見出し画像

2024年の恋について

彼氏ができました。4日前まで元彼いたけど。

まず元彼との馴れ初めを話そうかな。
大学生の頃から貧乏人の癖に威張るモラハラ男に何度も引っかかってきた私はついこの前まで色恋なんてバカらしいと思っていた。
金も払わないで身体を使い放題して飽きたら捨てるようなクズが愛を語る。そんな関係はいくら重ねてもくだらないから、2023年の私は男をコケにしたくてTinderでヤリ捨てをしまくっていた。虚しい。
強がりたかっただけだ。
メンヘラが治ったフリをして、最先端の議論を唱える思想界隈の人と関わって出版を手伝ったりしたけど、それも先が見えなくて虚しかった。
「結局お前は雌だから」
思想界隈にはそういう女を根本から見下す風潮があった。恐らくそこには彼らが性にアクセスしづらいことへのコンプレックスも含まれている気がするけど、頭の良いホモソーシャルの住民や男子校ノリのインテリにそんな言葉でバカにされ続けるなら、徹底的に私を雌としてモノとしておもちゃとして扱ってくれる人が欲しかった。

そんな時に現れたのが元彼だった。彼は男というか雄であることに凄く自信を持っていて絶倫だった、私はそんな元彼が周りの人間に暴力性を剥き出しにして私を守ってくれることを期待した。肉体だけが全ての世界に生きたかった。
元彼との時間はスリルがあった。
嫌いな実家を出られず燻っている私に同棲するという夢、一緒に金を稼ぐ夢、α雄とα雌になるという夢を見させてくれて、私は人生に新しい希望を抱けた。元彼の為に煙草もやめられていた。

どうしてそんな関係が駄目になってしまったんだろう?
それは自明の話。
元彼の理想とする世界観や、元彼の厳しさや正しさに私はついていけなかったから。
結局の所、私は快楽に弱くて、元彼の前でラリって他の男の言葉に酔って自分を見失ったり煙草もやめられなかった。
それを元彼に2人きりの車の中で詰められて叱られることにも悦楽を見出していた。
でもそれって健全な関係とは言えなくないですか?
元彼に見捨てられないように自分の言葉を失って、【ご褒美】の挿入を待って四六時中発情している人生は私には耐え難かった。
だから別れた。
別れる時に電話して少し泣いてしまったけど、今の私は元彼に未練はない。

今の彼氏と付き合い始めて約4日目。
これまで関わった沢山の人を裏切って、嘘つきと罵倒されてここまで来た。今の私は幸せだ。
どうして今の彼氏を好きになったかというと、あらゆる界隈からパージされて社会不適合者の集まりでも不適合を起こしてにっちもさっちも行かなくなったクズの嘘つきの日和見の私のことさえも彼は受け入れてくれると、直感で理解したからだ。
彼はよく自身を変人だとか卑下する。
しかし、私は私よりも変でどうしようもないクズはいないと確信しているから、彼が他人から嫌がられるような全ての要素を受け入れたいと思う。寛容でいてくれるからこそ、私は相手を分かりたい、寛容でありたい、愛したいと思える。許されたいのは私もなんだよ。
これから何が起きるか分からない。私はこれまで関わってきた人が吐いた捨て台詞「お前は落ちぶれる」という言葉の通り落ちぶれて、全てから捨てられて名も無いゴミとして死んでいくかもしれない。
だけどそれがどうした?
今思いやれる人、愛せる人、大事な人、それだけを想ってその為に生きていくことを肯定したい。
私にはそれ以外何も無いから。
ありがとうね。


2024.1.25

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?