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日本酒のおつまみに和菓子はいかがですか?

お酒に合うのはしょっぱい物だけ?

お酒に合わせるのは、甘い物よりもしょっぱい物の方が圧倒的に多いですよね。特に日本酒はそれ自体に甘みがあるので、甘い物と合わせるなんて想像もしたことがありませんでした。(私は甘いもの自体が苦手なので余計に…)

そう思っていたある日、東京都台東区の千駄木という場所で和菓子屋を営んでいる「和菓子薫風」のつくださちこさんから、和菓子のコースと日本酒を合わせる会をやりたいので、その日本酒を選んで一緒にイベントをやってくれないかとオファーをいただきました。でも、甘い物が苦手な私は正直なところ和菓子だけのコースということ自体におののいていたし、そこに全て日本酒を合わせるなんて、一体どれだけ重くなるんだ…と乗り気ではなく、恐怖を感じたまま試食に行ってみたのですが、そこでいただいたのは思っていた物と全く違った和菓子。羊羹や大福など、よく聞く和菓子の名前なのですが、中身が全く違います。

野菜やスパイスを使った斬新な和菓子

薫風の看板商品である「白い羊羹」は、手亡豆の白餡にオレンジピールやドライフルーツを入れ、カルダモンなどのスパイスをきかせた、見た目にも楽しい一品。確かに食感は羊羹なのですが、エスニックな雰囲気もある味で、これを初めて食べた人は和菓子とは思わないかもしれません。

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そして一番驚いたのは、野菜を使った和菓子。

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こちらは「ごぼう夢」という、ごぼうに珈琲の風味を付けて寒天で固めたもの(「錦玉羹」と言います)を、焼浮島という、スポンジケーキのよう焼き菓子に乗せたものです。(「浮島」は、通常、あん、卵、砂糖、上新粉を混ぜて蒸したお菓子。「焼浮島」はそれを蒸さずに焼いた薫風のオリジナルです。)

食べる前は本当に美味しいのか疑問だったのですが、しっかりと土の香りがするごぼうと香ばしいコーヒーの組み合わせは、最初からこの味であったかのように調和していることにとても驚きました。

この2つのお菓子を食べて、甘いものが苦手だったにもかかわらずすっかり薫風の和菓子のファンになり、イベントの話も受けることにしたのです。

【イベントの様子はこちら】
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO46496650U9A620C1000000/

※そもそも和菓子の定義とは…
和菓子は動物性のものを使わず、植物性のもののみで作るお菓子。元々、「菓子」の「果」の字は果物、「子」の字は種子(木の実)を指しています。この2つは食べ物が少なかった弥生時代の間食に食べられており、それが起源となっています。時代が進むにつれ、砂糖が普及するなどして今のような和菓子になりました。

今までに味わったことのない組み合わせがご自宅でも!

それから3年間、和菓子薫風で毎月一度5品の和菓子のコースとそれに合わせたお酒をお出しする会を行っていましたが、昨年コロナが流行しだしてから開催できなくなってしまいました。

今まで薫風の和菓子と日本酒の組み合わせの美味しさを伝えてきて、沢山の方に「こんな組み合わせが!」と驚いてもらうのがとても嬉しかったのですが、それがしばらくできないのはとても残念なこと。そこで、私たちが考えた和菓子とお酒の組み合わせを発送できれば、一度にもっと沢山の方にこの驚きを体験してもらえるのでは、と思い、月に一回の頒布会を企画しました。

上に書いたような、スパイスや野菜を使った独創的な和菓子ももちろん健在。ご購入いただいた方にがっかりされないよう何回も試食と試飲を繰り返して、やっと納得いく組み合わせができました。

【薫風×IMADEYA 和菓子と日本酒のマリアージュ】
https://www.imaday.jp/.../sake-set-03/sake-set-03-03/gd10047

和菓子やお酒単体でももちろん美味しいのですが、この組み合わせで食べてもらえれば、単体だけでは感じられなかった、新たな味をお楽しみいただけます!

また、和菓子とお酒には自信があるものの、どうやってそれを沢山の方に知ってもらおうかと思った時に、もっと見た目も格好良くしたいと思い、フォトグラファーの宮濱祐美子さんにお願いして、想像以上に格好良い写真を撮っていただきました。この仕上がりを見た時は、日本酒のボトルってこんなに格好いいんだ!とみんなで驚きました。笑

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内容も写真も自信作なので、ぜひ、より多くの方にお楽しみいただけると嬉しいです。

平日の息抜きに、休日の昼からゆっくり、ぜひ和菓子と日本酒をお楽しみください。

【今回の頒布会でお届けする和菓子とお酒】
*10月 「栗と豆のきんつば」×「みむろ杉Dio Abita 750ml」
日本酒生産者:今西酒造/奈良県
名月を愛でる十三夜は別名 豆名月、栗名月とも呼ばれています。
五穀豊穣を神様に報告する神嘗祭にちなみ、栗と豆をふんだんに使った白餡仕立てのきんつばです。
「みむろ杉Dio Abita」は、ほのかに柚子のような柑橘の香りとラムネのような爽快な甘み、そこから徐々に淡く甘みが引いていき、余韻には心地よい苦みがあるお酒です。
このお酒と合わせることできんつばに爽やかさが加わり、それぞれの素材の風味が引き立ちます。

*11月 「林檎とココナッツの焼浮島」×「七本鎗awaibuki 350ml」
日本酒生産者:冨田酒造/滋賀県
霜が降りることから霜月と呼ばれます。
旬のりんごをふんだんに取り入れココナッツで霜を表現しました。
立冬を迎え冬の準備を始めます。少しお酒の効いたシロップをたっぷり含んだ焼浮島で体も温めましょう。
「七本鎗awaibuki」は、爽やかで甘酸っぱい、日本酒が苦手な方にもお勧めの日本酒スパークリング。
ココナッツと特に相性が良く、和菓子なのにエスニックを感じます。
香り、酸味がしっかりと全体をまとめ、焼浮島を軽やかに楽しめる組み合わせです。

*12月 「南瓜のスパイス羊羹」×「木戸泉afs Stratae 500ml」
生産者:木戸泉酒造/千葉県
一陽来復。冬至を迎え本格的な寒さに備え南瓜、柚子に大納言小豆のこし餡。
邪を払うお屠蘇にも似たスパイスが楽しい蒸し羊羹です。
「木戸泉afs Stratae」は、力強い木戸泉のお酒で造った貴醸酒。飲むと一瞬どっしりした印象ですが、単純に甘いだけでなく、スパイシーで酸がより、口の中で味がどんどん変わっていきます。
かぼちゃの優しい甘みが全体的な支えとなり最後はお酒の持つ酸で全体が締まる、ずっと食べていられるような組み合わせです。

【お申し込みはこちらから】
https://www.imaday.jp/.../sake-set-03/sake-set-03-03/gd10047

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