見出し画像

どのようにテクノと出会ったか(5)リアルタイムで体験したフレンチクラブミュージック

前回は高校生の頃に観はじめた
『FUTURE TRACKS』
という音楽番組を紹介しました。

この番組で知ったもので、
もう一つ大きかったのが、
フランスのクラブミュージックですね。

例えば、これまでに紹介してきた
YMO や’90年代のテクノ
というのは、

私自身は生まれる前だったり、
子どもの頃だったり、
というのもあって、

リアルタイムで体験した
音楽ではありません。

どれも後追いなんですね。

しかし、このフランスの
クラブミュージックだけは、
ほぼリアルタイムで、
その熱を感じることができました。

私がはじめて
『FUTURE TRACKS』を観たのが、
’00年の秋頃に放送された
「テクノ特集」でした。

この回では、おもに、
東京のテクノシーンについて、
当時のトレンドを
紹介していたんですね。

その放送から間もなく、
「フレンチクラブミュージック特集」が
放送されました。

今でこそ、フランスのアーティスト
といえば、ダフト・パンクが有名で、
グラミー賞まで取るほど、
メジャーな存在になりましたが、

’00年頃は、知る人ぞ知る存在でした。

そんな中で、クラブ界隈では、

フランス産のクラブミュージックが
ちょっとしたブームに
なっていたようで、

『FUTURE TRACKS』でも
特集が組まれたようです。

当時の私はそんなムーブメントを
知る由もなく、

この特集を観て、
さらに音楽の知識を
増やすことになりました。

フランスのテクノ、ハウスは、
'90年代の前半から
あったようですが、

世界的に売れるようになったのが、
'90年代の後半からで、

エールやダフト・パンク
といったアーティストが
最初に注目されました。

フランスのクラブミュージックは、
ミュージックビデオも
おもしろいものが多く、

番組の中でも、
その MV が大々的に
紹介されていたんですね。

こんな風にテクノのムーブメントを
リアルタイムで体験したのは、
はじめてのことで、

今でもこの頃の
フランス産のテクノやハウスは
思い入れが強く、

特に、10代の終わりから
20代の前半にかけて
いろいろ買って聴いたものです。

中でももっとも思い入れがあるのは、
ダフト・パンクの2作目のアルバム
『Discovery』ですね。

このアルバムは、
私が高校を卒業し、
社会人生活がスタートする
直前に発売されたので、

私にとっての
「青春」が詰まった
音楽でもあります。

この時代のダフト・パンクは、
'80年代のテクノポップに
近い音というのもあって、
すごく聴きやすかったんですよね。

アルバムが発売して間もない頃、
『ロッキングオン』の
巻頭インタビューにも
ダフト・パンクが登場していて、

『ロッキング・オン』2001年3月号

彼らのインタビューからも
たくさんの情報を
得ることができました。

サポートしていただけるなら、いただいた資金は記事を書くために使わせていただきます。