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高橋幸宏とは(2)オシャレである

高橋幸宏の音楽活動50周年を
記念して出版された
『LOVE TOGETHRE』を
もとに記事にしていきます。

一つ前の記事にした
集計を見ると、

関係者が述べた
高橋幸宏の印象で
もっとも多いのが

「オシャレ」
「スタイリッシュ」
というものです。

取材や対談に登場した
49人のうち、22人が
この印象を挙げています。

2番目に多いのが
「優しい」
「ジェントルマン」
といった内容で17人、

3番目が
「大人っぽい」
「怖い」
「お茶目」
「几帳面」

といった項目が同率で
7人の方が挙げています。

ですから、
一覧に挙げた項目の中では、
圧倒的に「オシャレ」が
多いんですね。

そして、記事の中で、
「オシャレ」というような
ワードが出ていないような
場合でも、

なにかしら、
そういうエピソードが
出ており、

たぶん、全員がそのような
印象を持っていたことが
伺えます。

長い付き合いの方は、
「言うまでもない」
といった感じすらしますね。

とりわけ、
YMO の三人の中でも、
幸宏さんはビジュアル面を
リードしたオシャレさんでした。

なんせ、YMO は割と、
お揃いのコスチュームを着て、
ライブなどで演奏する
スタイルでしたが、

そのコスチュームデザインを
手掛けたのも、
幸宏さんだったのです。

本書のインタビューによれば、
そんな幸宏さんのオシャレさの
ルーツはお姉さんにある
と言います。

(幸宏さんは
 5人兄弟の末っ子で、
 4人の兄、姉がいる)

お姉さんは服飾デザイナーで、
ファッションデザイナーの
山本耀司と出会ったのも、

お姉さんとの
繋がりだったようです。

幸宏さん自身も10代の頃から、
自身のブランドを
持っていたんですね。

私も昔から、
幸宏さんがファッション関係の
デザインも手掛けていたのは、
知っていたんですが、

まさか、音楽活動の
初期の頃から並行して、
デザイナーも
やっていたとは、

本書の巻末にある
年表を見て、
はじめて知ったんですよね。

年表の1970年ところには、
(幸宏さんが18歳の頃)
「兄姉とともに
 「BUZZ SHOP」をオープンする」
とあります。

翌年には、
「BUZZ SHOP」のメンズ部門
「BUZZ BROTHER」を立ち上げ、

'74年には、
サディスティック・ミカ・バンドの
メンバーだった加藤和彦、
作詞家・松山猛とともに、

「Bricks」を立ち上げ、
チーフデザイナーに
就任しています。

YMO 時代には、
この「Bricks」が
「BRICKS-MONO」に
発展するんですよね。

私はファッションに疎い方で、
あまり詳しくは
語れないのですが、

本書の中で、
スタッフが語った
エピソードからも

幸宏さんが「オシャレ」
と言われるゆえんも
感じられました。

そのエピソードとは、
ライブのリハーサル時の
ことです。

リハーサルというと、
大抵のミュージシャンは、

動きやすいラフな格好で、
ステージに
上がるそうなんですが、

幸宏さんだけは違ったそうです。

いつもパリッとした
カッコいいスーツで
颯爽と現れるんだとか。

そして、それが、
頑張ってやっている
感じではなく、

ごく自然なのが、
幸宏さんならではの
光景なんだそうで、

他の方もインタビューなどで、
挙げられているのですが、

やはり、幸宏さんは、
育ちがいいんですよね。

そういう環境で育ったから、
それが当たり前に
できるのだと思います。

普通の人は
そうではないから、
それがひと際輝いて
見えるわけですね。

それとドラムを演奏する時は、
必ずと言っていいほど、
革靴を履いていたそうです。

ドラムを演奏するのに、
革靴を履いていると、
靴が傷ついてしまうんですが、

最後までそのスタイルを
貫いていました。

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