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最近好きになった作家さんたち【読書記録】#5

僕のお気に入りの作家は、原田マハさんと夏川草介さんです。お二人とも自身の経験や知識に裏打ちされた魅力的なストーリーを展開しています。

2,3年前に『楽園のカンヴァス』を皮切りに原田マハさんの著作を読み耽って、原田マハさんが僕のお気に入りリストに入りました。

夏川草介さんについては、中学生のときに『神様のカルテ』を初めて読んで以来ずっとお気に入りです。


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ここしばらくビジネス本や自己啓発本を中心に読んでいたためか、お気に入りの作家を新しく見つけられていませんでした。

単発でお気に入りの作品には出会うのですが、「この作家が好き!」と言えるだけの経験が長らくなかったのです。

ですが最近、同じ著者の作品を続けて読む中で、新しくお気に入りの作家が2人見つかった気がしています。

今回はその2人の作品と魅力について、サクッと紹介します。

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●喜多川泰さん

僕が初めて読んだ喜多川作品がこちらの『上京物語』です。以前の記事でもこの本を取り上げましたので、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

喜多川作品の最大の魅力は、独自の視点で緻密に構築された人生論理ではないでしょうか。誰もが「成功したい」と願う世の中で、人生をより良い方向へ導く心構えが多く記されています。

また、2,3週間前にこちらの本を読んで気付いたことがあります。

それは、喜多川作品では、親子(特に父子)間の絆が強固になっていくさまが巧みに描かれていることです。

『上京物語』では父→子への熱い想いが、『運転者』では祖父→父→子への幸運のバトンが、継承されています。

人生の先輩として親が次世代に伝ようとした想いに、子や孫が気づいて行動に移す姿に感情揺さぶられます。


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●林伸次さん

林伸次さんの本業はバーのマスターで、そこでの経験を活かして執筆活動もされています。

僕が思う林さんの作品の魅力は、謙虚で柔らかく、親しみのある文体です。

まるで林さんが読者と直接話をしているような感じがするのです。これもバーのマスターという、人との対話が求められる職業に由来するのかもしれませんね。

内容には、大人の恋愛観が軸に存在しています。そして、バーカウンターに立ち続けてきた林さんだからこそ書ける大人の話が、林さんの穏やかかつ爽やかな文体で展開されています。

僕は現在21歳の若輩者ですが、林さんの作品を読むと、自分が一回り成長した気になります笑。

恋愛作法に特化したこちらの本も面白そうなので、『大人の条件』読了後に読んでみようと思います。


やっぱり読書って良いものですね。
これからも色んなジャンルの本に触れ、自分の新しい世界を広げていきたいです。

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