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連載(38):人類の夜明|奉仕世界の教育「人格者に育て上げる」

この記事は『かとうはかる(著)「人類の夜明」』を連載しています。

人格者に育て上げる

人間の優秀さは、知能水準が高いとか、多くの知識を持っているとかで測られるべきでしょうか?。

私は人間の価値を決めるのは、心の豊かさにあると思っております。

たしかに、優勝劣敗を重んじる今日の社会においては、頭のよさや知識の豊かさは大切かも知れませんが、もし生活の糧を得るのに何の憂いもない社会になったら、つまり奉仕社会になったら、このような教育は見直されるのではないでしょうか?。

といって、すべての知識を否定しているわけではありません。社会で生きていくためには、読み書きも、算数も、地理や歴史も、ある程度身につける必要はあるでしょう。

また専門分野で働く人たちは、それなりの高等知識も必要でしょう。

だから、これらの知識の習得は大いにやったらよろしい。でも、温かみの無い人間を作るような教育であってはならないのです。

つまり、

○ 勉強はできるが思いやりに欠ける。
○ 協調性がない。
○ 己のことに終始し、人の迷惑などかまわない。
○ 知識を光らせ、頭の悪い人を軽蔑する。
○ まともに挨拶もできない。

このような温かみのない人間になっては、いくら勉強ができても喜べるものではないのです。

真の教育は、人間性を高めるものでなくてはなりません。

すなわち、人格教育こそが最大の教育目標なのです。

(つづく)

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