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80年代洋楽名盤ベスト10(私選)

'80年代に発表された洋楽アルバムの中から、お気に入りの10枚を選んでみました。
※マイルール。各アーティストにつき選べるのは1枚


10.『Zero Set』Moebius-Plank-Neumeier('83)

クラスターのディーター・メビウス、コニー・プランク(エンジニア)、グル・グルのマニ・ノイマイヤーによるアルバム。ジャーマン・ロックの名盤のみならず、電子音楽の金字塔とも言える作品になっている。
'90年代に突如、イギリスのクラブチャートでトップ10入りした逸話も持つ。

9.『In Square Circle』Stevie Wonder('85)

スティーヴィー・ワンダーの20作目のアルバム。①『Part-Time Lover』は、シングルとして全米1位にも輝いた。⑨『Overjoyed』も有名で、日本ではオンワード樫山「23区」の CM 曲として起用された。

8.『1999』Prince('82)

プリンスの5作目のアルバムで、400万枚のセールスを誇る。①『1999』、②『Little Red Corvette』、③『Delirious』がシングルカットされ、プリンスとしては全米初のトップ10入りを果たした。ロック、ファンク、ニュー・ウェイヴを融合したプリンスならではのサウンド。

7.『I Feel For You』Chaka Khan('84)

チャカ・カーンの5作目のアルバム。表題曲である⑥『I Feel for You』は、プリンスのカバー曲で、全英1位、全米3位を記録した(ラッパーのメリー・メル、スティーヴィー・ワンダー(ハーモニカ)も参加)。⑧『Through the Fire』も名バラードとして人気が高い。

6.『Sitting in the Park』Gangway('88)

デンマークのバンド、ギャングウェイのセルフカバーアルバム。
日本のみならず、英語圏でもそれほど人気のあるバンドではないが、楽曲・演奏・歌唱力の完成度は、音楽マニアの間では折り紙付きである。ジャンルとしては、エレクトロポップやネオ・アコースティックに分類される。

5.『Janet Jackson's Rhythm Nation 1814』Janet Jackson('89)

ジャネット・ジャクソンの4作目のアルバム。貧困や人種差別をテーマにしている。当時、最先端のニュージャックスウィングを取り入れ、全米1位を獲得。②『Rhythm Nation』、⑯『Black Cat』はシングルとしてもヒットした。

4.『Who's Afraid Of The Art Of Noise?』Art Of Noise('84)

イギリスのアート・オブ・ノイズの1作目のアルバム。サンプリング(外部の音を取り込んで加工)を大胆に使ったサウンドで、当時の音楽シーンに衝撃を与えた。ゲートリバーブ(残響音をカットする)を使ったドラムの音色は、'80年代を象徴するサウンドになった。

3.『Jazz Funk』Incognito('81)

イギリスのインコグニートの1作目のアルバム。のちに世界的なムーブメントになるアシッドジャズを先駆けたサウンドだが、この時代はフュージョンの影響が強く感じられる。ファンキーなインスト曲が多く、歌ものは13曲中4曲。

2.『Letter From Home』Pat Metheny Group('89)

パット・メセニー・グループの6枚目のアルバムで、'90年度グラミー賞ベスト・ジャズ・フュージョンパフォーマンス賞を受賞した。前作『Still Life (Talking)』('87)に引き続き、ブラジル音楽を取り入れた作品となっている。シリアスな楽曲とイージーリスニングの楽曲が絶妙なバランスで構成されている。

1.『Thriller』Michael Jackson('82)

マイケル・ジャクソンの6作目のアルバム。発売から現在までに約7000万枚のセールスを誇るとも言われ、史上もっとも売れたアルバムでもある。
前作『Off The Wall』('79)に引き続き、クインシー・ジョーンズがプロデューサーを務め、R&B やファンクに留まらない新しいサウンドを確立した。
映画並みのクオリティーをもった MV も時代を先取りした表現だった。

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