ゲームレビュー『塊魂アンコール』（2018）なんでも巻き込めるおもしろさ
ひたすら塊を転がして大きくする
『塊魂』は2004年に発売された
プレイステーション2のソフトで、
本作は、そのリマスター版です。
昔からずっと気になっていて、
いつかやりたいと思っていたら、
こんなに年数が
経ってしまっていました。
スイッチで本作を見かけて、
これはいい機会だと思い、
遊んでみたのですが、
予想以上におもしろく、
すっかりハマってしまいました。
主人公派とある星の王子です。
王子を操作してボールを転がし、
いろんなものをくっつけて
塊を大きくしていくのが
ゲームの目的となっています。
なんでも巻き込めるおもしろさ
ルールは非常に簡単です。
コントローラーの
2本のスティックによって、
王子を動かすのですが、
この操作には多少の慣れが
必要かもしれません。
塊を転がしていくと、
塊よりも小さなものを
巻き込むことができます。
そうやって
いろんなものをくっつけて、
どんどん塊を大きくしていきます。
各ステージには、
目標とする塊の大きさ、
制限時間が設定されており、
ステージを進んでいくと、
徐々に難易度が上がっていくのです。
その難易度の設定が絶妙で、
最初は「無理だ！」と思っても、
何度か繰り返しているうちに、
自然とコツを掴み、
いつの間にか
クリアーできてしまいます。
世界観もおもしろく、
ローポリゴンで作られた
独特な風合いも相まって、
思わず惹きこまれてしまいますね。
最初は、小さなものしか
巻き込めないのですが、
塊が大きくなっていくのにしたがって、
巻き込めるものが
どんどん大きくなっていき、
通りを歩いている人を巻き込んだり、
最終的には建物や島を巻き込む
どでかいスケールのゲームに
なっていきます。
豪華な参加アーティストによる音楽
本作の魅力といえば、
王様（王子の父）をはじめとする
キャラクターや
グラフィックのシュールさを
挙げないわけにはいきません。
各ステージをクリアーすると、
ムービーが流れるのですが、
この映像もかなりシュールです。
ムービーは、おもに、
地球にいる人間が登場するもので、
特に、子どもたちの
棒読みチックなセリフ回しが
たまりません（笑）
音楽は、歌が入っている曲が多く、
浅香唯、椛田早紀、水森亜土、
チャーリー・コーセイ、
新沼謙治、松原のぶえ＆坂本ちゃん、
田中雅之（ex-クリスタルキング）
といった錚々たる顔ぶれの
アーティストが参加しています。
中でも出色なのは、
松崎しげるが歌うエンディング曲で、
クリアーの達成感も相まって、
その歌声に感動してしまいました。
ぶっ飛んだゲーム性に加え、
ビジュアルや音楽による
独特な世界観が楽しめるのも
本作の大きな魅力の一つです。
【作品情報】
2018年発売
ジャンル：アクション
機種：ニンテンドースイッチほか
発売元：バンダイナムコエンターテインメント
ディレクター：高橋慶太
【原作】
【シリーズ作品】
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