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COSMOS 永遠のはて より

COSMOS カール・セーガン (下)
pg.163  

「10 永遠のはて」より抜粋

クエーサーのことを考えると
わたしたちは、深い謎に直面する。

だが、クエーサーが、
どのような爆発だったとしても
ひとつだけ明らかだと思われることがある。

それは、このような激烈な出来事は
聞いたこともないような大破壊を伴うということである。

クエーサーの爆発があるたびに
何百万という世界が完全に破壊されるだろう

そのような世界のなかには
生物が住んでいる世界もあるだろうし
何が起こりつつあるかを理解している知的な生物のいる世界もあるだろう。

銀河の研究は、宇宙の秩序と美とを明らかにした

しかし、また、それは
これまでに想像もされなかったような
激烈な大混乱をもわたしたちに見せてくれた。

わたしたちは、生命の存在出来る宇宙の中に住んでいるが、これは、まことに素晴らしいことだ。

わたしたちはまた、銀河や恒星や世界を破壊してしまうような世界に住んでいるわけだが、それもすばらしいことである。

宇宙は、友好的でもなければ
敵意を持っているわけでもない。

わたしたちのような
取るに足らない生物のことなど
気に留めていないだけである。

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優しい気持ちになる一文です。

自由意志とは
ジャッジのない世界

銀河

自分にとって都合のいいことが起きると
「良いこと」

自分が好きじゃない世界は
「悪いこと」

ではない。

自分の都合(意思)に合わせて
世界が変形していくこと

自分の意思で
そのように変えていくこと

それらは、自由意志ではない。


博士が言うように、
秩序と美
想像を超える大破壊

その両方とも、

ただ、ある。 のが

わたしたちの住む銀河。


我々は選ばれしものでもなければ
特別な存在でもない。

でも、ここに、いる。

世界はニュートラルで
そこに色をつけているのは人間。

わたしたちの住む銀河の片隅

秩序、美、破壊

それ自体に
必要以上の意味を追求せず
敵も味方も作らず

それでもやっぱり

破壊は破滅を招くので

自分の住む星が
平和であるように

いのり

出来る限りを
にんげんとしてやっていく

そこに自由意志があると思う。



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