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槇原敬之 名曲ベスト10(私選)

いろいろありましたが、ようやく今年はマッキーが我が街にライブをしにきてくれるようです。

マッキーの音楽を聴くようになったのは、かなり遅い方で、本格的に聴きはじめたのは、私が30代に入る直前でした。

その頃の私は、高校時代から好きだった YMO やテクノのルーツを辿るように、’60~’70年代のソウルミュージックを聴くようになり、それと同時に、「YMO チルドレン」と呼ばれる世代の人たちの音楽も聴くようになっていました。

マッキーのデビューアルバム『君が笑うとき君の胸が痛まないように』をはじめて聴いた時は、衝撃を受けたものです。

「これ、R&B じゃん!」と思ったのです。

実際、マッキーの音楽的な素養の幅広さは想像以上にすごくて、ここまで多彩な音楽の要素を取り入れたアーティストは珍しいと思います。

しかも、いろんな音楽の要素を多くの人に伝わるように、アレンジして、それがしっかり売れるのだからすごいです。

マッキーに関しては、語りたいことがたくさんありますが、それらについては、追い追い書くとして、とりあえず、私が選んだ10曲を紹介します。

10. 青春(’99)

収録アルバム:『Cicada』
打ち込みのリズムトラック、さりげない電子音が印象的な曲。
青春の爽やかさ、せつなさが絶妙にマッチした歌詞とメロディー、サビ部分の情感溢れる歌声が聴く者の胸を締め付ける。

9. pool(’99)

収録アルバム:『Cicada』
ボサノヴァ調の楽曲。タイトルが示す通り、夏休みを連想させるワードが満載で、夏にピッタリな一曲である。夏の恋の思い出が綴られている。

8. STRIPE!(’99)

収録アルバム:『Cicada』
アルペンの CM ソングに起用された21枚目のシングル。青い空を連想させる歌詞とメロディーが爽やか。ソウルフルなコーラスも◎

7. 濡れひよこ(’00)

収録アルバム:『太陽』
ひよこの鳴き声のサンプリング、電子音を全面的に使った楽曲。ひよこを主人公にした物語のような歌詞がかわいらしい。思わず一緒に口ずさみたくなるキャッチーなメロディーが秀逸。

6. PLEASURE(’00)

収録アルバム:『太陽』
活動自粛後の復帰作でもあるアルバム『太陽』は、それまでの槇原敬之に多く見られた「ラブソング」から「ライフ」をテーマに移行したアルバムでもある。
この楽曲でも「愛」などの言葉は出てくるが、それまでの「恋」のイメージとは異なり、より広い範囲を指す印象。壮大な曲調も相まって、死生観を感じさせる。

5. LOTUS IN THE DIRT(’01)

収録アルバム:『Home Sweet Home』
「蓮の花」(仏教で「極楽浄土」を意味する)をモチーフにした楽曲。泥の中でも綺麗に咲く「蓮の花」を「純粋な人」に見立てている。ファンクのリズムを取り入れたアップテンポな楽曲で、リズミカルな歌詞もおもしろい。

4. Fall(’14)

収録アルバム:『Lovable People』
45枚目のシングル曲。ドラマ『きょうは会社休みます』の主題歌に起用された。打ち込みを全面的に使ったアップテンポな楽曲で、壮大なストリングスも見事に融合している。キャッチーなメロディー、魅力的なリズム、そして、初期を彷彿させるストレートな恋の歌詞がいい。

3. モンタージュ(’97)

収録アルバム:『Such a Lovely Place』
ドラマ『恋の片道切符』の主題歌に起用された18枚目のシングル。
イントロから聴こえるハモンドオルガン風の音色が印象的で、レトロな遊園地のような雰囲気がある。「モンタージュ」と「恋心」を絡めた歌詞もおもしろい。

2. 彼女の恋人(’93)

収録アルバム:『SELF PORTRAIT』
7枚目のシングル曲で、デビューアルバム以来、久々に R&B の要素が取り入れられている。リズミカルなギター、ソウルフルなコーラス、せつなさを誘うコード進行が秀逸。おそらく、一般的な「槇原敬之」のイメージとは違う楽曲だが、隠れた名曲である。

1. RAIN DANCE MUSIC(’90)

収録アルバム:『君が笑うとき君の胸が痛まないように』
デビューアルバムに収録された楽曲。最初期に顕著な R&B 色の強い楽曲でもある。キャッチーなメロディーを紡ぐ力は、この頃から存分に発揮されていることは言うまでもなく、その上に電子音やコーラスなどの多様な音をうまくまとめている。

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