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『攻殻機動隊』との出会い(後)『攻殻』とのさまざまなつながり

前回の記事では、
「『攻殻機動隊』との出会い」
と題して、
記事を書きはじめたのですが、

そこに辿り着く
経緯を振り返った結果、
本題に辿り着きませんでした(^^;

『攻殻機動隊』に関しては、
いろんなところで
よく話題にのぼる作品なので、

もはや、どこではじめて
知ったのかは思い出せません。

でも、何がきっかけで
観たのかは覚えていて、

私の場合は、
やはり『マトリックス』が
きっかけだったんですね。

『マトリックス』に
影響を与えた作品として、
『攻殻機動隊』が紹介されており、

そのことを知って、
『攻殻機動隊』を観ました。

はじめて観た時は、
ちょっと難しく感じる部分も
あったんですが、

2回、3回と観ている内に
それほど難しい話
ではないことが
わかりました。

むしろ、はじめて観た時から、
そのビジュアルや世界観に
惹きこまれてしまい、

ストーリーは
どうでもいいとすら
思いましたね。

その後も、
続編の『イノセンス』

テレビアニメ版なども観て、
さらに『攻殻機動隊』の世界観に
ハマっていくことになりました。

『攻殻機動隊』シリーズは
現在でも新作が作られていて、
私自身は、この10年くらいは
新作を観ることができてません。

中には、私が好きなYMO の
高橋幸宏率いる
METAFIVE がエンディング曲を
担当した作品もあります。

▼エンディング曲
 『Spilit Spirit』METAFIVE

とにかく、私にとって
『攻殻機動隊』は
思い入れの深い作品の一つで、

以前もいくつか記事を
書いています。

ここまでの流れを整理すると、

『攻殻機動隊』
  ↓
『マトリックス』
  ↓
『ねじの回転』

という形で、
特定の作品に影響を受けて
新たな作品が
作られたことがわかります。

そして、『攻殻機動隊』が
発表される以前にも
「電脳空間」を描いた
作品がありました。

それはアメリカの作家、
ウィリアム・ギブスンが
’84年に発表した
『ニューロマンサー』です。

『攻殻機動隊』の原作が
発表されたのは'89年ですから、
その5年も前に、

あのような電脳空間を
取り入れた作品を描いていた
本作は、かなり先進性のある
作品だったんでしょうね。

私は以前から
この作品を知っていて、
いつか読みたいと思っていました。

満を持して、
昨年読んだのですが、

残念ながら、感想を書けるほどには、
内容を理解できませんでした(^^;

『ニューロマンサー』を書いた
ウィリアム・ギブスンは
何かと YMO とも
繋がりのある作家さんで、

そもそも『ニューロマンサー』
というタイトルは、

高橋幸宏のアルバムから
着想を得たタイトル
だったんですよね。

さらに'90年代の
YMO 再結成時には、
作詞と詩の朗読で
参加しています。

▼『FLOATING AWAY』という曲で
 作詞、朗読を担当

さらにさらに、
『ニューロマンサー』
日本語版の現行の表紙は、

新しいものに変更されていますが、

最初に日本で発行された表紙は
このような装丁でした。

この装丁を手掛けたのは、
デザイナーの奥村靫正ゆきまさ氏で、

奥村氏は、
YMO の『BGM』、
『TECHNODELIC』などの
ジャケットも
手掛けたデザイナーだったんです。

先ほど挙げた
高橋幸宏の『NEUROMANTIC』も
奥村氏のデザインで、

そんな経緯もあって、
『ニューロマンサー』の装丁を
奥村氏が手掛けることに
なったんでしょうね。

私が、はじめて
『ニューロマンサー』の
表紙を見たのは

前に紹介した
雑誌『WIRED』の記事でした。

それを見て
「これは!」と思ったのは、
やはり、そういった部分に
惹かれたからなんでしょうね。

いろいろ掘っていると、
こういう意外なつながりも
見えてきておもしろいんです。


【関連記事】

『ニューロマンサー』の
装丁を手掛けたのが、
奥村靫正氏だと教えてくれたのは、
Small World さんのこの記事でした。
(スモワさんありがとうございました)

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