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「北海道の食」日本各地の食文化をストックフォトに(バイヤーエピソード)

私たちは自社での撮影のほかに、カメラマン・イラストレーターの方からの写真・イラスト作品の買い付けも実施しています。

今回は新たな試みとして、Instagramで活動する方々にお声がけさせていただきました。

本記事はその企画を担当したバイヤーが投稿します。

◆本シリーズの一覧はこちらからご覧ください。

テーマは「地産地消」

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今回のテーマは《地産地消》。

地元の食材やお料理の写真を求めて 、まずは6都道府県の方々にお声がけしました。

北海道、山形県、東京都、静岡県、愛知県、鹿児島県、それぞれの土地で採れた旬の食材や郷土料理の数々。

皆さんとのやり取りを進める中で、土地土地の食文化を知り、改めて日本の食の豊かさを知ったのです。

北海道の食文化の系譜

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まず一番手でご協力いただけることになったのは私たちが拠点を置く北海道のフード写真。

北海道はアイヌ民族や本州各地から移住してきた人々の食文化が色濃く残り、入り交じり、時に融合した特殊な食文化を築いています。

北海道ならではのお料理、と思っていたら道外の思わぬ土地でも食されていたり、それがアレンジされたものだったり。

入植前の祖先の系譜が違うために、隣近所で食文化が違うこともあります。

そんな複雑な食文化にあって「北海道らしさ」を表現するのは道民であっても少し難しいお題でした。

インスタグラマーとしてのプロ意識

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今回北海道を担当していただいたkayokooliveさんは海外のワンシーンのような美しいテーブルフォトを得意とする方。

本企画に取り組んでいただくにあたってはそうした「北海道らしいお料理」に少し悩まれていましたが、リサーチや担当とのやり取りも重ねながら、食材やメニューを熟考してくださいました。

普段はあまり撮影しない調理シーンや和食のイメージまで幅広くトライしてくださり、インスタグラマーとしても活躍するkayokooliveさんのプロ意識を垣間見たのでした。

郷土料理、ではないけれど

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そんなkayokooliveさんから送られてきた一枚。

グリルした鮭がトッピングされた彩り豊かな野菜のシチューに、焼きたてのパンが添えられた写真です。

彼女からのメールには「地元のお料理としては無理があるかな?と悩んでいます」と控えめなメッセージが。

でも北海道で生まれ育った私自身、この写真にとても「北海道らしさ」を感じました。

有名なシチューのCMのイメージもありますが、それ以上に北海道特産の食材をとてもよく生かしたお料理ですし、何より私自身が幼いころから慣れ親しんだメニューだったのです。

歴史ある郷土料理だけでなく、今この時代の生活の中から生まれる北海道料理というのもあるはず。

この土地の新しいお料理として世に提案していこう、という気持ちと共に、本企画への想いも新たにしたのでした。

北海道の食のすべての新作はこちらからご覧いただけます。

kayokoolive様
https://www.instagram.com/kayokoolive/


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