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8/6対談シンポジウム「キャリア教育の”終焉”!?」終了! ― キーワード①「学生を信じる」

8/6の対談シンポジウムが終了してからもう1週間も経っているのですが、この週はほぼ毎日家の用事でした‥とくに金曜日は炎天下のなかの「草取り」でしたし(かなりきつかった!)、なんせ自分の時間がなかなかとれませんでした(^_^;)

そんななかでもこの1週間の間もシンポジウムでの気づきや、その後自分の中に落とし込んで咀嚼し、考えてみる…等しているのですが、アウトプットができていないままでした。今回のnoteは頭の中にもやもやあるものを2つのキーワードにわけてアウトプットしてみようと思います。

キーワードは、①「学生を信じる」、②「真正のキャリア教育が未発となっている」の2つ。記事が長くなるので、今回はキーワード①を書いていきます。

キーワード①「学生を信じる」

児美川先生の「不思議ですよね…(学生に)裏切られても裏切られても、信じようとする。手を差し伸べて、一緒にやろうってなる」という言葉が印象に残りました。この「学生を信じる」という言葉は、シンポジウムの最後の「まとめ」で話されたものです。

このキーワードから、思い出したことがあります。2年前のうちの協会のシンポジウムで「社会に対して信頼度が低いと思う」という女子学生がいました。自己肯定感が低く、将来をあまりよいものと捉えていない。ある経験から「責任のある仕事はしたくない」と言っていたんですが、じつはとても優秀な学生でした。

自己肯定感が低く、何も準備できていない自分を感じつつも、何から手を付けていいかわからない。大学というところもオトナ(大学の教職員や自分のまわりにいる社会人も)も信頼できない‥という学生は一定数いますが、キャリアコンサルタントが支援として入り込む大学層には比較的多くいるような気がします。

ひとくくりにしてしまってはもちろんいけませんが、私は「そんな風に感じる自分」と一度きちんと向き合う機会を、学生のうちに持つほうがいいだろうと思っています。

理由は、生きていくうえで考え方を柔軟にしたほうが生きやすいから…ということもあるのですが、学生のうちにこういったことと向き合う経験があると、彼らが今後も直面するであろう「フタをして見ないようにしている事実や感情」への対処の仕方を自分でも考えられるようになるだろうと思うからです。こういうフタをしたいことって誰でも(オトナでも)持っているものですが、とくに上記のような学生は、放置しておくわけにはいかない。

そういったフタをしてきたものと学生が安全に向きあう機会を、キャリア教育の科目やキャリア支援の現場が担うことはできると思っているし、実際に私も何度か経験している(うまくいった経験も、うまくいかなかった経験もあり)のですが、それは私の場合「学生を信じる」ってことがベースになって支援方法を組み立てているなぁと気づいたのでした。

そういう学生の本音と向き合う

もちろん、学生の本音と言っても千差万別だとは思いますが、これまでの経験を振り返ると、本当は社会が可能性に満ちたところだと信じたい。信頼できるオトナにも恵まれている。そして、不確実性の高い未来を生きようとしている自分のことも信じたい。そんな願望に近いものを本音として持っている学生が多いと感じています。

一方で、社会を知ること(社会理解)や、とくに自分に向き合うこと(自己理解)は、こうした学生にとっては苦手なことだったり、避けようとしたりするところがありますが、経験の少なさや、視野が狭く偏った見方しかできていないことが原因となっていることも多く見受けられます。変えられることと変えられないことがありますが、少なくとも変えられるものの支援はできるはず。

今度のキャリア支援先もそうした課題をお持ちです。どんな方法で支援をしていくのか、授業とキャリア支援、両面からの対応力(学生対応力)が必要となりそうです。

学生支援の悩みやモヤモヤに効く「大学キャリア教育講座」

学生対応力はキャリア支援・キャリア教育では大事な要素となります。でもどこで養うのかというと、現場ということが多いのではないでしょうか。学生対応力を養うには、①学生がどういった希望や課題を持つものなのか、傾向を少しでもつかむこと、②実際にどう対応していくか、③支援者としておさえておきたい考え方 の3つが大きな柱となります。

現在募集中の大学キャリア教育講座は、児美川先生が考える「大学におけるキャリア教育の基礎知識」を踏まえ、レクチャー(講義)とグループワーク(対話)で学んでいきます。講師は大学でキャリア支援・キャリア教育を10年以上経験している渡邊有紀子さんと私が担当します。関心のある方はぜひ下記サイトを覗いてみてください。

(受講対象)大学キャリア教育科目担当者、大学でのキャリア支援を行っている方。これから大学生支援領域で活躍したい方も歓迎します!

◆総合サイト:https://www.career-passport.net/%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E3%82.../

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キーワード②「真正のキャリア教育が未発となっている」は、また次回に(^^)/

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