンチエイジングの観点から食事法と運動法を紹介

本書は、アンチエイジングの観点から、お薦めの食事法と運動法を紹介したものです。

アンチエイジングと聞くと、シワやシミを取るいわゆるプチ手術なども有名ですが、本書ではそのような外側からの施術ではなく、食事や運動による身体の内側からの改善に注目しています。

2.著者 黒田愛美氏とは

著者の黒田愛美氏は医者であり、以前は大手美容クリニックに勤務していました。そこで、豊胸や二重手術などの美容手術を行なっていました。

しかし、美容手術などによる外側からの美しさの改善には限界を感じ、内側からの美しさの向上を追求するため、予防医学や分子栄養学を学び直しています。その結果、身体の内側と外側からの美容・アンチエイジングの専門医として現在に至っています。

また、書名でアスリート医師と名乗っている通り、趣味でトライアスロンも行なっており、38歳の時にITU世界トライアスロンシリーズの日本代表選手に選出されるなど、本格的な活動もしています。

一般的には、トライアスロンなどの激しい運動を行うと老化が進むと言われていますが、そのような環境下でもいかに老化を防ぐかといった観点から、自身で実施している食事法・運動法も含めて、本書では多くの食事法・運動法を教えてくれます。

3.私たちの身体は食べた物で出来ている

画像1

筆者は、身体の内側からの美しさの向上・維持のためには、食事と運動が大切だと述べています。

では、なぜ食事が大切なのでしょうか。

当たり前過ぎで、普段改めて意識することがないかもしれませんが、私たちの身体は、毎日食べた物で出来ています。

肌の代謝も、臓器の活動も、脳の活動も、全ては毎日食べた物を分解・吸収して行われています。

このような身体の活動に必須の栄養が取れる食べ物がある一方、身体に悪影響を与える食べ物も世の中には溢れています。

つまり、何を食べるかは身体の活動の基礎に影響を与える物であり、食事こそが内側からの美しさの基礎となります。

4.適度な運動が老化を防ぐ

画像2

また、食事と共に、運動も内側からの美しさに必要なものです。

なぜなら、適度な運動は、身体の老化を進める活性酸素を処理するミトコンドリアの量を増やすからです。

ただし、あくまで適度な運動である必要があり、激しい運動は身体を痛めつけ、老化を早める原因となるので注意が必要です。

5.意識すべき食事法

画像3

本書では食事法について51のポイントが紹介されていますが、その中から私が意識するようになり、日常生活で取り入れているものを紹介させて頂きます。

(1)砂糖を避ける

砂糖の成分であるショ糖は、体内で分解されにくく、腸内や血管を傷つける原因となります。また、消化できずに腸内に残ったショ糖が、悪玉菌を繁殖させる原因にもなります。

(2)グルテンを避ける

グルテンとは、小麦や大麦などの穀物の胚乳部分から生成されるたんぱく質で、「粘り」がある性質を持っています。この粘りが、パン・パスタ・うどんなどのモチモチとした食感を演出してます。

しかし、この粘りが、やはり体内で分解されにくく、腸内や血管を傷つける原因となります。

(3)アルコールを避ける

私たちが摂取したアルコールは、最終的には体内で水と二酸化炭素に分解されますが、その過程で、カリウム・葉酸・ナトリウム・カルシウム・マグネシウム・ビタミンB1・12など多くのビタミンやミネラルや酵素が消費されます。

本来であればこれらの栄養素は日常生活で使われるものですが、アルコールを摂取することでその分解に使用され、日常生活のパフォーマンスが落ちることになります。

(4)サプリメントで必要な栄養素を補給する

本書では多くのお薦めのサプリメントの解説もなされていますが、その中で私が気になり、摂取するようになったものを紹介させて頂きます。

【ビタミンC】
抗酸化作用、疲労回復、美肌効果(シミ・シワの防止)二日酔い防止
【DHEA】
抗酸化作用、記憶力改善、筋肉増強、鬱症状改善
【プロバイオティクス(乳酸菌、ビフィズス菌)】
腸内環境を整える(=正常な消化吸収を助け、細胞の代謝を促す)
【アルファリポ酸】
糖質・脂肪の代謝サポート、抗酸化作用、体内の有害重金属の排出サポート
【コエンザイムQ10】
抗酸化作用

6.意識すべき運動法

画像4

本書では食事法に加え、運動法についても21のポイントが紹介されています。

その中から私が意識するようになり、日常生活で取り入れているものを紹介させて頂きます。

(1)有酸素運動と筋トレを組み合わせること

有酸素運動はカロリー消費、むくみの軽減、デットストック効果が期待できます。そして、冒頭で説明させて頂いた通り、老化を防ぐミトコンドリアの量を増やすことができます。

また、筋トレは、成長ホルモンの分泌を促し、ボディラインを整えるのに役立ちます。

したがって、有酸素運動と筋トレを組み合わせて行うことが望ましいです。

最低でも、有酸素運動を週に1〜2、筋トレも週に1〜2回は行うことがベストです。

(2)有酸素運動はエンタメ性のあるものがお薦め

有酸素運動については、一人で黙々と行うジョギングやウォーキングより、音楽に合わせて行うエクササイズやボクササイズなどエンターテイメント性があるものの方がお薦めです。

なぜなら、運動を楽しむことによって、セロトニン、ドーパミン、エンドルフィンが分泌され、それらは美肌効果や免疫力の向上に効果があるからです。

(3)激しい運動は避ける

ただし、このような運動は、あくまで適度な運動である必要があります。

なぜなら、激しい運動は身体を痛めつけると共に、老化を進める活性酸素を過剰に発生させ、老化を早める原因となるからです。

実際、例えば、トライアスロンの中でのアイアンマンと呼ばれるロングディスタンス種目では、そのレース終了後には、筋肉や細胞の損傷、細胞機能の低下、肝機能・腎機能の低下など、多くの身体に対する悪影響が見られます。

適度な運動とは、一般的に疲労感を感じない程度の運動です。運動が楽しく、気持ちよく続けられる程度に抑え、苦しく感じてきたら激しい運動となっていると意識した方が良さそうです。

7.自分の生活・体質に適した方法を取り入れる

上記で紹介させて頂いた食事法・運動法のポイントは、本書で紹介されているもののほんの一部に過ぎません。

本書では多くの食事法・運動法のポイントが紹介されています。そのため、それらを一度に全て取り入れいることは難しいかと思います。

また、筆者も本書で言及していますが、そもそも全てを取り入れることが重要なのではなく、それぞれの人の年齢や生活(日頃から活動量が多いのか否か)、体質(自分の気づいていないアレルギーもある)も踏まえて、自分に適した方法を取り入れていくことが大切です。

ぜひ、本書で紹介されている多くの食事法・運動法のポイントを参考にして、ご自身の体質・食生活・生活リズムに合ったものを取り入れてみて下さい。

本日も最後まで読んで頂きありがとうございました。

この記事が参加している募集

最近の学び

買ってよかったもの

記事に関する質問など、何でもご遠慮なくコメント頂ければ幸いです。まだまだ勉強不足の身ですが、できる限り回答させて頂きます。