SF界のビッグ3(1)ロバート・A・ハインライン
昨日の記事では、
ロバート・A・ハインラインの
『夏への扉』を紹介しました。
その中で「SF 界のビッグ3」
というワードが出てきましたね。
この記事では、ビッグ3について
ご紹介します。
ビッグ3の一人目は、
先ほども挙げた
ロバート・A・ハインラインです。
ロバート・A・ハインラインは、
1907年にアメリカ、ミズーリ州の
ドイツ系の家庭に生まれました。
1925年(18歳)、海軍兵学校に入学し、
卒業後は、アメリカ海軍の士官になります。
海軍では無線通信がおもな業務で、
当時、実用化されたばかりの
航空機にも乗り込んだそうです。
1934年(27歳)、結核を患い、
海軍を退役します。
長い入院生活を経て、
UCLA の大学院で数学を学ぶも、
(カルフォルニア大学ロサンゼルス校)
数週間で退学、
その後、不動産のセールスマン、
銀鉱の作業員などの職を転々としました。
この時代は、政治活動に積極的に携わり、
1938年(31歳)には、
カリフォルニア州議会議員選挙に
立候補しましたが、落選しています。
1939年(32歳)、
SF 雑誌に『生命線』を発表し、
作家デビューしました。
戦時中は海軍に復帰し、
その頃にもう一人のビッグ3、
アイザック・アシモフとも知り合い、
造船所で一緒に働いた経験があります。
’70年代頃から体調を崩し、
命にかかわるような病気も
患っていました。
('88年、81歳で永眠)
* * *
ここからはハインラインの代表的な作品を
いくつかピックアップして紹介します。
『宇宙の戦士』(1959)
宇宙戦争をテーマにした作品。
(ヒューゴー賞受賞作品)
地球連邦軍宇宙陸軍に入隊した
青年が訓練によって一人前になる
過程を描いている。
作中にはパワードスーツが登場し、
(強化防護服)
その後に続く、
多くの SF 作品に影響を与えた。
ハインラインの海軍時代の
経験が活かされた作品でもある。
『異星の客』(1961)
火星人によって育てられた男の物語。
宗教的なテーマが色濃く反映され、
ヒッピーの経典ともされた。
『月は無慈悲な夜の女王』(1966)
地球の植民地となった月が
独立をめざす物語。
(ヒューゴー賞受賞作品)
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