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麦田元気朝市祭の体験取材

  横浜市中区麦田町で麦田町発展会の方々が主催する「麦田元気朝市祭」に「知る、伝える。ボランティア」も関わらせていただきました。
昨年11月より毎月関わらしてもらい、一緒に朝市を作り上げていく体験を通して地域団体のことを知っていきました。

 また、立ち上げの経緯も取材し、朝市で新聞にして配布させていただきました。このnoteでは新聞の内容を記載させていただきます。

「麦田元気朝市祭」について、日程などの詳細は麦田町発展会さんのfacebookをご確認ください。


麦田元気新聞

発行日:2022年(令和4年)3月13日(日)
発行元:「知る、伝える。ボランティア」×「麦田地域ケアプラザ」

 みなさん、こんにちは!私達は、朝市で昔遊びコーナーを担当している学生団体です。三月で、麦田町元気朝市祭「以下:朝市」は五回目の開催となりました。そこで、この朝市がどのような方々の思いから行われるようになったのか、取材させていただきました!

麦田元気朝市の様子

朝市への思い〜大谷会長と望月さんへのインタビュー〜

 朝市は、麦田町発展会が主催しており、エヌケン・ホームの望月さんを中心に昨年の十月から開催しています。朝市開催のきっかけは、発展会大谷会長の麦田町への思いがありました。実は十年前に一度朝市を開催した大谷会長。きっかけとなったのは「商店街の店舗数の減少に伴う地域の交流の場の減少」でした。

 当時、近隣地域に日本初の商業施設ができたこともあり、商店街から商業施設へとお客さんが流れてしまう状況がありました。店舗数は約七十店舗から五十店舗ほどになり、商店街を盛り上げていた福引きも行われなくなってしまい‥地域の方々が交流する機会が減ってしまっていました。そんな中、商店ならではのお客さんと一対一で会話をする時間や、何気ない会話から地域の方との信頼関係を築くことの大切さを感じたといいます。

 そこで、大谷会長は朝市を行ったのですが、当時は津ノ國屋材木店ではなく屋外での開催の上、当日はあいにくの雨‥。その後に続く朝市とはなりませんでした。ちなみに、現在の朝市が雨風を凌げる場所で開催されているのは、この当時の経験があるそうです!

(左)望月さん、(右)大谷会長

現在の朝市へ〜一人一人が活躍できるコミュニティ〜

 今から三、四年前、大谷会長は現在の朝市の運営に関わる望月さんと出会います。望月さんは過去に、宮城県政の仕事に携わった経験があり、地域の横のつながりの大切さを感じていました。そのため、大谷会長の朝市の提案に賛同してくれたといいます。その後朝市の準備へと取り掛かりますが、コロナ禍で会議もままならない状況が続きました。コロナの感染が落ち着いてきた頃から、一気に準備を始めたといいます。

 やりながら課題を見つけ修正していく―。そのような過程の中で現在の朝市が誕生しました!朝市が継続して開催できている理由としては「一緒に盛り上げてくれる人が沢山いること」だといいます。大谷会長は朝市の運営に携わっていますが朝市の受付やチラシの作成、ブースの出店には沢山の地域の方々が携わってくれています。私も朝市に参加して思うのですが、バルーンアートが得意な方が、子どもに配る風船を作っていたり、バイオリンが得意な方が、BGMとしてバイオリンを弾いてくれています。また、学生ブースを出店する際には、塗り絵のムギーとギータのイラストを書いて下さる方がいて、とても助かりました。

 地域の方々一人一人が自分自身の得意なことを生かし、朝市を盛り上げていっているなと感じました。このような一人一人の朝市への思い、熱意が今の朝市の継続に繋がっていると思います。

「ムギ―」(左)と「ギータ」(右)

毎回朝市に登場するのは、麦田町発展会のキャラクター、妖精の「ムギー」と「ギータ」。わらでできた傘を閉じたような形をしており、青と赤の靴が特徴です。ムギーとギータは、同発展会と美術大学の学生らによってデザイン・制作されました。

唯一無二の町、麦田町

 ここ麦田町は代々住んでいる人も多い町ですが、昔に比べて子どもが減ってしまったと大谷会長は語ります。商店街が減り、地域交流の機会が失われてしまいました。最初は“麦田町発展会”の名を広めることが目的でしたが、回数を重ねるごとに、朝市は『人と人をつなぐ』役目を果たしました。麦田町の住民同士はもちろん、生産者と消費者、大人と子どもなど、世代や立場、地域を超えたふれあいが実現しています。

麦田町の活性へ ―朝市からの発信―

 『麦田町元気朝市祭』が始まってから四ヶ月。課題を見つけて解決する――その時の気持ちを大切に、試行錯誤しながら毎月開催してきました。 

 今後は参加するお店の幅を増やしていく予定で、夜市や地ビールの販売も検討しているようです。『麦田町発展会』の方々は、自分たちの商売活動を超えて活動しています。その背景には「麦田町を盛り上げたい」という思いがあることが伺えました。温かくて親しみやすい特徴を生かし、地域が一丸となって麦田地域の活性に取り組んでいます。

2月に行った朝市のチラシ

編集後記

「朝市やインタビューを通して、麦田地域が好きだという共通の想いが人と人とを結びつけ、地域活動へつながっていることに気づきました。コロナ禍で人との関係が薄れつつある今、大事にしなくてはいけないものなのではないかと考えました。」

「麦田元気朝市祭に参加する中で、地域の方々一人一人が自分の得意なこと・好きなことを生かして行動し、その行動が地域貢献に繋がっているなと感じました。一人一人が活躍する麦田地域に、これからも様々な形で携わっていきたいです。」


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