見出し画像

「創作とは、書いていない時間こそ創作だ」#noteフェス 2日目(岸田さん✕高林さん)

小説を一度も書いたことがないのに、
小説のオファーが来たのはなぜか。

その理由は、このセッションの対談動画を見ればわかる。

作家の岸田奈美さんと編集者の高林淳一さんの対談。

ここ2年で作家としての略歴が
時速200キロの新幹線のごとく
急展開していった岸田さん。

そして、やさしくほほえみながら
作家を1年半も待てる編集者の高林さん。


そのお二人の対談には、

作家だけに限らず、
多くのクリエイターが「知りたいこと」が

弁当箱のフタが閉まらず汁もれするくらい
ギュウギュウに詰まっていた。

✅この記事はこんな人におすすめ
・どうすれば文が書きやすくなるか知りたい人
・多くの人に自分の文章を読んでもらいたい人
・noteフェスの対談の要点をサクッと知りたい人


セッションサマリー▶ グラレコで1枚まとめ(まとまってません)

あまりにも濃すぎる内容のため、
対談のエッセンスをグラレコで1枚に…

まとまりませんでした。ごめんなさい。

画像1

※これでも対談のほんの一部です。
 はじめてのグラレコではコレが限界。


自分のスキル不足もあるけれど、
それよりも岸田節全開で繰り広げられる
お2人の約1時間の対談の内容が濃すぎる
ためです。


岸田さんは、独自の文体で
2行で終わることを4000文字にして
120万人が読んだあの伝説級の記事を書いた方。

読めばすぐに
その世界に引き込まれて
魅了されること間違いなし。


そんな岸田さんと高林さんの対談での
お話を一部ピックアップ。


夢中にさせるのは話の面白さより、登場人物の○○

画像2

大切なのは
「物事のおもしろさより、登場人物の感情」

ストーリーが面白いのも大切だけれども、
児童書においては、

登場人物の感情に共感できた瞬間、
子供は夢中になる。

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

ものすごく納得の言葉。

感情に共感できるかどうか
「作品の後味」が全く変わってくる

という事実に気付かしてくれる。

自分の作品を「あー、面白かった」で、
刹那的に消費されて終わるかどうかの境目は
ここにあるんじゃないだろうか?


エッセイと創作の違いとは?

画像3

岸田さんのシェフの例が秀逸。

エッセイは、
野で採れた材料を
どう美味しく調理するか?

つまり、日常生活のワンシーンを
どう切り取り、どう面白くするか?

に対して、

創作(小説)は
最初につくりたい料理やレシピがあって、
そのために必要な材料を集める形。

はじめに伝えたいことやキャラがいて
それを伝えるためには何が必要か?

と考えていくので全く違う。

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

確かにこれは得手不得手が
クリエイターごとに違いそうな視点。

アーティスティックに
独自の感性で見えたものを積み上げていくタイプと

設計図のような緻密なレシピを
ていねいに組み上げていくタイプと分かれそう。

自分がどっちか理解しておくのは
創作活動をやりやすくする上で、とても大切。


どうすれば書きやすくなるのか?

画像4

とりあえず、書いてみる!(たくさん)
そうしてはじめて自分の向いているものに気付ける。


はじめての児童書の執筆で
どうすれば書きやすくなるのか
わからなかった岸田さん。

だから、とりあえず書いてみる!

という意気込みで

全部違うキャラとストーリーで
提出しただけでも10稿。
提出しなかった分をあわせたら30稿。

4000文字超えの原稿をたくさん書いて、


そこで、

「わたしはエッセイ風に書くのが向いている!」

と気づけて、

「こうすると書きやすい!」のヒントを自分でもぎ取る。

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

どうしたら書きやすくなるかが

わからないからこそ
まずは書いてみて、
そこからヒントを掴むという姿勢。

岸田さんのパワフルさが
すごすぎて圧倒される。


説を1度も書いたことが無いのに、
小説のオファーがきたのはなぜか?

編集の人が
一度も小説書いたことがない人に
なぜ小説のオファーをしたのか?

通常ならば、これは疑問に思う所。

その質問に対して、
高林さんから岸田さんにオファーした理由は明確だった。

「人と違う見方、切り口、書き方をする人は、
 他の人と違う魅力が出る可能性がある。」


日常のワンシーンで
人と同じものを見ても
何も気づかず、思わず流してしまう人と

人と違う独自の視点で
そのシーンを切り取り、書ける人がいる

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

要するに、
それが個性やその人らしさと
言い表せるものなのだろうと解釈。

編集の方はそういうところを見ているのかと、
ふむふむと思いつつ、
自分自身が何かを創作する際に、

人と同じものを見ても
どの角度から切り込んでいくかは
日々意識しようと、考えさせられる。


たくさんの人に自分の文章を読んでもらうには?

この質問に対しては、2つの回答が。

✅WEBで小説を読んでもらうのは、
 まだ難しいのでコミュニティを活用しよう。
 (例えばnoteとか)
✅慣れていない人は何千文字も読むのは大変
 →まずは短い文章や
  ショートショートなどからスタートしよう


岸田さんいわく、
文体に魅力を感じていたり、
その人のモノの捉え方が見たくて記事を読む。
全文読破したいわけじゃないので短い文章でいい。

とのこと。

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

確かに、
あの岸田さんの文体の熱狂的ファンは多いだろう。

noteの記事の楽しみ方も同様で、

1つの記事をするめをしゃぶるように
じっくり味わう方も確かにいるだろうけど

ビュッフェのように、
数多くのたくさんの種類の記事を
一口分づつかじって楽しむ人もいれば、

乾ききった喉をビールで潤すがごとく
超速で一気読みする人もいる。

とっても納得。


ここではまだ語り尽くせない内容が
対談動画には詰まっている。


ちなみに、
タイトルの名言は今回の対談の最後に出てきた一言。

ぜひ気になる方はアーカイブ動画を見てみてください!


まとめ

個人的には、

✅読者は全文読破したいのではなく、
 作者の文体やモノの捉え方に魅力を感じたくて読む

この観点がすごくグッときたので、

自分のつくる作品では
読者にどんな後味を残せるのか?

そこら辺をこれから意識して
記事作りしていきたいと思います!


岸田さん、高林さん、
貴重な対談ありがとうございました!


■あわせてよく読まれている記事もどうぞ

オススメ関連記事
海外ドラマばりのサバイバルなnoteフェスマイクラ
みんフォト用イラスト05:#マイクラnote
カップケーキがたくさんのnoteもいいじゃないか


人生をちょっぴり楽しくするための 知識や小ネタを発信しています。 スキやコメント、フォローが 創作活動の励みになってます! ● 面白かった〜 ● もっと読みたい♪ と思っていただけたら 「これで塩ようかん食べな」的な感じで サポートしていただけたら嬉しいです。