はじめてノルマ
最近は、何でもいいから「はじめてのことをやろう」と心がけている。はじめてといってもそんな大袈裟なことではなく、ほんと何でもよし。今日ははじめて作る料理に挑戦してみようとか、見たことない映画を見てみようとか、ハードル低め設定で、半分こじつけでも可。気合を入れてはじめてのことをやろうとするよりかは、一日を終えて「そういえば今日やったはじめてのことって何かな？」くらいのゆるゆるスタンスで、自分にはじめてノルマを課している。
昨日のはじめては、「マックでモバイルオーダーやってみた」である。アプリで商品を選んで、お店についてスマホをポチッと操作したら、レジに並ばす商品を受け取れる。心配性の私は、モバイルオーダーに失敗した時のシュミレーション（大丈夫です、レジに並び直しますから、というセリフを用意）までしていたのに、全然そんな心配することなく、スムーズに注文できた。便利な世の中である。そんなことを思いながら、出来立てマックの暖かさをほのかに感じつつ帰った。
はじめてを積み重ねよう、そうやって意識していると、無意識のうちに割と毎日何かしらの新しいことをしているもんだなと気づくようになった。自分に「はじめてノルマ」を課しているつもりだったけれど、意外とそのノルマは自分でも気づかないうちに達成されているもので、あんまり負担には感じない。このはじめてノルマを始めようと思ったきっかけも、些細なことだった。
先週くらい、ずっと行きたかったクレープ屋さんで、はじめてしょっぱいクレープ（いわゆる食事クレープ）を満を辞して食べてみたのだ。今までクレープといったらクリーム&フルーツたっぷりの甘い系しか考えられなかったけど、しょっぱいのも美味しかった。でもやっぱり甘いやつの方が好きかな、なんて思っていた時、あ、今の初めての瞬間だったんだなと思ったら、なんだか急に尊いものに思えてきた。
それから、定期的につけている日記に「今週のはじめてやったこと」を記録するようにしている。今までに溜まった「はじめて」は、はじめてチャーシューを焼いたとか、コーヒーゼリーを作ってみたとか、料理系が多い。私は変化が嫌いな人間で、基本現状維持、新しいことをするのが苦手で、そんな自分をつまらないやつと卑下しながら諦めているところがあったけれど、はじめてノルマを課している今、こじつけでもはじめての瞬間を見つけようとして、なんとなく自分を卑下する癖は薄れていった気がする。
というわけで、これからもはじめてノルマ、やっていこうと思います。
ちなみに、クレープのお店はこちら。
私が食べたのはツナレタス。ツナたっぷりで美味しかったよ。
一度はサポートされてみたい人生