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Kindle本を英訳して出版したら全米1位になった!

「日刊SPA!」で連載した「世界一周花嫁探しの旅」。その取材メモをKindle本で出版しました。タイトルは「世界一周花嫁探しの旅1298日取材日誌【東南アジア編】」。今回、折角デジタル出版したのだから英訳し、記念のつもりでKindle出版してみたのですが、それが、なんと、Amazonニューリリースの、フォトエッセイ部門、フィリピン旅行部門で全米1位になったのです。

Laugh out at Zen: full monty midlife backpacker's Heartbroken Asia edition Southeast
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Amazon USで出版する方法は、日本のKindle出版の方法とほんの少しだけ違いましたが、ほぼ同じで、日本でKindle出版された方なら、何も問題がないかと思います。掲載した写真が400枚を超えていたので、Amazonが推奨するKindle Comic Creatorを使用しました。漫画や絵本を出版するソフトです。文字テキストは写真に焼き付けました。

日本語版をnoteで無料公開しているので参照したい方は、下記をクリックどうぞ!

①旅の準備編  https://note.com/ikirudakesa/n/nc2030676b784

②帰郷・旅立ちの報告編  

③韓国・ソウル編

英語タイトルは悩みました。YouTubeのサムネやnoteのタイトル記事と同じように、一目見てクリックしてもらわなけれならない。アメリカ人はどんなセンスなのか? 語学留学していたイギリスと違うのか? それらを理解しなければいけませんでした。

そこで、アメリカ在住の友人相談し、5時間かけてチャット。そして、今回のタイトルに辿り着きました。

英語タイトル
Laugh out at Zen: full monty midlife backpacker's Heartbroken Asia edition Southeast

日本語訳
禅の精神で笑い飛ばせ。全裸中年おじさんのバックパッカーの失恋世界旅行
東南アジア編

ニューリリースで全米1位になったのは、タイトルと表紙のインパクトが良かったのではないかと推測します。長年バラエティー番組のディレクターをやっていた私は、英語圏のブラックユーモアを狙いました。スコットランドのエディンバラにフリンジフェスティバル(フリンジはイギリス英語の俗語で前髪、日本でいうサブカルチャーという意味)というアングラな演劇の祭りがあるのですが、その時、十数回ほど足を運び観劇したスタンダップコメディアンのネタを、一つ一つ、丁寧に思い返しました。さらに、今回はデジタル書籍の表紙ということで、「モンティーパイソン」や「裸のガンを持つ男」「フルモンティ」などの、人気のあるコメディー本の表紙を分析。衣装を、黒いスーツとネクタイを飛び魚にしてみました。ちなみに写真の男は私です。

今回1位になったのはアメリカでAmazon US。グローバル展開しているAmazonはボタン一つでマーケット(国)が変えらるので、売れ行きが止まったら、インド・イギリス・ドイツなどのマーケットに変更し、その動向をチェックしていこうと思います。

これからさらに、世界一周のフォトエッセイを、地域ごとの章に分けて作成する予定です。

第二章 スリランカ・インド・ネパール を旅した東インド編。

第三章 アラブ首長国連邦、オマーン、ヨルダン、イスラエル、トルコなど
    のイスラム圏などの中東編

第四章 ギリシャ、フランス、スペイン、ポーランド、そして、8ヶ月間英語
    学習したマルタ共和国・イギリスなどのヨーロッパ編

第五章 エジプト、スーダン、エチオピア、ソマリランド、ケニア、タンザニ
    ア、ザンビア、ナミビア、南アフリカなどを旅したアフリカ編

アフリカを旅した当時、米国のテロ指定国家だったスーダンや、外務省危険度レベル4ソマリランドは、旅人が少なく、情報があまりありませんでした。故に、イスラムの世界に住むアフリカ人の独特な文化や風習などの写真や取材文章はかなり希少性の高い、濃いものになるかと思います。

その後、南米に飛びました。ペルーで、アヤワスカ体験、インカ帝国に首都クスコ、マチュピチュなどの写真やメモした体験記などもあるのですが、1カ国に長期滞在してしまったので、その辺をどうするか思案中です。

話は変わりますが、出川哲朗さんが出演するテレビ東京の「充電させてもらえませんか?」と言う番組をご存じですか? 50ccの原チャリで電気充電させてもらいながら日本一周旅をする番組です。

一度、私の故郷の大分県に来た回がありました。その時、感じたのですが、やはり日本一周している芸能人が、地続きで地元にやってくると、かなりテンションが上がるのです。Instagramでも同じことを感じました。現在、世界一周の写真を国ごとにアップロードしているのですが、その国に到着すると、その国フォロワーが増え、去ると、フォローが減ります。おそらく、距離による興味や親近感は、人間の習性となんらかの因果関係があるのでしょう。

かつて、辺境ばかりを旅する作家・高野秀行さんが書いた「東南アジアは西洋人にとって秘境。彼らにとってアフリカや南米は物理的な距離が近いから、秘境感があまりない」という趣旨の記事を読んだことがあります。

今回の東南アジアがアメリカ人にとって物珍しかったから売り上げが伸びたのか? その辺は不明です。これから、マーケットの対象国を変えることで,
「物理的距離における人間の興味」をデジタルデータを駆使しながら、旅人の肌感覚で調査していきたいと思います。   
                             (終わり)

アフリカ編も含むノンフィクションを読みたい方は、こちらの書籍をご高覧ください。
             ↓

花嫁を探しに、世界一周の旅に出た (わたしの旅ブックス)
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後藤隆一郎 (作家・TVディレクター)
1969年大分県生まれ。明治大学卒業後、IVSテレビ制作(株)のADとして日本テレビ「天才たけしの元気が出るテレビ!」の制作に参加。続いて「ザ!鉄腕!DASH!!」(日本テレビ)の立ち上げメンバーとなり、その後フリーのディレクターとして「ザ!世界仰天ニュース」(日本テレビ)「トリビアの泉」(フジテレビ)をチーフディレクターとして制作。2008年に映像制作会社「株式会社イマジネーション」を創設し、「マツケンサンバⅡ」のブレーン、「学べる!ニュースショー!」(テレビ朝日)「政治家と話そう」(Google)など数々の作品を手掛ける。離婚をきっかけにディレクターを休業し、世界一周に挑戦。その様子を「日刊SPA!」にて連載し人気を博した。現在は、映像制作だけでなく、YouTuber、ラジオ出演など、出演者としても多岐に渡り活動中。 2023年9月13日(水)大竹まことのゴールデンラジオ https://www.youtube.com/watch?v=aKrBk5r857A&t=1044s




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