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なぜか今、シェイクスピアの世界へ吸い込まれるように

布団乾燥機を数日前に出して毎日使っています。
足が異様に冷たくなるので、冷えているなと感じたら布団乾燥機で布団をふかふかに温めて、昼間でもすっともぐりこむといい気持ちです。
今日もそうして本を読んでいます。

先日のアンスネスのピアノコンサートを聴いて、急に思い出した本があり、それは河合隼雄先生がされた話で、
シェイクスピアの劇の中でラスト、音楽が聴こえてくる場面があり、主人公が「聞いてください!この素晴らしい音楽を」と言うのだけど、周りの人には誰にも聞こえていない、という場面について書かれた箇所でした。その蜷川幸雄さんの演出が非常にうまかったと河合先生が感激されていた。(「私が語り伝えたかったこと」河合隼雄著)

天上の音楽は、天上の音楽に心開かれた人にしか聞こえないという話なんですが、なぜ急に思い出したかというと、アンスネスの奏でる音楽が天上の音楽のようだったからです。
ベートーヴェンなど、かつての偉大な作曲家たちは天才だから、普通の人が聴けない音楽を聴いて、数々の名曲を残した。

河合先生が観たのはシェイクスピアのなんという話だったか、帰ってから調べてみたら「ペリクリーズ」というタイトルでした。

晩年に書かれたロマンス劇で、どんな話か興味を持ち近所の本屋で見つけて買ってみました。その時、一緒に、同じ棚にあった河合隼雄先生と松岡和子さんの対談「快読シェイクスピア」も買いました。
松岡和子さんはシェイクスピア全集をすべて訳した方で、息子の高校の卒業生でもあり、インタビュー記事などを学校が発行している会報で読んでいたこともあり、私は勝手に身近に感じています。
早速読み始めたら、河合先生との対談がまたおもしろくて、シェイクスピア劇の登場人物を心理学的に分析しているんですよね。

本の中のハムレットの箇所を読んでいたら、なんという偶然か、同じ日に大学父母会からLINEが届き、息子の通う大学ではシェイクスピアを20年に渡り上演しているらしく、今年はハムレットで来週上演だというのです。

これも何かの流れだと思い、息子を誘って行くことにしました。
行くか迷っているわが子に、「To  go,   or  not  to  go.」(ハムレットの有名なセリフ「To  be, or  not  to be.」をもじる)
「当日行きたくなければおかーさん一人で行くから!」と半ば強引に……笑。
ざっくりとしかあらすじを知らないので、勉強してから行きたいと思います。


全く興味を持っていなかったのに突然だけど……笑。
恋愛、裏切り、近親相姦、殺人、復讐、恨み、狂気……。シェイクスピアの劇には人間の根本が描かれるから、何百年経っても色あせない。

若い頃、蜷川幸雄さん演出で「マクベス」は見たことがあり、マクベス夫人役の大竹しのぶさんが素晴らしかった。
最後の戦のシーンでは、ヘリコプターの音が爆音で聞こえてきた。

ペリクリーズもまだ読み終えていない。


読書の秋です。




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