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人生を15年早めなければならない

◆ 秋元康さんに自然な形で会った日

子供の頃

「いつか秋元康さんにお会いしたいなあ」

と、思っていました。

私の好きなアイドルやアーティストたちの曲には、いつも秋元さんのお名前があったし、当時のテレビ番組のあちこちに関わってらっしゃった。

私は、昔から、好きなものが見つかると

「これはどうなっているんだろう?」
「これはどんな人が作ったのかな?」

というふうに、どんどん掘り下げるところがありました。

そんな中、自分が好きなものの中にいつもある「秋元康」というお名前の連打に、この人はほんとにいるのかなあと思ったぐらいだったんです。

おニャン子ブームの頃、私は勝手におニャン子に入るのだと思い込んでいたのですが、あっさり解散されてしまい適応年齢すら満たすことないままに最後のコンサートをテレビで見ました。

そこに登場する楽曲の歌詞には女の子の心がまるごとそこにあって、やっぱり秋元康さんってすごいんだなあと改めて子供ながらに思いました。

その後、エッセイをたくさん拝読したり、引き続きあらゆる秋元さんの作品に触れることはあったのですが、そこでふいに芽生えた気持ちがありました。

「いつか、自然な形で秋元さんにお会いするまで、ひとまず頑張ってみよう」

そう思ったんです。

この仕事をするようになって「秋元さんを知っているよ」とか「この前秋元さんと」というようなお話を直接の知り合いから聞いても、決してお会いしたいとも言わず、もはや自分で決めた

「自然にお会いする」

ゲームを徹底する感覚でその日を信じていました。

そしてある日、ほんとに秋元さんにお会いして、お話することになったんです。

そこでお話したことは、とても人生を考えさせられるもので、私ひとりにとどめておくのはもったいなさすぎると思い、お話しますね。

◆ 呪いのような15年を解く

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