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『ノマドランド』と少しだけ『あのこは貴族』のこと

旅と定住、土地と人間、となんとなく言いたくなり、管啓次郎の『狼が連れだって走る月』(河出文庫)の次の言葉を連想した。 旅の可能性を考えない定住者に現実を変える力…

『とても短い長い歳月』(古川日出男)について

(読みながら書いた感想メモが溜まっていたので一応) 解説の柴田元幸が言うようにこの本は古川日出男の傑作選でもなければこの作家を把握するための入門書でもありません…

『幻影都市のトポロジー』など再読

A・ログ=グリエの小説を久しぶりに読んだ感想。 ロブ=グリエの小説といえば幾何学的と形容されるような細密な描写がまず連想されます。あとは、美女とSMでしょうか。わ…

『スパイの妻』について

シネフィルの人たちが語った方が絶対に面白いけど一応感想を書いておきます。 まず、この作品には映画(フィルム)に関係する場面がよく出てきます。 最初は福原聡子(蒼…

古川日出男『おおきな森』

長い、とは思わなかった。むしろ大きいと感じた。 その大きさには何か歪なものがある。たとえばマーク・Z・ダニエレブスキーの『紙葉の家』は、外観よりも内側の方が大きい…

映画『レ・ミゼラブル』

面白いという言葉が適切かわからないけれど、強烈な作品だった。ユゴーの『レ・ミゼラブル』をミュージカルでしか鑑賞したことがなくフランスの郊外と移民の歴史にも疎い自…