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#31 認知症に「リハビリはいらない。」と思う理由。~抗わない勇気~

冒頭からはっきり言ってしまえば、認知症そのものがもう、『死に至る病』ではなく、『自然に死を迎える為の病』と思うからだ。

認知症予防の様々なリハビリに取組み、その効果が見込めるのはMCI(軽度認知障害)まで。ここまでなら、認知症の発症を遅らせられる。もしくは、発症せずに、他の疾患または、合併症で、”お迎え”が来る。自らの意志で『死に方』を選択できるのも、ここまで。

母がもう数年前から「抗認知症薬」の「メマリー錠」を投与されていた事を知った私は”絶望の淵”にいた。長年患っていた「うつ病」から、とうとう認知症に移行してしまったと。

MCIのそのまた前の「フレイル期」の、まだリハビリが効く重要な時期を見逃してしまった・・・。もっと早く、親の反対を押し切って、本人の嫌も応も関係なく、介護申請をしておくべきだった、ケアマネさんを付けておくべきだった・・・。この後悔は大きい。

まだ「介護申請」も出来ていない、ケアマネさんもいない、「介護チーム」も整っていない、父は「俺が看るから、大丈夫だ!」と言って、母を離さない・・・。

そんな中で、母は、どんどん壊れていく。信じられないくらいに。
母の奇行や暴言は、まるで壊れていく自分自身に対する、悲痛な断末魔のようだった。何とかしてやりたい、何とか救ってやりたい・・・

「母が壊れていくのを阻止したいっ!!!」

私は、ジタバタと抗っていた。
しかし、どうしていいのかわからない。母のわがままオーダーに、スクランブル発進して撃墜される日々が続いていた。。。

そんな時にネットで拾った、ある認知症専門医師の言葉に衝撃を受ける。

最先端医療でも治癒できない”認知症”というのは、人間も、他の生きものや植物達と同じように、自然に枯れて、土に還っていけるよう、神様が人間の脳に仕込んだ”最後の砦”なんだと思います。

とある認知症専門医の金言

ちょ?!待てよ?@キムタク風味

ここでいう「最後の砦」とは、いうなれば「自爆スイッチ」みたいなもん?

年をとって、老化が進み、あっちこっちに”傷み”が出て、それに伴い、免疫機能が低下して、脳の機能も低下し、さらに生体的限界を迎えると、脳が「自爆スイッチ」を「起動」して、認知症を「発動」する ―――。                                                         

Ilsa的解釈/出典

そう考えれば、認知症を発症すると、老化現象が爆上がりするのも、身近な家族の名前や存在を次々と忘れていくのも、水を飲まなくなっていくのも、食べなくなっていくのも、何もかも忘れ、失禁や失便を繰り返すのも、やがて寝たきりになっていくのも、全て、合点が行く。

認知症を発症した母は、すでに「自爆スイッチ」が「起動」された状態なのだ。もう、抗えない。その時間を止める事は、もう出来ない。。。

それを悟った時、私の考えは大きく変わった。

その苦しみから、母をどう解き放ってやれるのか?!
どう母を逝かせてやれるか?
母の人生をどう締めくくってやれるのか?!

Ilsa的決断/出典

今の母に必要なのは、もう「自立支援」を目的とするリハビリではない。

「看取り介護体制」だ!!

”最高の看取りチーム”を結成しなければ・・・。
そして、それは、まだ間に合うっ!!

母の認知症発症を食い止められなかった私は、
ここから、反転攻勢に打って出る。

転んでもタダでは起きんw
こちとら、伊達に『武闘派兼業主婦』をやって来た訳ではない。(ニヤッ。

”ザク”とは違うのだよっ!!”ザク”とはっ!!

―― 機動戦士ガンダム「第12話 ジオンの脅威」より急遽、出典w


本日の曲は、母の介護の道行きによく聴いていた、この曲だっ!! ⬇️


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