深海 怜 / 寺谷 まさとみ

【深海 怜】イラストレーター / Illust_Fukami 幻想画のイラストレーター…

深海 怜 / 寺谷 まさとみ

【深海 怜】イラストレーター / Illust_Fukami 幻想画のイラストレーター。 繊細美麗な翳のあるイラストを制作する。 【寺谷 まさとみ】※別名義 小説執筆などの創作活動にいそしむ。 寝ても覚めても創作がやめられない。

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  • 小説「彼と彼とが、眠るまで。」

    「創作大賞2024」に投稿した小説。全23話で読了目安は約3時間。 激動の世界で生きた少年少女の幻想終末譚。 ――シリーズ「 #旅人手記 」―― どの作品から読んでも楽しんでいただけるファンタジーシリーズ。 『こと切れるまでの物語』 エブリスタ http://estar.jp/novels/25630031 『-Crazy- 殺しあいの約束』 ノベプラ http://novelup.plus/story/746947550 エブリスタ http://estar.jp/novels/25918748 『彼と彼とが、眠るまで。』 ノベプラ http://novelup.plus/story/961122356 エブリスタ https://estar.jp/novels/26158730 https://pic.x.com/cu4vvrlqsk

  • メン限『ウィル・レ・プリカ』先行公開

    現在制作中の『ウィル・レ・プリカ』をメンバーシップ限定で先行公開します。 キャラクター紹介のみ、全年齢・どなたでもご覧いただけます。 ※本編はR18指定でございます。 ※BL,過激描写を含みます。 ※鋭意制作中につき、本編内容に変更が生じる場合がございます。

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    思考記録。 ※現在改築中につき、記事をいったん非公開にしております。

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    イラストの着想やラフなどあれそれ。

最近の記事

【メン限】日記|朝の話

 長雨がまだ続いておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。  はいこんにちは!  寝ても覚めても創作がやめられない、寺谷まさとみでぇございます!!  本日は子どもが布団の端から向こうまでゴロンゴロンと盛大に寝返りをうつさまを眺めながら過ごした朝でございました。そんなに動きます???  時刻は5時過ぎ。いつもより一時間半ほど早い目覚めの理由は、なにを隠そうお弁当!!!  そう、お弁当でございます!!!

¥500〜
    • 小説『彼と彼とが、眠るまで。』作者あとがき|メンバーシップ限定公開

      ――生きるってなんだろう。  これはおそらく、僕がしたためる物語に共通するテーマだ。  第一作『こと切れるまでの物語』では主人公ウォーブラの生涯を。  二作目の『-Crazy- 殺しあいの約束』では青年ソウと〈魔狩〉黒影の旅路を。  そして今作では、アイを中心とした世界の激動を。  このお話は後の時代につながる物語だ。

      ¥500〜
      • BL小説『ウィル・レ・プリカ』あらすじ&登場人物紹介【本編先行公開準備中/8月末予定】

        ※本編は先行公開準備中/メンバーシップ限定/先行公開開始は8月末予定 【あらすじ】  惑星パラサイト・エデン。  十三番街で暮らすハルアキは、魂を具現化するオーパーツ〈レ・プリカ〉の使い手だ。  居酒屋サカイの手伝いをしながら、いよいよ迫る進路選択を前に、幼いころに交わしあった「いっしょに星空を見よう」という夢を思いだす。約束の相手は、最年少にして民間惑星探査団体〈ロマン〉に入団したエリート探査士、サクヤだった。平凡な自分と非凡なサクヤ。この隔たりに、なかば夢を諦めかけて

        • ㊗メンバーシップ開始しました!!(寺谷)

           おはようございまァす!!!  寝ても覚めても創作がやめられない、寺谷でぇございます!!!  はじめましての方は以後お見知りおきを。  すでにご存知のお方は、今後ともよろしくお願いいたしまァす!  この度は記事をご覧くださいましてありがとうございます。  また、さっそくメンバーシップにご参加くださったみなさま、ありがとうございます!  寺谷はたいへん嬉しい!! 爆裂感謝感激でございますゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!  さてはて、メンバーシップおしらせ記事はまず、この寺谷がお送り

        【メン限】日記|朝の話

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        • 小説「彼と彼とが、眠るまで。」
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          【メン限】日記|朝の話

           長雨がまだ続いておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。  はいこんにちは!  寝ても覚めても創作がやめられない、寺谷まさとみでぇございます!!  本日は子どもが布団の端から向こうまでゴロンゴロンと盛大に寝返りをうつさまを眺めながら過ごした朝でございました。そんなに動きます???  時刻は5時過ぎ。いつもより一時間半ほど早い目覚めの理由は、なにを隠そうお弁当!!!  そう、お弁当でございます!!!

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          小説『彼と彼とが、眠るまで。』作者あとがき|メンバーシップ限定公開

          ――生きるってなんだろう。  これはおそらく、僕がしたためる物語に共通するテーマだ。  第一作『こと切れるまでの物語』では主人公ウォーブラの生涯を。  二作目の『-Crazy- 殺しあいの約束』では青年ソウと〈魔狩〉黒影の旅路を。  そして今作では、アイを中心とした世界の激動を。  このお話は後の時代につながる物語だ。

          小説『彼と彼とが、眠るまで。』作者あとがき|メンバーシップ限定公開

        記事

          「彼と彼とが、眠るまで。」第二十三話

          記録の消失 ――手のひらからこぼれた何かを、ずっと探している。  それがなんなのかは、わからない。まばゆくもあったような、けれども、ただ優しいだけのものでもないような。  ある日、ふと気がつく。  自分がいることに。  そして理解する。  自らに与えられた使命と、その役割を。  それまで茫洋としていた思考がとつぜんに輪郭を帯びる。混沌から生まれ出たように、線を引いて切り分けられた意志は、明確な思考と使命を持ちながらも、本来あるべきカタチではないのだと認識した。けれどもこの

          「彼と彼とが、眠るまで。」第二十三話

          「彼と彼とが、眠るまで。」第二十二話

          情景/消えゆく景色  夢、だろうか。ああ、ならそれでもかまわない。  生きてくれと。そうせがんだとき、わたしは目の前で黒翼が薄く広がる光景を見た。  わたしはうすく笑っていたのだと思う。澄んだ黒翼の向こうで枝葉を伸ばす黒紫が見えたものだから、つい安心してしまったのだ。きっと、この黒紫の魔導術式が彼の返事なのだ。わたしは悟った。  翡翠の瞳が濡れそぼるさまは、まるで宝石がこぼれるように美しかったものだから、わたしは翡翠にまつわる話を彼に聞かせてやろうと思った。そうしたら、きっ

          「彼と彼とが、眠るまで。」第二十二話

          「彼と彼とが、眠るまで。」第二十一話

          第二部 記録/変容する世界(十九) ――世界はきっと、平和に戻るのだろう。  大地が芽吹き、やがて安息にまどろむようなった人々は、そんな希望をたずさえていたと思う。事実、わたしもこのごろ、漠然とそう思うようになった。  しかし、それは起こった。  大きな地殻変動――本大陸全土を揺るがす、大地震だった。これまでにない地震は、海岸へ壁のような津波を引きよせ、河川は逆流し、濁流によって本大陸の海岸と川沿いの都市は軒並み壊滅。大陸の中央部では主要の魔導機構が破損。連携を取っていた

          「彼と彼とが、眠るまで。」第二十一話

          「彼と彼とが、眠るまで。」第二十話

          第二部 記録/変容する世界(十八)  あれからわたしは、たびたびイルフォールへ訪れるようになった。年に一度。あるいはもう何回か。やることといえば決まって転移魔導門の様子見と氷樹の魔導機構に破損がないかの確認で、それには毎回、イナサもついてきた。船旅はともかく、島の見回りはわたし一人でもかまわないのだが、前にも増して、彼はとにかくついて来たがった。理由を訊ねてみれば、離れたらもう二度と会えないかもしれないと話す。それを無下にすることはできなかった。  以来、わたしたちは前より

          「彼と彼とが、眠るまで。」第二十話

          「彼と彼とが、眠るまで。」第十九話

          第二部 記録/変容する世界(十七)  海面とたわむれる夏の陽ざしは、幾重にも揺れて照りつける。はるか空から照りつける太陽と反照する夏が、そこかしこに氾濫し熱を焼きつけようとする。濃い潮の香りがひどく懐かしかった。  この島へ降り立つのは、これで三度目になる。  大人に手を引かれて訪れたときがはじめてだった。慣れない潮騒の音と、むせるような濃い異国の香りがした。その香りに慣れた頃、安寧の島国は色を変えた。黒く、また白い。死が折り重なり、生命の慟哭がむせぶ音は、いまも忘れられな

          「彼と彼とが、眠るまで。」第十九話

          「彼と彼とが、眠るまで。」第十八話

          第二部 記録/変容する世界(十六)  純暦一九三二年。五月。  まだ水の滴らない季節であり、樹々に包まれた窓外はまだ少しの肌寒さと、春の爽やかさを宿していた。季節が過ぎ去るのは早いもので、時の流れを自覚するときには、まるで記憶をうしなったのではないかと疑うほどだ。そのくせ、やることは山のようにあり、日々それらに忙殺されている。やったことに対してその実感が伴わないのは、どうにかならないものか。そんなことを考えながら、わたしは書類仕事を進めていた。どれもこれも地道なことの積み重

          「彼と彼とが、眠るまで。」第十八話

          「彼と彼とが、眠るまで。」第十七話

          第二部 記録/変容する世界(十五)  純暦一九二四年。  七月初旬にディストピアが崩御してから、大陸は徐々に明るさを取り戻していった。人々は未来に希望を抱き、枯れた大地では小さな緑が宿りはじめた。ふたたび大地を。故郷をとりもどした人族たちは、各地で妖魔討伐隊を結成。数は次第に減少し、被害報告は目に見えて減っていった。  魔族と人族の問題は、けっして一筋縄ではいかなかったが、いくらかの魔族は人族と和平を望み、人族もまたその手を取ろうという者がいた。  魔族側の筆頭となったのは

          「彼と彼とが、眠るまで。」第十七話

          「彼と彼とが、眠るまで。」第十六話

          第二部 記録/変容する世界(十四)  意外な再会があったのは、純暦一九二四年。六月初旬のことだった。  このときのアイはヴァリアブルの研究施設を間借りしていた。ヴァリアブルの都市機能は崩壊していたが、それでも南東の魔素資源鉱山やかろうじて生きている魔導機構によって、都市の人々はいくらか生きながらえていたのだ。しかし、イルフォールへつながる転移魔導門から異形が出てくるために、地上にいるのはアイと同じ研究対策にたずさわる者ばかり。それ以外の者たちは、居住区を地下に移しているのだ

          「彼と彼とが、眠るまで。」第十六話

          「彼と彼とが、眠るまで。」第十五話

           わたしは一度、筆を置いた。存外、なにかを端的に記録するということは、疲れるものだ。冷めたコーヒーを飲みながら一服する。いま、わたしの机のまえには、いくつもの書類が山のように重なっている。空いた時間にこうして執筆しているが、それよりもやることが多いものだから、この記録がいつ完成するかもわからない。ともかく、筆を進めなければならない。時間はいつだって、待ってくれないのだから。 第二部 記録/変容する世界(十三)  純暦一九一五年。二月三日。  その日まで学園の揺籃にいた雛鳥

          「彼と彼とが、眠るまで。」第十五話

          「彼と彼とが、眠るまで。」第十四話

          第一部 記録/安寧の学園(十二)  アイはどうにか身体に鞭を打って立ちあがった。冬だというのに蒸されるような熱気を感じながら、園内をひた走る。さいわい、レクサスやレヴ、イナサやほかのクラスメイトたちは大きな怪我もなく、幾人かは転んでひざを打ったとか、ガラスの破片で腕を切ってしまったとか、そういういたって軽いものだった。そのことに安堵したとき、おだたしい雨音が外壁を打った。急激に降りはじめた黒い粒は、吹き抜ける窓から廊下を汚した。滝がそこかしこにあるのではないかと思うほどの嵐

          「彼と彼とが、眠るまで。」第十四話

          「彼と彼とが、眠るまで。」第十三話

          第一部 記録/安寧の学園(十一)  純暦一九一四年。十二月末。  冬期休暇のただなかにある生徒寮は、いつもより閑散としていた。多くの生徒は、長期休暇を迎えると里帰りをして、家族と過ごす。たとえ国際会議が迫っていても、大半の生徒たちはあまり気にしない。彼らにとっては、自分が年の瀬をだれとどう過ごすかのほうがとうぜん重要であり、国際的・社会的な問題は、興味の外だ。  その日、暇をもて余したアイは、ケインの研究室にある魔導映像機をぼんやりと眺めていた。休暇中の課題はここ数日図書館

          「彼と彼とが、眠るまで。」第十三話

          「彼と彼とが、眠るまで。」第十二話

          第一部 記録/安寧の学園(十)  十二の月を数えるころになると、もうすっかり風は乾いて、日中もすっかり肌寒くなっていた。じきに、島はしんと白く染まり、本格的な冬が訪れるだろう。季節の移ろいを予感しながら、アイは薄曇りの空を見あげた。  二学期の野外訓練について、アイたちは総合的にかなり優秀な成績をおさめたといってもいい。イナサはぼんやりとしているように見えたが、いつも平生としていて視野が広く、回数を重ねるごとに、彼の戦術的な指示や指摘は精度を増していった。  レヴは、その胆

          「彼と彼とが、眠るまで。」第十二話