「コンプリートできない」←希望と呼べば美しい
☆ もう人生を変えることにした
これから自分ってどうなるのかな?
未来が何もわかんないのは怖いな。
私の場合、疫病が流行っている世界であろうとなかろうと、そんなふうに思うことは子供の頃からしょっちゅう。
かぞくはいつまでいきるんだろう
おかねがなくなったらどうしよう
しょうらいどんなじぶんなのかな
そんなことをよく思っていた。
子供の頃からそんなに気楽な環境でもなかったのに、それでも、やっぱり、今手元にある日々が大切で、この瞬間とはとんでもなく違った状態になるのは怖かった。
そして、大人になってからも、同じようなことを思っている。
老後ひとりぼっちだったらどうしよう
仕事がずっとあるかわからないしなあ
このままの生活環境でいいのか不確か
自分の道をしっかり決められていたら嫌なくせに、未来がなーんにも決まっていないと不安という勝手さ。
ザ・人間な自分。
安心が欲しいんですよね。
厳密に言えば、正直、今日まで一度も安心したことがありません。
だから安心したい。
適度に自由なままで。
厳密に言えば、
「決められていること」と「決まっていないこと」の間で安心していたい。
これの ↑ と の部分に座って、自由に出たり入ったりしていたい感覚。
我ながら子供っぽい感覚だなあと思います。
この感覚って、何かを趣味でコレクションする時のマインドに似てる。
例えば
「それ」
という長きに渡って膨大なアイテムを出してくるコンテンツがあったとして。
「それ」がいろんなものを定期的に出すことは決まっており、自分は「それ」を集めることを決めて、「それ」を楽しむことも決めて、でも「それ」がすべて手に入るかどうかわからない。
「それ」の情報から目を離さないようにして、ワクワクして、時にはイライラしながらも夢中で手に入れようとすることでしょう。
でも、もし「それ」が絶対に手に入る、もしくは最初でぜーんぶあげるって言われたら、きっと「それ」を集めようとは思わないはず。
つまんないから。
いろんな形の「それ」が、楽しく定期的にバランスよく出ることだけは決まっていてほしい。
ただ「それ」が何か全部は告げないで欲しい。
そこそこのドラマティックさは欲しいもの。
「それ」を集めるのもなかなか大変だと思うんですよ。お金がかかるから働かなきゃいけないし、情報は入れなきゃいけないし、ライバルに勝たなきゃゲットできないし、「それ」以外にもやることはあるのに、なかなか休めなくて気もぬけない。
ただ「それ」を集めるために頑張ることも、「それ」のことで少々悩むことも醍醐味みたいなもの。
安心できる場所に出たり入ったりしながら「それ」を永遠に続けていられたらと思ったりする。
趣味なら「それ」でいい。
でも、人生は「それ」じゃない。
「それ」みたいに適度に決まっている環境を求め、自分が大丈夫な刺激を適度に楽しんで生きていくのは安心快適そう……だが、こうして言葉にしてしまえば、色褪せて、ちんけで、魅力を感じないことに気づいてしまう。
そもそも、人生で決まっていることなんて終わること以外ひとつもないはず。
趣味の「それ」とは違うのだ。
そう言ってはみるものの、人生を「それ」のようにとらえて過ごしてしまうことは多々。
なぜなら、「それ」と「本物の人生」の間にある大きなギャップ をなかなか認められない。
これって少し乱暴に言えば、自分を信用できていないのと一緒。
だから不安なのだ。
ただ、この心理はそんなに珍しいことじゃない。自然なこと。
日本の教育制度では、小学校中学校に行くことは義務であり、高校も半ば無理やり行くことになるか、自ら当然と思い込むこと多々。
それに伴う家族や先生の言葉を丁寧に浴び、学校での丁寧に面倒くさい人間関係などなどを経て、現代に生きていれば、そこそこ抱えるものだろうし、抱えていることにすら気づいていない場合もある。
体が大人になるまで、決まっていることがたっぷりの大サービス。
それに心が慣れていても慣れていなくても、体はどこか慣らされているわけで、サービスが無いのは、なーんか、一生、なんとなく不安なんだろう。
学校嫌いで決められていることも大嫌いだった私ですら、そう。
もちろん不安の原因はそこだけじゃないし、そもそも人間の根元みたいなものだとも思う。
その根元をうまく刺激してくれる条件が、現代社会には子供の頃から揃っているだけ。
でも、この不安も、いいかげんやめたい。
もうじゅうぶん、一生分不安になってきたし。これは終わり。
そう思うきっかけになる出来事がありました。
☆ 本物の「安心」は想像と違う凄いものだった
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