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読書に音楽を添える

お昼休みは音楽を聴きながら、
読書をしていることが多いです。

私は本も音楽も好きなので、
その組み合わせを考えるのも
好きなんですよね。

いろんな本を読むし、
いろんな音楽も聴くので、
組み合わせるおもしろさが
何倍にも膨らみます。

本と音楽の組み合わせを
考えていると、
映画監督になったような
気分が味わえるんですよね。

この記事では、
この何か月かで読んだ本に
どんな音楽を組み合わせたか、
紹介してみます。

*   *   *

この本はレビューでも紹介しましたね。

この本には、この音楽を合わせました。

マイケル・ジャクソンの『デンジャラス』です。

バスケットボールの話なので、
ヒップホップが合いそうなんですが、
なんとなくこの時代の音として、
('90年代の話が書かれている)

これが合う気がしました。

ヒップホップ的な音も
結構入っていますしね。
(スクラッチ音とか、サンプリングとか)

このアルバムに収録された
『ジャム』という曲の MV には
マイケル・ジョーダンも
出演していましたし、

そういう意味でも関連が深い
楽曲でもあります。


お次はこちらです。

エドガー・アラン・ポーの
『黒猫・黄金虫』です。

この本にはこの音楽を合わせました。

ロマン・ポランスキー監督の
映画のサントラです。

このアルバムは、20歳くらいの頃に
たまたま CD ショップの試聴機で聴いて、
思わず衝動買いしたものなんですが、

今でも大好きなアルバムです。

ポーの作品は、はじめて読みました。

ポーといえば、ミステリー作家
という印象が強かったので、
思っていたよりも詩的な表現が多く、
難解な印象でした。

そのミステリアスな文章と
このサントラの相性は抜群で、
独特な世界観が頭の中に
広がりました。


お次はこちらです。

科学者が大真面目に
「どうやったら
 タイムマシンを作れるか」
について書いた本です。

この本にはこの音楽を合わせました。

砂原良徳の『liminal』です。

こういう科学系の本は、
やっぱりテクノが合うんですよ。

無機質な音が
科学のイメージにピッタリでした。


お次はこちらです。

2冊同時に
読んだわけではないんですが、
続けて読んだ作品で、

似たような印象を受けたので、
同じような音楽を合わせたんですよね。

この2冊には、
以下のような音楽を合わせました。

『ナイン・ストーリーズ』の
サリンジャー、
『グレート・ギャッツビー』の
フィッツジェラルド、

いずれもアメリカ文学を
代表するような作家さんで、
村上春樹もリスペクトし、
翻訳まで手掛けている作家さんですが、

残念ながら、私には、
それほどおもしろさが
わかりませんでした。

それでも、
『ナイン・ストーリーズ』の方は
まだ読めましたが、

『グレート・ギャッツビー』は、
難しくてなんだかわからないまま、
最後まで読みました。

わからないなりにも、
これらの作品には、
ジャズが合うと思い、
マイルスやハービー・ハンコックを
合わせました。

相性はとても良かったですね。

ポーの『黒猫・黄金虫』も
合わせたのはジャズでしたが、

あちらはヨーロッパのジャズで、
こちらは本場アメリカのジャズ
ということで、
一応、使い分けはしています。

音の感じが違いますしね。


お次はこちらです。

こちらはレビューでも紹介しました。

この本にはこの音楽を合わせました。

細野さんの
『オムニ・サイトシーイング』です。

これはワールドミュージックの
先駆けみたいな作品で、
中東っぽいサウンドも
多分に含まれているので、

『アルケミスト』との相性は抜群でした。

やはり、それっぽい音楽があると、
物語も盛り上がるんですよね。

どちらもオススメの作品です。


最後に紹介するのはこちらです。

これもレビューで紹介しました。

この本にはこの音楽を合わせました。

坂本龍一の『BTTB』です。

こういう純文学系は
クラシックが合うのですが、

梶井基次郎の作品は
オーケストラではなく、
ピアノだなぁと思いました。

実際に『檸檬』を読みながら、
『BTTB』を聴いてみると、
ピッタリな雰囲気でしたね。

梶井基次郎は、
ボードレールというフランスの
詩人に影響を受けています。

一方の坂本龍一も、
フランスの近代音楽に
多大な影響を受けていて、

『BTTB』でも、
それっぽいコードが
出てきたりするので、

その辺の相性がいいのかなぁ
という感じがしました。

*   *   *

いかがだったでしょうか。

読書に自分なりの選曲で
音楽を合わせるのは、
実に楽しい読書体験です。

みなさんもぜひ、やってみてください。

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