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2023年9月の記事一覧

【らんまん】イチョウの精子を発見した野宮さん(平瀬作五郎)のその後……あの(来週登場予定の)南方熊楠とも共同研究をしていた!

【らんまん】イチョウの精子を発見した野宮さん(平瀬作五郎)のその後……あの(来週登場予定の)南方熊楠とも共同研究をしていた!

先週の、NHKの朝のテレビ小説『らんまん』では、平瀬作五郎……劇中では野宮さん……がイチョウの精子を発見するという業績が語られていました。

7月上旬に、小石川植物園へ行った時の様子は、以前noteで記しました。とても暑い日でしたが、木々が茂る園内は意外と涼しくて気持ちよく、柴田記念館で、牧野富太郎さん関連の資料も見て回りました。

柴田記念館を出てから少し歩くと、左手に、地方にあるバス停のような

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美術展のレビューを書く  〜ウェブと作品リストの話

美術展のレビューを書く 〜ウェブと作品リストの話

 某美術館で開催されていた展覧会のレビューを書きはじめようと思い、ウェブで下調べをしているが……情報が、どこにも見あたらない。
 7月に観てきた展示で、その翌日に会期は終了。さして遠い昔の話でもない。いったい、どうしたことだろう?

 過去の展覧会情報をウェブ上でどのように扱うかの判断は、館によってまちまちである。
 公式サイトのつくりにしてもそうで、「開催中の展覧会」のページ内で更新していく館も

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【著者書き下ろし寄稿】宮本常一は地方といかに向き合ったのか(門田岳久)

【著者書き下ろし寄稿】宮本常一は地方といかに向き合ったのか(門田岳久)

民俗学者・宮本常一は、柳田国男、南方熊楠、折口信夫と並ぶ民俗学界のビッグネームの一人であると同時に、地方の代弁者としての社会活動家の一面も持っています。
当社刊『宮本常一 〈抵抗〉の民俗学』では、当時広がっていた地域文化運動を構成する一個人としての宮本に着目し、行政と地域住民とのあいだを取り持ち、運動を自律的なものへと導こうとした、メディエーターとしての宮本常一に焦点をあて、その思想の核心に迫りま

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