イクメンママの読書日記

3児の母だけど、イクメン以上ママ未満。自由時間は本の中におでかけ。あなたの、この本読ん…

イクメンママの読書日記

3児の母だけど、イクメン以上ママ未満。自由時間は本の中におでかけ。あなたの、この本読んだよ、が聞きたい。相澤綾子(あいざわあやこ)

マガジン

  • 障がい者福祉とその周辺

    令和5年4月から障がい者支援課に異動しました。17年ぶりに戻ってきました。障がいという言葉にまつわる様々な本を読んで、感じたことを書いてみます。

  • 障がい者の就労支援

    障がい者がはたらくということについて、本の紹介と考えたことをまとめています。突き詰めていくと、自分自身がはたらくこととつながっているな、と思います。はたらくをみんなに

  • 公共資産マネジメント

    公共資産マネジメント関連の部署に配属された方に読んでもらいたい本です。公共資産は公共資産だけで考えるべきではなくて、まちづくりとか、域内経済循環とか、色んな視点が必要だと思いますが、敢えてど真ん中を集めています。 他の方のnoteも追加しています。

  • シティプロモーション

    シティプロモーションや自治体広報に関連して読んだ本を集めてみました。

最近の記事

ブックリスト「障がい者の就労支援」

障害者雇用に関する本なんて、ちょっとマイナー過ぎて、そんなにないのではないか、と勝手に思っていました。 でも実は、障害福祉サービスの中で就労系は就労継続支援A型・B型、就労移行支援、就労定着支援とありますし、今後就労選択支援なるサービスも始まります。これらの事業に関わる人たちの数はかなり多いでしょうし、また企業の側でも、障害のある方と一緒に働くことについて、考える人がいるわけです。 そんな時に、本を読みながら考えるのは、自然なことですし、またそういう人をターゲットにして本が作

    • 野澤和弘「障害者のリアル✖️東大生のリアル」

      障害者のリアル×東大生のリアル×私のリアル。 私のことも書いてみたくなりました。 この本は、東大で行われていたゼミ「障害者のリアルに迫る」で講演された障害を待つ当事者などの話と、ゼミ生たちの文章がまとめられています。 当事者の話もすごいですが、その部分は野沢氏がまとめられたものです。それと比較して、ゼミ生たちが、当事者の話を聞いてどんなことを考えたか、自身の経験と絡めてどう感じだかを書き記した部分は生のままで、とても刺激的です。 本に登場する方たちは、それぞれ、こんなテ

      • 吉田昭元「わが社の主戦力は障害者」

        力強いタイトルに心ひかれます。 障がいがあると、それを補おうとして、他の能力がついたりすることもあると思います。また、発達障害などは、そもそも、能力のバランスが取れていなくて、特に秀でている部分があったりすることがると思います。 例えば私の職場には聴覚障がい者がいますが、自分の検索で見つからなかった場合、彼女に頼むことがあります。私もそれほど検索が苦手というわけではないつもりですが、私が検索しても見つからなかった情報を彼女は見つけてくれることが多いのです。聴覚障がい者は情報

        • 兼子文晴「障がい者を生かすと会社が儲かる」

          こういうことが知りたいと、ずっと思っていました。 障がい者雇用の成功事例を、何冊かの本の中で見てきました。帰納法だと、障がい者雇用をすると、会社がうまくいく、と言えそうな気もするのですが、さすがに事例が少なすぎて、ちょっと違う気がしていました。 ただ一つ、なんとなく感じていたのは、法定雇用率を達成しなければいけないから、とにかく障がい者雇用をしよう、という感じなのは、違うという気がしていました。逆に、うまくいく会社は、持てる人材の全てを最大限に活用して、その一環として、障が

        ブックリスト「障がい者の就労支援」

        マガジン

        • 障がい者福祉とその周辺
          30本
        • 障がい者の就労支援
          14本
        • 公共資産マネジメント
          8本
        • シティプロモーション
          11本

        記事

          成田奈緒子「脳科学からみた男の子の『ちゃんと自立できる脳』の育て方」

          今日は次男の夏休みの最終日、朝から「パパが先に朝風呂入ったから、宿題をやる時間がなくなった」と、私に言いがかりを言ってきました。 これ、平日の朝も良くあって、平日の場合は、「もう時間がないの」だそうで。 今日は自分で「入りたいから早くして」と父親に声をかけていたので、そのままにしておきました。 まあそういう年頃なのだろうと頭では思うけれど、連日こういう感じで、気持ちが滅入ってきます。いつまで続くのだろうとか。 この本では自立について次のように定義しています。 周りの人に助

          成田奈緒子「脳科学からみた男の子の『ちゃんと自立できる脳』の育て方」

          高尾義明「50代からの幸せな働き方 働きがいを自ら高める『ジョブ・クラフティング』という技法」

          うちの組織では、自分ごとで仕事をしなさい、と言われます。 それ、私、やってます、とずっと思ってきました。どの部署にいても、結構真剣に取り組んできたし、やるべきことは自分で納得できるまでやってきました。自分のカラーを少しだけ出す、ということもやってきました。 でも、私がやっていたことは、本当に、自分ごとだったのだろうか、ぐらぐらしてきました。 ジョブ・クラフティングとは、自分の仕事を主体的に捉え直すことで、自分らしさや新たな視点を入れて、やらされ感のある仕事をやりがいのあるも

          高尾義明「50代からの幸せな働き方 働きがいを自ら高める『ジョブ・クラフティング』という技法」

          山田万希子「美人3分 1万人を笑顔にしてきた毎日3分の魔法のレッスン」

          なんて可愛いひとなんだろう。 表紙の写真、色んなページの山田さんの表情がキラキラしていて、こちらまで笑顔になってしまうような表情で、素敵だなと思いました。 でも年齢を見て、あれ、私より年上なんだ。もちろん私は普通のワーママで、特別な資質があるわけではないので、仕方がないのですが、いいな、すごいな、と強く感じて、心ひかれたことを覚えています。 この本も7年前に購入しました。数年前に購入した本の紹介が続いていますが、この連続投稿チャレンジに乗ってみたくなったのです。投稿の締め切

          山田万希子「美人3分 1万人を笑顔にしてきた毎日3分の魔法のレッスン」

          WLBコンサルタント 中倉誠二「子育てでビジネススキルがアップする!」

          とある人が、「育休から復帰してきた女性は、浦島太郎」という発言をしました。それまで男性と同じように働いてきたのが、育休期間中の社会情勢の変化についていけなかったり、組織内の仕組みが変わったのに追いつくのが大変だったり、ということを言いたいのでしょう。 でも、とても悔しくて、もう数年前の話なのですが、忘れることができません。 私の職場は、基礎自治体、行政の中でも、最も市民の生活に密着したものです。私自身、育休期間中は、当然ですが、子どものいる頃には利用していなかったサービスを利

          WLBコンサルタント 中倉誠二「子育てでビジネススキルがアップする!」

          とがわ愛「はじめてのやせ筋トレ」

          実はこの本、5年前に書店で衝動買いしたのです。 でも、ずっとそのままになっていました。この時、もう1冊別の本を購入して、そちらを読んでいる間に、情けないことに、モチベーションが失せてきた記憶があります。 などと帯には書いてあるのに、放置してしまいました。 でも頭の片隅にはこの本のことはありました。 振り返れば、過去に何回か、ダイエットに取り組んだことがあります。 1度目は29歳の時。今と同じ課に配属されて、窓口業務が多く、ちょっと長めの対応をした後に、ご褒美ということで、

          とがわ愛「はじめてのやせ筋トレ」

          姫路まさのり「障がい者だからって、稼ぎがないと思うなよ。 ソーシャルファームという希望」

          障害者の働く場所というと、小さな作業所で、内職のような仕事を黙々とやっているイメージがありました。割りばしの袋詰めをしたり、紙細工をしたり。 私も以前はそんなイメージでした。でも今は違います。 福祉の製品だから、ちょっと迷うけど買ってあげよう、じゃなくて、お気に入りだから買いたい、話題のお店だから行ってみたい、そんな感じのところもかなりあるのです。 この本では、その中でも特に、障がい者雇用の現場に、「どうしたら利益を上げられるのか?」というビジネスの視点を取り入れることによ

          姫路まさのり「障がい者だからって、稼ぎがないと思うなよ。 ソーシャルファームという希望」

          細田高広「コンセプトの教科書——あたらしい価値のつくりかた」

          この本とは書店で出会いました。まずタイトルにひかれ、裏返すと、帯に「現実を書き換えようとする人たちへ」と書かれていました。 この「説得力のあるストーリーや、1行のフレーズになった瞬間、周囲の反応が変わります」という言葉に特にひかれました。 そんなこと、自分にもできるんだろうか、と思いながら、やっぱり体感したいな、と思って、たまたま書店で見つけたこの本を買うことにしました。 読みながら、岩手県紫波町のオガールのことを思い出しました。私はまだ行くことができていないのですが、公

          細田高広「コンセプトの教科書——あたらしい価値のつくりかた」

          外山滋比古「思考の整理学」

          私はもしかして、これまで、ただただ目の前に現れた問題に悩んできただけで、ちゃんと考えてきたのだろうか、という気になってしまいました。 この本が最初に刊行されたのは、1983年。 今でこそ、仕事がAIにとって代わられるかも、という話が本格的に出てきていますが、この本の中でもコンピュータの出現によって、知識があることが良しとされた時代から変わっていく、という話が出てきます。 コンピュータとAIに違いがあるとはいえ、その部分を読み替えて読むと、とても新鮮に感じられました。 最初

          外山滋比古「思考の整理学」

          早見和真「新!店長がバカすぎて」

          すぐに続編を読むことができたのはラッキーでした。 武蔵野書店の吉祥寺本店で働く谷原京子さん、前作にも登場したバカすぎる店長山本猛は、しばらくの間、社長の故郷の宮崎に新たに作られた店舗の店長代理補佐を務めていたのですが、吉祥寺本店に戻ってきます。 そして、また個性的な人物たちと、そして魅力的な本たちが登場します。 本の読み方って、いろいろある気がしますが、その両端には、2つの読み方が存在していると思います。 片方は、理性的というか批評的な読み方。 もう片方は、どっぷりと浸か

          早見和真「新!店長がバカすぎて」

          早見和真「店長がバカすぎて」

          桜のシーズンに合わせて読んだ本が、ものすごく私は合わなくて、Facebookで嘆いたら、5冊も紹介してくれた方がいて、その中の一冊がこれでした。 武蔵野書店に勤める契約社員の谷原京子さんの話。本の話がたくさん出てきます。読みたい本があったり、読んだ後の感想を憧れの先輩や職場の後輩たちと語り合う描写を読んでいると、本を読むって楽しいなあ、と改めて思います。 あまりに本についてのおしゃべりがいきいきしているので、思わず検索してしまいましたが、「空前のエデン」も「幌馬車に吹く風

          早見和真「店長がバカすぎて」

          嶋田将也「世界一受けたい 心理学×哲学の授業」

          次男に、「ママはすぐキレるから嫌だ」と言われました。 その言葉、そのまま返したいくらいなのですが。 でも、そうかもね、返せたのは、多分、この本を読んでいたからだと思います。 次男は反抗期らしく、比較的いつも不機嫌、何か言えば「忙しいんだよ」と言い返されます。私は何度かお願いというか注意というかをした上で、聞いてもらえないのが何度も続き、その上で「忙しいんだよ」と来たりしたら、こちらもバクハツしてしまいます。 怒りがコップから溢れないようにすることばかり意識して、お願いとい

          嶋田将也「世界一受けたい 心理学×哲学の授業」

          黒澤重徳「自治体の企画政策担当になったら読む本」

          この本を自治体の企画政策担当だけのものにしておくのは、もったいない、というのが、読みながら思ったことです。 私は企画政策担当のどまんなかにいたことはありません。せいぜい、企画政策の一分野であった公共資産マネジメントに関わっていたくらいです。なので、特にその時に感じたことを思い出しながら、共感する部分がとても多かったです。でもそれだけではありません。 今の時代、企画政策以外でも、その部署だけで完結する業務というのはあまりなく、他の部署と密接に関連していることが多いと思います。そ

          黒澤重徳「自治体の企画政策担当になったら読む本」