育児の本質を考える
「情報は積極的に取りにいこう」
「できる人はすぐにググる習慣が」
などと美学のようにうたわれる世の中。
育児に関しても収集のつかない情報であふれ
多くの人がそれっぽい情報に流された結果、
日本の育児は乳児期からにおよび、取り返しのつかない方向にまっしぐら進んでいることに気づいている方はどれだけいらっしゃるでしょうか?
情報を取るにあたっての大前提とも言える肝心なこと。
それは本質を見極める力。
その力なしに多くの情報を仕入れたとて、
あれもこれもと飜弄されたすえ、感情をつかむように仕組まれた情報にまんまと共感し、
気づかぬうちに人生において大切ないろいろを搾取されてしまっていたりするものです。
育児においては、それが子どもの発達だったり親子関係だったりするわけで。
情報のゴールはどこ?
つまり発信者の目的はなに?
世の中をどうしようとしている?
それはなんのために?
だれのために?
時にそういった視点で見てみると、その情報の本質が垣間見えてきます。
取捨選択するちからをつけずにむやみに多くの情報を取り込むと、
脳はオーバーヒートをおこし思考停止します。
過情報化社会の現代はこの脳の状態に陥っている人がとても多いのです。
学校教育の中で、“みなと同じ”であることを求められ続けてきた私たち日本人はなおのこと。
そして思考停止してしまった脳は
「みんなが見ている」
「みんながやっている」をなんの疑いもなく、いとも簡単に選びとります。
ですから、その脳の状態におちいった人々をいざなうべく、多くの人に迎合されることばかりを書きつらね、反感をさけ厳しいことはなにも言わない。
歯ごたえのないスルメのような情報で世はあふれているわけです。
ことさら育児に関しては
むやみに情報を仕入れるよりも目の前の子どもの観察に注力する
そのほうが何倍も親子の未来にとって有益です。
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