人の言葉に傷つきやすいあなたへ
誰かにかけられた言葉で、傷ついた経験はありますか?
例えば、
「気がきかないと言われてつらかった」
「太っていると言われて嫌な気分になった」
相手に悪意があってもなくても、悲しくなるときはありますよね。
そんなとき、傷つきにくい自分になるための方法があります。それは...
「聞き流す」&「I(アイ)メッセージ」
ここにたどり着くまでの私自身の経験を綴ります。
他人の言葉に努力でこたえた私
まわりの言葉に傷つきやすかった私がまずはじめにしたのは、気がきく自分、痩せている自分になるように努力することでした。これ、もちろん間違いではありません。
ただ、相手の求める姿に自分を合わせるための努力がクセになると、一つの成功した先に待つものは次の努力。努力なしには生きられない人生が待ち構えています。 天井知らずの底なしアリ地獄みたいなものです。
他人の言葉に勇気でこたえた私
これじゃいかんと、次に試したのが
「そんなこと言わないでください!」
と、主張することです。
一見良さそうなのですが、言わないで!は、相手の言葉に制限をかける方法。
そのため、言うも言わないも相手次第という点では、自分の幸せを相手にゆだねているあやうさがありました。
仏教から学べることもある
ここで、ようやく大昔の人から「聞き流す」という知恵を学びます。仏教のストーリーです。
あるところに、お釈迦様のことが気に入らない男がいました。
男は、お釈迦様をののしり、汚い言葉で言い返して来るのを期待していました。
でも、お釈迦様は黙ってその悪口を聞き、静かに男に尋ねます。
「もし、他人に贈り物をしようとして、その相手が受け取らなかったとき、その贈り物は一体誰のものだと思う?」
ぐったり疲れていた男は、
「相手が受け取らなかったら贈り主のものだろう!誰にでもわかることを聞くな!」
そう答えると、あっ!と気づきました。
相手を責めない。自分を変えることもない。すごいスキルですよね。
とはいえこのお話、相手に悪意があることを前提としているので、悪意なくひどい言葉をつかう人には通用しません。
「だって、気がきかないのは本当でしょ?」
「だって、痩せれば可愛いでしょう?」
無邪気に問いかけてくる人にはどう、対応すればよいのでしょう。
心理学も学んでもう、お腹いっぱい
私が見つけたのは、アドラー心理学にあるI(アイ)メッセージの手法でした。
「気がきかないと言われてつらかった」
「太っていると言われて嫌な気分になった」
自分の気持ちを認めることで、心の落ち着きを取り戻す練習。
他人の言葉をうまく聞き流せないなら、一度受けとめてあげることもできます。そうして、他人の言葉に感情をゆだねるのではなく、自分の言葉にしてつらさや悲しさを流す。
とても勉強になりました。
たった一つの正解はないけれど
置かれている状況が違えば、対応も変わります。そのため、どれがベストかは自分にしか決められません。
ただ、人の言葉に傷ついて落ち込む人生は長すぎます。せっかくなら、自分の幸せに責任を持った生き方がしたいと思うのです。
ちなみに私がダントツで印象に残っているのは、以前勤めた会社の先輩に言われた
「あいつは、仕事のできないアホ」
の言葉でした。
そのときは泣きましたからね。今なら笑うのに!
今日の空でした。
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