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うつろな夢

新年のご挨拶以降、どうにも気持ちが向かず書けなかったnote。やっと久しぶりにパソコンの前に腰を落ち着かせたので炬燵に入りながら記事を書いている。

ホルモンバランスがずっと崩れていたのか、生理が3カ月以上こなかった期間が続いていたが、治療院に通い始めてホルモン剤の投与なしで自力で来るようになり(それでも3カ月に1回ペースは変わらなかったが)今月に入ってついに少し遅れてはいるけれど月1ペースを取り戻してくれた。

突然なんの話と思われるだろうが個人的に大きな出来事なので書かせてほしい。生理が月1で訪れてくれるようになったのは不純物が出て行ってくれてるという意味で大変ありがたいことだが、今月のそれはだいぶしんどかった。精神的にナーバスになるPMSから始まり暴食、そして始まってみると酷い貧血と腰痛腹痛頭痛。痛みで目が覚めて、目が覚めるけど痛くて身動きが取れない。こんな痛み方は高校生以来で二日連続で仕事を休んだ。やっと、年末から休まずに仕事に行けていたのにと少ししょげつつ、これは仕方ないとあきらめた。

そんなこんなで寝込みつつ、久しぶりに漫画をたくさん(多分)読んだのでご紹介。まずは再読で今年初の読了本となった峰倉かずや作「最遊記外伝」文庫版の上下巻。後は電子書籍で中村明日美子作「メジロバナの咲く」1巻。後は黒谷知也祭りで「幸福はアイスクリームみたいに溶けやすい」「二鳥翠 黒谷知也作品集」「半透明のアイスクリーム」「「人生」のようなもの」。

峰倉かずやにしろ、中村明日美子にしろ、黒谷知也にしろ。私のハマる漫画家はどこか癖が強くてそんなに万人受けしないのに酷く中毒性のある作家だと思ってる。

どこか頭がぼんやりと働かない時、このジャンキーな作家たちは甘いお菓子のように脳に爆弾を投下してくる。それが心地よくて読むのを止められなくなる。今回の覇者は完全に黒谷知也。偶然、電子書籍のフェアで11円という破格で投げ売りされている作品の中にあって何も考えず購入していた。「書店員 波山個間子」から独特の世界観にハマってた。私の中では珍しいタイプで絵で好きになったのではない。むしろイラストで言うならばかなりシンプルで下手をすると苦手なタイプだったかもしれない。それでも題材とストーリー、キャラクター性に惹かれて読んでいった。

黒谷知也は非常に男性的で無機質で、硬い、逆に漫画に匂わせるのが難しい雰囲気を醸し出す面白い書き手の人だなぁと思う。彼(勝手に男性と想定して書いてるけど)の書く女性がなんとなく、好き。好きの前に「憎めなくて」とつきそうな感じがあるけれど(笑)彼の作品の中の彼女たちは逞しそうに見えて、かっこよさそうに見えて、実はなんてことのない女の子、女の人たちなんだ。自分でもよくわかってるくらい。

それに比べると男性はとっても淡泊。なのに不思議と存在感はあって、マイペースに芯は強く持ってる感じがする。不思議。なよっちい感じがあるのに。

と、1月6日の自分はここまで書いてまとめきれずに匙を投げた(笑)

ので、ここからは7日のいちみがお送りします。
不思議と男性作家に縁がある日々だったなぁと感じたのがこの作品との出会いがあって。
遠野遥著「改良」河出文庫刊

どこか男性的な作品に触れたかったのかもしれないけれどこの「改良」は男性的とはだいぶ異質なものだったかもしれない。それでもふと感じる骨太な感じは文学的で、やはり女性的なものからは離れているのだろう。少し、女性作家の作品ばかり読んでいた(女性的、と言った方がいいかもしれない)のでこの硬質な感じはこざっぱりとしていて小気味が良く感じられた。

私の中で嶽本野ばら作品は非常に女性的だと感じているのである。理由は…きっと恋愛小説が上手だからだと思う。あれ、偏見だこれじゃ(笑)

遠野遥の「改良」は文庫版が今日発売と著者本人のTwitterで知った。前々からSNSで仲良くしてくれている方の感想を読んで気になっていた作品だった。偶然出かけていたので書店に立ち寄り、この一冊だけ買って帰路について、着替えるだけ着替えてなぜか一心不乱に読み始めていた。ページ数としてかなり控えめな一冊だったので1時間半程度で読み終えてしばらく余韻に浸ってた。一冊を読み終えるまでに、普段なら何日もかかる人間だが、この作品は文字間も大きめで文体としては非常に読みやすい。しかし、内容はなかなかにショッキングなことを描いている。だがあまりにも淡々と描いているものだから一歩間違えるとサラッと流してしまいそうになる。それが著者の狙いなのかもしれない、間違いなくそれは圧倒的な筆力であって、一般人には描けない文体だと感じた。ちょっと、背筋が寒くなる読書だったけれど面白いなとも思った。流し読み厳禁の、徹底的に脳内で映像化して読むべき(それもちょっと酷かな…)一冊だと感じる。

性別とか性癖とか、全部抜きにして本当にただ「美しく」ありたかったって、真理であって、いかに人間が欲に塗れているか、まざまざと実感というか体感させられる作品。冷静に振り返るとちょっと怖い作品でもある。

ジャンルとしてはどうなんだろう、純文学に当てはまるのかな。(最近ジャンルがよくわからない)
私はどうもこういう作品に愛着を持ってしまう人間のようなのできっと折に触れて読み返すだろう。面白かった。

そんで、本日7日は治療院始め。朝、起きた時生理痛が酷かったので痛み止め飲んで少し二度寝したら効いてきて元気になったので無事治療院へ行けました。経過としてはわりと良い状態の様子。やっぱり生理痛で腰痛かったんだと安堵。原因さえわかれば怖いものなし。年明けの影響か忙しそうな治療院で1時間弱滞在後、職場の年下の子(同僚ちゃん)が昨日誕生日だったので誕生日プレゼントを買いにロフトへ。ネイルをよくしている子なのでネイルオイルとお風呂セットを購入。ついでに自分のiPhone13miniのケースも購入。ディズスト見たりサンリオストア見て手帳買ったり39マートでステッカー買ったりして、喫茶店で軽くお昼ご飯食べて帰宅した。

そこからは本読んで、で、気づいたらちょっと寝てた(笑)

夜ご飯はお蕎麦。面白いかまぼこを買ったのでそれを添えて。そんでこれからお風呂入って後は原神やって本読んで寝るつもり。

タイトルはこの数日、漫画ばかり読んでて現実に頭がなかったってだけです…
そんなかんじで2日分を1つの記事でまとめてしまいましたが明日からまたなんとか仕事に行けるように自分で祈って寝ようと思います(笑)ここまで読んでくださりありがとうございました。また次の記事にてお会いしましょう。

おしまい。

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