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生活保護になってみた

はじめに

こんにちは。現在生活保護を受給しているイル山と申します。

今回は生活保護になった当時の話を書きます。ずっと「書こう 書こう」とは思っていたのですが、
ドタバタしていたというか、やる気が出なかったというか、
だらだらと 先延ばしにして今に至ります。怠惰。
実際に申請したのは大体4、5ヶ月くらい前です。


「生活保護?終わってんねw」

そうです!終わってます!皆さんには頭が上がりません。
ぼくにできることなんて書くことくらいのもんです。これから終わってる話をします。どうぞよろしくお願いします。

生活保護。
実際になってみると、事前に準備しとくべきものが結構あって、もっと効率よくできたなぁ、と度々思います。

金銭の問題はデリケートなので、人それぞれ状況が違うと思います。
今回は私の状況なので参考になるか分かりませんが、
生活保護を検討しておられる方などに参考になるよう、心がけて書くつもりです。
(ついでに、ぼく自身のお気持ち、主観的なものも、ちょこちょこと挟ませていただきます。)

時間の流れや具体的手続き、職員さんの対応などを思い出せる分だけ書きたいと思います。
よろしくお願いします.


生活保護受給1ヶ月前

私は困窮しておりました。KONKYU。とにかくお金がなかったのです。
当時の私は100万円弱の借金を抱え(今も50万弱ほど抱えておりますが)、とにかく毎日嫌な気分でした
リボというものをご存知でしょうか?知らない人はいないと思いますが、100万円借りているとどうなるかまでの想像は、なかなか実感がわかないのではないでしょうか?

説明させてください。ひと月に20000円の原資と、14000円程の利息を返済します。14000円、引かれ続けます。
20000円づつ100万円を返済して何年かかるんですかって話。50ヶ月。うそやろ。

毎月、財布から14000円取っていくボンビー。やばすぎる。

誰かにお金を100万円貸すと、ひと月に14000円ももらえちゃうわけです。 どうせなら借りるより貸す側になりたいです。

生活費をリボで支払う時期がありました。これが最悪、悪手、奈落の入り口…
もし、これを見ているあなたが、幸運にもリボで生活費を払う寸前であったなら、 悪いことは言いません。生活保護を受けて生活をダウンサイズしてください。

借金を負うとマジで洒落になりません。

借金は自分でどうにかするしかありません。そうすると人生難易度が跳ね上がります。
当然のごとく、金は減っていくのみです。
加速するリボの借金に利息が加わり、ぼくは”最強”に成りました。何を言ってるかわかりますか?借金は人の頭を悪くするということです。
<いつも「時間がない」あなたに:欠乏の行動経済学  センディル・ムッライナタン (著), エルダー・ シャフィール (著), 大田 直子 (翻訳)早川書房 (2015/2/20)>

ところでぼくの年齢は35歳、職歴は2社ほどです。
なんとなく「あれ、自分終わってるんじゃね?」という概念めいたものを感じます。
しかしながら、具体的な自分の市場価値がわかりません。 世間の相場というものは今どうなってるのか。

年収は300万とかいけちゃうのか、400は高望みなのか、この年での就職自体厳しいのか。
(私にはどんな価値があるのか⇛まず、就職することは可能なのか)

こういった思考を経て、リクルートエージェントに相談をし、就職の手助けをしてもらうようにしました。


就職活動に目覚める

”履歴書を書き、
自身のやりたいことを内観し、
会社が求めるものを理解し、
私を採用することでどのようなメリットを提供できるのか”

そういったことを考えていました。模擬面接もしましたし、書類選考や1次面接のお知らせも複数いただきました。
もし就職を検討されているのなら、よっぽどのことがない限りはエージェントを利用することをおすすめします。
圧倒的に手間が減り、楽になるから、というのが理由です。

履歴書を一枚書いて、エージェントさんと仕事方針や条件などの相談をし、
専用サイトから求人のチェックをつけるだけで書類選考まで行ってくれます。

”キャリア弱い”
”特にやりたいこともない”
”年齢、中年くらい”
といった(ぼくのような)人間は、
基本的に書類選考で落とされ、一次選考までたどり着けないのがほとんどです。
数撃ちゃ当たる作戦で就職活動を行うとその結果、
書類選考、応募の作業はかなり多くなります。
その一次選考以前の雑務が自動化されるというのは時間削減として、すごくメリットがあるのではないでしょうか。

で、意外なことに、就職は可能そうでした。
年収300万程度の営業職であればいくらでもあったように思います。
400万は難しいかな、技術あればいけるだろう。
運転大好きとかならトラックとかでもいいよなぁと思う。
ぼくでもできるようなSE職もほどほどに求人がありました。インフラ運用保守SEなんて誰でもできますからまじで。
正直なところ、想像していたよりは仕事あるなぁーという印象です。

認知が歪んでいたようです。

35歳、年収300万以上という条件は、そんなに高望みじゃない、ということすら分からないほど認知が歪んでいたのです。
そうして紆余曲折を経て、1社目の面接に・・・
たどり着くことはありませんでした。

2週間ほど就職活動を続け、いくつかの一次面接予定もあったのですが、それも受けることなくやめています。何故か。就職したかったんじゃないのか。

ぶっちゃけ怖くなっちゃったのです。
35歳のおっさんが、新卒に混じって、同年代の上司から教えを請う想像をすると胸がざわつきました。
長いこと会社に入らずにいた弊害か、はたまたずっと前からこうだった気もするのですが、どうやら僕はいつの間にか、とても臆病な人間になっていたようです。


就職活動をやめる

そうして私は借金を抱えたまま、収入のあてもなく、灯火のような貯金が消えていくのをただ見ているようになりました。消える…

これは、生活保護を受給する大体一ヶ月前の様子になります。

①朝、コンビニでタバコを買い、
②昼はゲームかXなどで、時間潰す。
③夜は切なさで胸を痛め、ネトフリとラジオで心を癒やす。

こんな生産性のかけらもないようなルーティンを、繰り返し続けられるのも残りわずかのようです。なにしろお金ないんだから。
どうしたもんかね、と悩む。落ち込んだりする

生活保護受けようかなと思い始める

そんなこんなで一連の流れ〜ひとしきりの絶望を終えた後、
ネットで生活保護のことを調べるようになり、知識を仕入れるフェーズに入りました。

ネットの情報と、実際の対応とでは色々な違いがあって、多少混乱します。
自治体の対応にも違いがあり、そういう面ではうちの地方はアタリだったと思います。

地区により追い返されたりすることもあると聞きます。
こちらでは侮蔑的な対応をされることもなく、話し合い、できるだけメリットがあるように進めていけました。感謝です。

次回は、そのあたり、生活保護の申請から受給開始くらいまでを書きたいと思います。
ご覧いただきありがとうございました。つづきます。


〜まとめ〜


貯金切り崩し生活を数年続けていたイル山は、なんやかんやありつつ借金を背負っていた。
生活が立ち行かなくなっていたので、就職の道へ進もうとするも、すでに就職筋が弱まっており、自立できそうにもなかった。


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