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【家族の話】父の日イブに、家族のありがたさを思う

昨日は親族一同両親の家に大集合。
弟たちは夢の「琵琶ます」を持ってきた。

「父ちゃんはもうあかんかも」と覚悟した日から4ヵ月足らず。
奇跡の大復活を遂げ、今では酸素ボンベを引きながら毎日買い物や犬の散歩に出かける。

来週にはご友人たちとランチ会に出かけるという。(私と夫は予備のボンベを持って近くの店で待機する。大丈夫だと言われてもさすがに心配なので)

昨日は「琵琶マス」のお刺身やら、弟が釣って母が調理した「ハス」やら、「稚鮎」「わかさぎ」の唐揚げやら、「子持ち鯉の煮付け」やら、琵琶湖の魚づくし料理と、両親がとってくれた大量のお寿司をみんなでいただいた。

もちろん大量のお酒も。

4ヵ月前の父は、誤嚥性肺炎と腸閉塞を併発していたので、「栄養を取るために胃ろうを検討」とか「退院しても流動食」とか、そんなレベルの話をしていたのだ。

なのに昨日の父ったら、琵琶湖の魚もお寿司もたらふく食べ、ビールに日本酒、焼酎にワインと誰よりもたくさん呑んだ。

大笑いしていた。
しゃべりまくっていた。
酸素の管をつけながら。

こういう父の姿を見ていると、「家族」というのはありがたいものだと改めて思う。

こうして家族が集まって、
食べて飲んでしながら、

「あんなことがあった」とか「こんなことがあった」とか、

「あの時はこんなこと思ってたんやで」とか、

「今はどうなん?」とか、

「そんな風に思ってたんか、知らんかった」とか
いろいろしゃべっていると、

ずっと心に溜まっていた澱みたいなものや、

ずっと引っかかって取れなかった魚の小骨みたいなものや、

ずっと背中に乗っかっていたおもりみたいなものが

ふっと溶けていって泣きそうになる。


今朝も早くからいつものように犬の散歩。
酸素ボンベを引っぱる父と、「よいしょ、よいしょ」と自分で気合を入れながら歩く母と、犬と私。

父も母もいつも通り元気だった。
あんなに飲んだのに!
宿酔いもなく!

家族の集まりはまだまだ続けられそうだ。






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