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どのようにテクノと出会ったか(6)『テクノ・ポップ/エレポップ』を参考に聴いた音楽

前回は高校生の頃に知った
フレンチクラブミュージックに
ついて書きました。

話は再び、
『テクノ・ポップ/エレポップ』
という本に戻ります。

私の中では、
「この本と出合う前」と
「出合って以降」に
わけることができる
と書きました。

ここからは「出合って以降」に
聴いた音楽のことを
書きましょう。

この本の中で、
言われている「テクノ」
というのは、

かなり広範囲を指すもので、
例えば、この本の中では、

マイケル・ジャクソンの
アルバムがピックアップ
されていたりもするんです。

ただ、テクノポップを
知っている人からすれば、

ここに「マイケル・ジャクソン」が
入ることに違和感を
持つ人も多いでしょう。

私が実際にマイケルの音楽を
しっかり聴くようになるのは、
もっと後のことで、
20代の後半に入ってからでした。

たしかに聴いてみると、
かなり「テクノ」に近い
印象の曲もあるんですよね。

ましてやブラックミュージックの
「ディスコ」の要素は、
テクノの主成分をなす
一つの要素でもあります。

もちろん、本の中でも
前置きがされているんですが、
この本では、
厳密な「テクノ」というよりは、

'70年代~'80年代当時、
それらの音楽を聴いていて、

共通したような味わいがあるものを
ひとくくりにして
「テクノ」と表現しているんですね。

ですから、この中には、
王道のテクノよりも
ロックに近いものや
ヒップホップまで紹介されています。

これを買った当時の私は、
そんな音楽の地図を
持っていなかったので、

とにかく、素直に、
この本を読んで気になった
アルバムを片っ端から
買って聴いていたんですね。

今みたいに音楽のサブスクが
あるわけでもなく、
試聴もせずに買うのですから、

そこには当然、当たりはずれも
ありましたが、

多少、自分に合わないと思っても、
何回も繰り返し聴くのは、
当たり前のことでした。

なんせ、CD って、
そんなに安いものでは
なかったですし、

ましてや、この本で
紹介されている作品の
8割がたは、それほど
売れたものではないので、

中古でも出回っていません。

ほとんどの CD を
2000~3000円のお金を出して、
新品で買っていたと思います。

それだけのお金を払ったのだから、
「元はとりたい」ですよね。

そんなわけで、
多少、ハズレだと思っても、
耳になじむまで
聴くことが習慣化しました。

結果として、
私の音楽の許容範囲は、
10代の頃よりも
広くなっていったんですね。

最初からなんでも
「いい」と思う感じでは
なかったです。

中には、何回も、何十回も、
もっというと、
年単位で自分の中で
評価が変わる作品もありましたね。

私が19~20歳の頃に
『テクノ・ポップ/エレポップ』を
参考に選んで聴いていたのは、
以下のようなアルバムたちです。

(全部を挙げることはできないので、
 代表的なものだけ)

※カンはベスト盤が紹介されていたが、
 オリジナルアルバムを購入


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