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あなたにも書ける「読書感想文」攻略法

※4000字近い記事です。
 お時間のある時に
 読んでいただけると嬉しいです。

先日、note で
仲良くさせていただいている
まと。さんがこんな記事を書かれていました。

子どもの頃から、
読書感想文を書くのが苦手だった
まと。さんが、

自分なりに
「読書感想文の書き方」について、
考えた記事でした。

最終的に、まと。さんの記事では、
「読書とご自身の体験を絡める」
という形で一つの読書感想文の
書き方が提示されています。

私自身もあまり考えたことがなく、
とても興味深く読ませていただきました。

実は、私も子どもの頃、
読書感想文というのが苦手でした。

それでもいつも本を読んでいたので、
担任の先生に推薦されて、

クラスから何人か選抜で参加する
「全国読書コンクール」のメンバーに
抜擢されたこともあったんですよね。

最初は引き受けたものの、
おじけづいた私は、
これを辞退する運びになりました(^^;

今でこそ、こんなにスラスラ
文章が書けますが、
私にもそんな時代があったんです。

そこで、今日は、
そんな時代の自分に教えるつもりで、
自分なりの「読書感想文の書き方」を
考えてみることにします。


自分に合う本を見つける

読書感想文を書く場合に、
最初に大事なのは、
「自分に合う本を選ぶこと」
だと思います。

読書の経験があまりない人は、
自分にどんな本が合うか、
よくわからないでしょう。

そこで、普段、自分がどんなことを
「おもしろい」と思ったり、
興味を持ったりしているか、
振り返ってみるのです。

学校に提出する読書感想文であれば、
「どんな本でもいい」
とは言えませんが、

少なくとも、自分が読んで
「おもしろい!」と思えなければ、
やはり、読書感想文を書くことは、
つらい作業にしか感じられないでしょう。

ぜひ、自分が「楽しい!」とか
「おもしろい!」と思える本を
選んでみてください。

本を読んで、
「楽しい!」「おもしろい!」
と思えたなら、

きっと、書きたいことは
いろいろと思い浮かぶはずです。

▼以前、私が書いた
 「初心者はどんな本から読むといいか」
 という記事です。
 ぜひ、参考にしてみてください。

印象に残った部分、
覚えておきたい部分をメモにする

「読書感想文」とは、
どれくらいの文字数で書くのか、
調べてみました。

一般的には、

小学1~2年生:800字以内
 (400字詰め原稿用紙×2枚)
小学3~6年生:1200字以内
 (400字詰め原稿×3枚)
中学生~高校生:2000字以内
 (400字詰め原稿×5枚)

ちょこまなより

「青少年感想文全国コンクール」では、
このような規定になっているようです。

今の学生さんが、
何を使って感想文を書くのか
わかりませんが、

おそらく今も手書きで
原稿用紙に書くのでしょうね。

今の私が文章を書くのは、
パソコンがメインになっているので、

これくらいの字数ならば、
頭の中で構成を考えて
いっきに書いてしまいますが、

手書きで書くとするなら、
やり直しは避けたいので、
しっかり構成を考えてから
文章を書きますね。

構成を考える前に
重要になってくるのが、
「自分が何を伝えたいのか」
という部分です。

まずは、何も考えずに
本を読んでいけばいいと思います。

しかし、その際に、
「おもしろかった」とか
「これは覚えておきたい」とか
思うような部分については、

走り書き程度でいいので、
メモを残しておくといいでしょう。

メモをとるのが面倒なら、
そういうページに
付箋を貼ってもいいですし、

自分が所有している本であれば、
線を引いたり、
メモを書きこむ人もいるようです。

その作業を続けながら、
一冊の本が読み終わると、
いくつかのメモができるでしょう。

もしも、メモしておきたい部分が
まったく見つからなかった場合は、
別の本を読むことにしましょう。

きっと、その本は、
あなたに合わなかったのです。

落ち込むことはありません。

年に100冊くらい本を読む私でも、
その中で本当に「自分に合う本」
と思える数は、そう多くはありません。

ですから、読んでいる途中でも
「違うな」と思ったら、
すぐに気持ちを切り替えて、
別の本を探しましょう。

なんせ、世の中には
星の数ほどの本があります。

その本は、
「今の自分」には合わなかった
というだけの話です。

自分に合う本が見つかったなら、
きっと、たくさんのメモが
できるはずです。

そして、本を読み終えたら
メモをある程度整理された
箇条書きにしていきます。
(最初から箇条書きにしてもいい)

私も込み入った記事を書く時は、
このような箇条書きを作ってから記事を書きます。

この箇条書きが感想文を書く
材料になるのです。

ターゲットを決めて、
伝わるような構成を考える

この時点で、
もう感想文は「8割できた」
と言っても過言ではありません。

今度はそのメモを
どのような順番で伝えたらいいか、
構成を考えます。

構成を考える前に、
その本について、
今一度、考えてみましょう。

その本はたくさんの人が
読んだことのある本でしょうか。

それとも、
あまり知られていない本でしょうか。

あるいは、その本を
誰かにオススメするとしたら、
どんな人が想定できるでしょうか。

同級生の友達?
お父さん? お母さん?
学校の先生?
おじいちゃん? おばあちゃん?

いろんな人を想定してみましょう。

そして、その中から、
ターゲットを決めるのです。

「読書感想文」に限らず、
文章というのは、
「読む人(対象)」を想定するのが、
非常に大事なんですよね。

ですから、文章を書きはじめる前に、
この感想文を誰に読んでほしいのかを
考えるのです。

ターゲットを誰か一人に
決める必要はありませんが、
誰が感想文を読むのか、
一度考えてみる必要があるでしょうね。

多くの場合、
感想文は学校の課題で
書くものですから、

少なくとも一人は読んでくれる人がいます。

それは学校の先生です。

そう考えると、学校の先生を思い浮かべて、
作文を書いていくのは有効かもしれません。

しかし、必ずしも、これが正解
というわけではないので、
あなたが好きな人を思い浮かべて、
文章を書けばいいと思います。

ターゲットを決めたら、
その人に対して、
読んだ本をどのように紹介するのか、
構成を考えてみましょう。

本を読んだ時に作ったメモに加えて、
余力があるなら、
以下のようなメモも付け加えると、
より文章に厚みが出るでしょう。

・その本を読んだ理由
・誰に勧めたいか
・難しくてよくわからなかったところ
・その本から得たもの
・作者が伝えたかったこと

これであなたの手元には
たくさんの箇条書きのメモが
できたはずです。

あとは、このメモのどれを選び、
どれを捨てるかです。

あなたが一番伝えたいことはなんでしょうか。

この本を読んでおもしろかったところですか?
この本から得たものですか?
作者が伝えたかったことですか?

いろいろあるとは思いますが、
ぜひ、自分が一番伝えたい箇所が
引き立つように、
構成を考えてみてください。

メモをカードにして、
並び替えたり、
グループ分けするのも有効です。

メモはたくさんありますが、
全部を入れる必要はありません。

ただ、伝えたいことを伝えるために
必要なものは入れてください。

例えば、この本の
「ここがおもしろかった」
と伝えたくても、

「あらすじ」がないと、
伝わらないかもしれません。

その場合は、
書きたいと思っている部分が
伝わる最低限のあらすじは
必要でしょう。

「あらすじ」は「粗(い)筋」なので、
全部を入れる必要はありません。

あらすじの書き方に迷ったら、
文庫本の裏表紙などにある
あらすじの書き方が参考になります。

くどいですが、本のすべてについて
書く必要はありません。

あくまでも、自分が伝えたい箇所が
伝わるように、最小限のあらすじが
あればいいです。

「あらすじ」は「感想」ではないので、
間違っても「あらすじ」に
力を入れないようにしましょう。

それでも書けない人への補足・
メモに問いかけをする

大抵、私はこの手の記事を
三つのポイントにまとめて
紹介することが多いです。

ですから、この記事も
上の三つのポイントを押さえれば、
それなりの感想文が書けると思います。

ですが、それでも
「うまく書けない」
と言う人もいるかもしれません。

そんな人のために、
最後の補足として、
「文を増やす方法」を
お伝えしましょう。

初心者にありがちなのが、
「なかなか文字数が増やせない」
という悩みではないでしょうか。

そういう場合は、
これまでに作ったメモを
深める方向で、
内容を増やしていきます。

これは単なる「水増し」ではなくて、
「文」に厚みが出て、
説得力も付く方法です。

先ほど、以下のようなメモを
箇条書きで作ると書きました。

・おもしろかったところ
・印象に残ったところ
・その本を読んだ理由
・誰に勧めたいか
・難しくてよくわからなかったところ
・その本から得たもの
・作者が伝えたかったこと

これらのメモに対して、
「どうして?」という
問いかけをしていくのです。

例えば、あなたはなぜ、
この本のその部分を読んで、
「おもしろい!」
と思ったのでしょうか。

なぜ、この本のその部分が
印象に残ったのでしょうか。

その理由は本の構成や
文章の表現方法に
あるのかもしれません。

もしくは、自分のなんらかの体験が
影響しているのかもしれません。

いろんな原因が考えられるでしょう。

このように、
一つひとつのメモに対して、
問いかけをし、
自分なりの答えを見つけるのです。

どれもどこかに正解が
書いているものではありません。

あなた自身が探偵のように
推理して考えるしかないのです。

こういう問いかけは
「正解」も「不正解」もないですから、
自由に想像してみてください。

こうやって、一つひとつの
メモに対して、問いかけをしたり、
ツッコミを入れることによって、

文を増やすことができますし、
あなたにしか書けない
読書感想文が書けるでしょう。

すごくおもしろいですよ。

ぜひ、この夏にトライしてみてください。

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