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【映画レビュー】そしてバトンは渡された。
あらすじ
血の繋がらない親に育てられ、4回も苗字が変わった森宮優子は、わけあって料理上手な義理の父親、森宮さんと2人暮らし。今は卒業式に向けピアノを猛特訓中。将来のこと、恋のこと、友達のこと、うまくいかないことばかり…。
一方、梨花は、何度も夫を替えながら自由奔放に生きている魔性の女。泣き虫な娘のみぃたんに目いっぱい愛情を注いで暮らしているようだったが、ある日突然、愛娘を残して姿を消してしまった。
そして、優子の元に届いた一通の手紙をきっかけに、まったく別々の物語が引き寄せられるように交差していく。「優子ちゃん、実はさ…。」森宮さんもまた優子に隠していた秘密があった。父が隠していたことは? 梨花はなぜ消えたのか? 親たちがついた〈命をかけた嘘〉〈知ってはいけない秘密〉とは一体何なのか。
2つの家族がつながり、やがて紐解かれる《命をかけた嘘と秘密》。物語がクライマックスを迎え、タイトルの本当の意味を知ったとき、極上の驚きと最大の感動がとめどなく押し寄せる─。
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登場人物
主人公 優子/みぃたん (永野芽郁)※みいたんは稲垣来泉
優子の継母 梨花 (石原さとみ)
優子の継父 森宮さん (田中圭)
優子の継父 泉ヶ原茂雄 (市村正親)
優子の実の父 水戸さん/パパ (大森南朋)
優子の同級生 早瀬くん (岡田健史)
レビュー
★★★★(4.4/5.0)
この作品は、最初のあらすじをみらずに見ると面白いと思った。
最初はよくわからなくても段々と点と点が重なる
1回目見たときと2回目みると見方が全然変わる作品。見えるものだけが愛じゃないんだなと教えてくれる作品でした。
最初見た時は、梨花は自分勝手で何てひどい女なんだと思った。
でも見方を変えれば梨花の印象が変わる。梨花に関する様々な伏線がある。2回目見る時は回収しながら見ると違う人物に見えると思う。
梨花は本当の母親以上に母親だった。
梨花のセリフで好きだったのは、「笑っていればラッキーが転がり込むの」
梨花のお葬式で優子が笑うシーンがうるっときた。
森宮さんのセリフも素敵で親になるって、未来が二倍以上になること」
とても素敵な言葉だと思った。梨花に結婚式当日に優子の存在を知った森宮さんだが、打ち明けられて直後梨花のおまけではなく本当の親になるつもりで結婚した覚悟もすごいと思った。
親が変わろうとDNAが繋がっていなくても愛し方は色々あるなと感じた。
親が何回も変わるのに優子はグレたり病んだりせずに受け入れて前に進んでいく強い女の子だと感じた。
ただ一つ引っかかる部分がある。それは、みいたんの実のパパは手紙が送られて来ず、梨花のみいたんはパパを嫌いになったという言葉を信じてそのまま離婚したところだ。
普通、梨花は継母だし自分はブラジルにいるのだから虐待されていて手紙が出せないとか考えなかったのだろうかと思った。まあ、物語だし、仕方ないけどね。
ちょっとそこだけモヤモヤしたのでレビュー⒋4にしました。
原作
原作:瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』
中学校の国語の教員だった。
2001年、『卵の緒』で坊っちゃん文学賞大賞受賞
2019年本屋大賞受賞作『そして、バトンは渡された』。
累計発行部数110万部突破
※参考文献
https://www.asahi.com/and/article/20190624/400639880/
https://otocoto.jp/interview/ikenobe165/
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