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「いかに負けるか。」


今日も、松宮康生著・「ブルース・リークロニクル」から。笑

ブルース・リーは役者としてだけじゃなく脚本家としても活躍し、

脚本を務めた中で「ロングストリート」というドラマがある。


ある日、主人公のロングストリートは何者かから送られてきた爆弾で妻を失い自分自身も失明してしまう。

その犯人を見つけ出すため彼の孤独な戦いが始まる。
(リーはロングストリートにカンフーを教える師匠として出演している。)

師匠であるリーの下でカンフーを学び鍛錬するロングストリートだが、目の見えない彼にとって格闘術を身につけることは容易ではない。

不安な気持ちになった彼は「私は勝てるだろうか?」とリーに尋ねる。

それに対しリーは、

「勝つことを考えてはいけない。いかに負けるかを考えなさい。」

と返答する。

この言葉が敵との戦いの時脳裏をよぎり、彼は勝利する。

というのが記念すべき第一話のあらすじ。


俺は本を読んだだけでロングストリートを観たことが無いから詳しい前後の文脈はわからないけど、リーの名言は超良いことを言っていると思った。

もっと前後の文脈を知りたいから色々とググってみたんだけど、恐らくリーが言いたいことはこれだと思う。

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(この他には、美しい負け方を目指せ。とかがあったんだけどリーが言いたいことでは無い。)



俺はよく致命傷を負わないような戦略をと書いているんだけど、これはつまりいかに負けないか?ってこと。

でも、リーはさらに奥深く踏み込んでいかに負けるか?と言っていた。

いかに負けるか?を考え学んだ方が、いかに負けないか?よりも危機管理能力が上がるし広く物事が考えられると思い、この名言からの気付きはかなり大きかった。



多くの人は、何か結果を出したい・今より良い人生にしたいと思ったら勝つことを考える。

何をやったら、どこでやったら、誰とやったら、勝てるようになるのか。

これは別に悪いことじゃないし、勝つ方法や戦略は徹底的に考えるべきだ。

ただ、勝つ方法を考え学ぶのはいいんだけど、それだけじゃなく負ける方法も同じくらい考えるべきじゃないか。

何をやったら、どこでやったら、誰とやったら、負けてしまうのか。

これを考え学ぶことで危機管理能力が上がるし、貼っ付けた画像に書いてあるように負けを受け入れられるようになり死から解放されるんだ。

死から解放されるとは哲学的で抽象的だからわかりにくいかもしれないけど、負けを受け入れることは自己成長を目指す人間にとって必要なことだとはわかる。



プロ野球選手・監督として活躍した野村克也さんはよく

「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。」

と言っていた。(この言葉自体は江戸時代の大名・松浦清が元。)



漫画・「スラムダンク」の中では、試合に負けた選手に対して

「はいあがろう。負けたことがあるというのが、いつか大きな財産になる」

と監督が発した超名言がある。

負けたことがあるというのが_いつか大きな財産になる



そう、負けは原因が必ずあり、必ず学びになり、必ず財産になるんだ。

だったら、リーが言っていたように負けることを徹底的に考え学んだほうが良いだろう。

なぜ負けるのか?どう負けるのか?

実際に負けて痛い目にあうよりも先に、負けを受け入れるんだ。

そうすることで、勝つだけを考えるよりも広く深く無心になって成長ができるんだ。


いかに負けるか?を考えろ。


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