このまま研究職につくと思っていた理系院生がスタートアップに新卒入社した話🎉
2019 POL新卒エントリー第3弾!
名古屋大学大学院(休学中)の田中育です!(正確には新卒ではないですね。)
もともとバリバリの化学系で研究をしていましたが 、休学して東京のPOLという会社でインターンをした結果、そのまま新卒で入社することになりました。小中高大と国公立で、このまま理系としてメーカー等に就職or博士に進学すると思っていた僕が、なぜ創業2年半のスタートアップ企業で働くことになったのかを書きます。
簡単に自己紹介します!
趣味は散歩です。スマホ持たずに彷徨って迷子になるのが好きだったりします。この記事ではこんなことを書きます。
休学に至った経緯
POLに新卒入社を決めたわけ
理系学生のキャリアについて
博士か、就職か
親が公務員だったこともあり、なかなか「企業の利益のために働く」イメージが持てず、元々はアカデミアの道に進むことを考えていました。「一つの分子で、世界を変える。」そんなアカデミアのキラキラした世界にも憧れがあったし、化学も好きでした。でも、実際に博士に行く前提で未来を考えてみると、予想以上にアカデミアの世界は厳しい事を知りました。その厳しい世界に飛び込んでまで学問を追求したいかと言われると迷いもあり、いざ自分が就職する時は、とりあえず化学メーカーに就職するのかな、と漠然と思っていました。
どんな大人になりたいか
いざ、就活が始まるM1の4月になった時、自分の中で会社を選ぶ判断基準がないことに気づきました。というのも、これまでの進路選択は、「選択するべき時期に、与えられた選択肢から最善だと思われるものを選ぶ」という判断軸で行われていたからです。「化学は好きだし、とりあえず研究してみたいな」という興味だけでここまでやってきたため、本当の意味で自分の意志を持った決断というのはしてこなかったなという自覚があります。
そこで、初めて、自分が「どんな大人になりたいか」を真剣に考えることにしました。その答えは、「子供たちに多様性と希望のある未来を作れる大人になりたい」でした。
今の世の中、自分の夢を語る人は「何甘いこと言ってんだ、社会は厳しいぞ」と言われてしまうのが常だなと感じています。でも、そんな風に頭ごなしに否定してしまうような大人にはなりたくありませんでした。それよりも、「社会は厳しいぞ。でも君が本気で望むなら、それをどうやったら実現できるのか一緒に考えよう。」そう言える大人になりたい、と心から思いました。誰がどう見ても綺麗事ですが、僕はそれを目指して生きて後悔はしない、そう思ったことで今何をすべきかが明確になり始めました。
① 多様性を大事にしたいからこそ、自分自身が規定ルート(一般的)ではない道を選択する経験をすること
② 学問以外はあまりにも無知なので、一度社会を見ること
その結果が「休学してインターンすること」でした。
そのタイミングは、人それぞれだとは思いますが、「思い立った時にやらないと後悔する」と直感的に感じ、一気に行動に移しました。
インターン先の選び方
せっかく休学するのだから、自分のなりたい姿を実現できる可能性が高いところで働きたいな、と思いました。多様性や希望を生み出すためにはどうするのか。社会システムを作ることができれば、より多くの人が活躍できる環境ができ、多様性や希望を作り出せる。そう考えた僕は、この考えを自身の感じていたアカデミアの課題に対して適用することにしました。そうして、「研究者の可能性を最大化するプラットフォームを創造する」というビジョンを掲げるPOLにジョインを決めました。
POLに新卒入社を決めたわけ
もともとはいろんな企業でインターンして社会を多角的にみたいと思っていたのですが、結局POLに定着し、そのまま社員になってしまいました。笑
これは、インターン開始当初から感じていた、
①ミッション・ビジョン・事業にめちゃくちゃ共感できる
②組織・カルチャーがとても好き
に加え、MBA講師やリクルートのPMなど、中途ですんごいキャリアの方々が入ってきてくれ、社内にいながら多角的な視点をその人たちから学ぶことができる環境になったのが大きいです。
上記は今一番近くで働いている「同僚」です。こんなすんごいキャリアの人たちと同じ目線で働ける環境はとても幸せなことだと感じています(。ちなみにすごい人ほど気さくで話しやすい人だというのは実際に触れてみてわかりました。かっこいい…!)
自然と芽生えた経営者意識
そんなこんなで働いているうちにいつの間にか、「この会社が潰れたらどうしよう」ではなく、「この会社を潰さないために、自分に何ができるだろう」と自然に思っている自分がいることに気づき、全く迷うことなく入社を決意しました。そんな当事者意識を持って働ける環境って普通出会えないと思うので、僕は本当に幸せ者だと思っています。おかげさまで、仕事という感覚はほとんどなく、「やりたいからやっている」状態で毎日生き生きと生活しています。こんなにいい環境を与えてもらったので、あとは会社を大きくして、社会と、関わってくれた全ての人たちに恩返しがしたいなと思っています。
「理系」の生かし方は研究者だけでない
POLのようなベンチャーで働くことは、一見これまでの研究などのキャリアを無駄にしたように思われるかもしれません。僕自身も、「せっかく理系に進んだのだから研究者にならないと勿体無い」と思っていましたが、今、POLで働く中で、むしろ理系院生であることはプラスなことしかないなと感じています。今、僕はLabBase Xという研究者向けの産学連携のサービス( https://material.labbase.jp/x/business/index.html )の事業責任者をしていますが、研究室を社会にオープンにするという事業を立ち上げる中で、理系で研究をしていたというバックグラウンドは、大きなアドバンテージになっています。
(2019/10/19 追記)
現在は、研究を頑張る理系学生が、研究を生かしてキャリア選択できる仕組みを作るために理系学生向けキャリア支援サービス「LabBase」のStudent Success部責任者として活動しています。
理系学生は、実験などで自由に使える時間も少なく、必然的に情報量も少ないので閉ざされた世界の中で判断してしまいがちですが、思った以上に「理系であること」の生かし方はたくさんあります。今このまま就活していいのかな、研究者になりたいのかな、と悩む人は、ぜひ一度一緒に話しましょう!
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