Ikegami Keiichi

活動1:三条しただにクリニックを構え地域のすべての求めに対応しています。活動2:医療教…

Ikegami Keiichi

活動1:三条しただにクリニックを構え地域のすべての求めに対応しています。活動2:医療教授システム学の構築と普及活動。好きなこと:好きな時間に好きなことをすること。いつもハッピー、人生って楽しいね、仲間・家族とワイガヤ大好き。関わりこそが人生だ。気ままに即興で生きています。

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このサークルは池上敬一(三条しただ郷クリニック院長、一般社団法人日本医療教授システム学会代表理事)が運営するサークルです。サークルの目的は「できる」医療者に育つ/育てるテクノロジーである医療インストラクショナル・デザイン(医療ID)を学ぶこと、使ってみることにあります。

  • 質問と対話で学び合うプラン

    ¥200 / 月

マガジン

  • 医療教授システム学

    医療・ヘルスケア領域における人材育成の考え方や方法について徒然に記述した記事をアップする予定です。

  • なるほどね〜

    noteコミュニティの記事を読んで、「なるほどね〜」と思った記事のマガジンです。

  • イケの即興メモ

    池上敬一(ガミ)が感覚したコト・モノ・ヒトをとりあげ、そのコト・モノ・ヒトについて即興で心に浮かんだ景色を言語化します。

  • 市民のための救急医療セミナー

    あなたの周囲の人・大切は人が急な傷病になったとき、多くの場合はパニックに陥ってしまいます。 いざというときに落ち着いて行動するには「頭の訓練」が欠かせません。 このマガジンでは様々なケースを取り上げ、それはどのような状態で同すべきなのかをデモンストレーションしていきます。適宜クイズに挑戦することで理解と記憶を支援します。

最近の記事

しごとが「できる」人に育つメソッド

GOLDメソッドで採用した認知脳科学などのサイエンスを横断的に組み合わせることで、どんな仕事でも、それが「できる」人に育つ方法があるんだな、ということがわかります。 このメソッドは古くて新しい方法になります。昔からしごとが「できる」人たちは無数にいて、その人達が自己成長を遂げるうえで編み出してきた暗黙知がそれで、GOLDメソッドはそれを形式知化したものになります。 いろんな啓発書があり、またその基礎として哲学、心理学のような学問がありますが、それを認知脳科学的に統合すると

    • 「できる」訪問看護師に育つ学び方/支援の仕方シリーズ・その1 感じ取り判断する力

        「できる」訪問看護師さんなら利用者さん、ご家族だけでなく、お家の外回り、玄関の佇まい、「こんにちわ」と呼びかけた後の返事の様子(間、誰の返事か、声の主の声の表情、トーンなど)、匂いや空気を感じ取り、「おや?おかしいぞ」と直感し、自分の直感を解釈し、何が起きているのかがパッと分かる、あるいは予想できる能力が必要になります。  この能力、どうやって学ぶのか?  実は、この能力の半分は人間に生まれながらに備わっているので、特に学ぶ必要はありません。が、その能力に気づくこと、

      • 「できる」訪問看護師に育つ学び方/支援の仕方・シリーズ始めます

         看護師さんが「できる」訪問看護師さんに育つために何をどのように学べばいいのか、また「できる」訪問看護師になりたいと思っている看護師さんをどのように支援すれば「できる」訪問看護師に育っていくのかにつての考え方や方法について、日ごろから考えていることなどをシリーズ的,散発的に、記述していこうと思います。にまとめていきたいと考えています。 動機は何か 医療教授システムを考えたり開発したり試験運用したり、その成果を振り返ったりしながら、「できる」医療者に育つ/育てるシステムが見え

        • 「優れた看護実践:新しい知の創出とわざの鍛錬」(川島みどり)考察

           この記事では「優れた看護実践:新しい知の創出とわざの鍛錬」(川島みどり)から看護学教育と看護実践の課題を取り上げ、GOLDメソッドがどのように役に立つかを考えてみましょう。とくに看護実践能力と基礎教育内容の乖離を埋めるテクノロジーとしてのGOLDメソッドについて述べたいと思います。  この論文の出典は、日本看護研究学会雑誌 15-18,2010で、このリンクからアクセスすることができます。この論文では「看護学は実践の学である」ことを共通理解とし、「すぐれた実践」「ワザの鍛

        しごとが「できる」人に育つメソッド

        マガジン

        • 医療教授システム学
          23本
        • なるほどね〜
          63本
        • イケの即興メモ
          3本
        • 市民のための救急医療セミナー
          6本

        記事

          ヘンダーソンの看護理論とGOLDメソッド

           この記事は現在執筆中の、「できる」看護師のように看護実践ができるようになりる!、と題した独習用教材の終章を切り抜いたものです。この独習用教材は、看護学生2年次を対象とした成人看護援助論の事前学習資料になります。  「ヘンダーソンからの贈り物 いつ,どこであっても蘇る看護の魅力」(川島みどり、小玉香津子、医学界新聞、2007)を引用しながらヘンダーソンの看護論とGOLDメソッドの関連について考えてみましょう。  以下、対談・座談会から鍵となるフレーズを引用し(大見出し)、そ

          ヘンダーソンの看護理論とGOLDメソッド

          「できる」医療者に発達する学び方

           過去10年ほど「できる」医療者に育つ学び方/教え方について考えたり、試行錯誤したりという活動を続けてきました。  コロナの時代になり対面セミナーが開催できなくなったので毎週火曜日午後9時から1時間程度の勉強会(「できる」医療者に育つ学び方/教え方に関わるテーマで)をずっと続けてきました。勉強会の中で次回の方向づけや参加者に有用な知識を同定し、その週末は次回の準備に当ててきました。  2023年11月からGOLDメソッド勉強会というZOOMを用いたセミナーを開いています。

          「できる」医療者に発達する学び方

          「思い出せない脳」(澤田誠)を読みつつ

           本書は久しぶりに本屋で買いました。「本屋で本を買う習慣を再開しよう」とふと思い立ち、本屋で本棚の間をうろつきまわりながら、気になった本を手に取りパラパラとめくり、読んでみようかな、と感じたら買う、という習慣を再開しました。その時は3冊の新書を購入。  1冊は3分の1くらい流し読みして、ブックオフに持ち込む予定。次に手に取ったのが講談社現代新書の「思い出せない脳」(澤田誠)。1度通読し2回目の熟読に入りました。今回はそこで感じたことを徒然に綴っていこうと思います。書く目的は書

          「思い出せない脳」(澤田誠)を読みつつ

          インストラクショナル・デザインから医療ISDへ

           2007年に日本で出版された「インストラクショナル・デザインの原理」はいまでも大事にしています。どのように大事にしているかと言えば、 インストラクショナル・デザイン(以下、ID)の用語の意味を確認する。 IDの用語の誕生や使われ方を理解する。 IDの考え方を確認する。  一方、本書が執筆された時点からの認知科学の進歩は著しく、IDの原理を使うことと、「できる」医療者を育てる実践との解離がますまず明確になりかつ拡大していることを実感しています。  IDはもともとIDの

          インストラクショナル・デザインから医療ISDへ

          他者の心(マインド)がわかる - 看護師の心を育てる認知科学の第一原理

           今日は2023年5月27日午前7時。GW前に準備したベランダの書斎でこの記事を書き始めました。 ミラーニューロンの役割 この記事を書くに当たってインスパイヤされたのは、「共感脳 - ミラーニューロンの発見と人間本性理解の転換」(クリスチャン・キーザーズ)の序章「人びとをつなぐ」の内容にあります。  その内容とは、私たちが他者の心がわかることの科学が長年なされてこなかった、その理由の一つとして、私たちが他者の心がわかるということがあまりに当たり前のことで、それが科学的な研

          他者の心(マインド)がわかる - 看護師の心を育てる認知科学の第一原理

          2023年5月20日、自分の人生の物語を紡ぐ、ということ ー メモ

          昨日の午後、2023年5月19日は午後1時から午後5時50分まである大学院の講義でした。講義では「できる」看護師の心を育てる学び方の総論と、看護学生1年生が「できる」看護師に育つための教材セットを使った学び方のガイダンスを行いました。 いまの日時は2023年5月20日午前3時32分。講義の後HIITを45分、ストレッチを10分行い、お風呂で疲れを癒やし、午後8時過ぎに食事にでかけ、午後9時過ぎに戻り、頭を空っぽにした後就寝。大阪時代にお世話になった先生たちがそれぞれの人生に向

          2023年5月20日、自分の人生の物語を紡ぐ、ということ ー メモ

          教え込まれたリミットを外そう

          「どうせだめだから」、「そんなことできないし」、「◯◯になれるわけないでしょ」、「無理無理・・・」 私たちの多くは子供の頃からリミットを教え込まれています。 これって洗脳です。嘘です。認知科学的に言えば親や先生から伝えられた情報をもとに、ヘブ学習則を使って自らが育てたニューラルネットワークが生み出す心(マインド)、ということになります。 科学的に真なのは、「人は思ったことができるようになるし、なりたい自分になることができる存在だ」ということです。 自分にリミットを設定する

          教え込まれたリミットを外そう

          看護学生1年生が看護師の卵に育つために

           看護学生1年生になったら、看護教員をはじめとする周りの人たち(両親、親せきや高校の先生など)から「あなたはもう看護師の卵ね」と言われると思います。看護学生1年生は看護師の卵である、という前提は正しいのでしょうか?  看護教員も看護学生1年生を看護師の卵として扱い、看護学の知識を教えさえすれば卵が孵化しひよこ(新人看護師)になるかのように考えているようですが、看護学生1年生が看護学の知識を獲得すれば看護師に育つ、という命題は正しいのでしょうか?  先月まで高校生だった入学

          看護学生1年生が看護師の卵に育つために

          医療教授システムは心の発達を支援する

          医療教授システム 2022年9月、医療教授システムというものの全体像がおおよそ見えてきました。  医療教授システムの目的は、医療・ヘルスケア系の教育機関に入学した医療系学生(看護学生、医学生、薬学部学生などをはじめ、救急隊員や介護職員など将来的にはチームで医療・ヘルスケアの仕事に従事する)がその領域の職種のロールモデルの心を獲得し、自らがロールモデルとなるべく自分の心を発達する(医療系学生になった時を起点として)生涯にわたる学びを支援すること、になります(2022年9月7日の

          医療教授システムは心の発達を支援する

          「イケの即興メモ」マガジン、設定しました

          この名称の由来は、 ガミ・・・池上敬一の池(イケ)。これは小学校時代のニックネーム。 即興・・・「心はこうして創られる 即興する脳の心理学」(講談社選書メチエ)を読んで腑に落ちたので、題名から「即興」を借用。 メモ・・・ブログほど推敲せずに、即興で浮かんだことを言語化する、という意図を込めて。 「心のままに」というタイトルが素直なのですが、すでに使用されているので止めました。「徒然に」という言葉も考えましたが、このメモを書くのは時間を割いているわけで、別に暇ですること

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          2020 AHA CPRおよびECCのガイドラインと医療ISD(Instructional Systems Design) :救命の連鎖とアルゴリズムを「おぼえる」と「わかる」を区別する

          はじめに 救命の連鎖は院内心停止(IHCA)と院外心停止(OHCA)の2つの種類があります。それぞれの救命の連鎖は回復で終わる6つの鎖で構成されています。また救命の連鎖のそれぞれの鎖の中はアルゴリズム(知的技能)と具体的な動作(筋肉を使って行う処置、運動技能)で構成されています。  ガイドラインには救命の連鎖とアルゴリズムについて詳しく説明されていますが、ガイドラインの中にあるのは言語情報という文字で書かれた情報になります。  この記事の話題は、ガイドラインという文字情報

          2020 AHA CPRおよびECCのガイドラインと医療ISD(Instructional Systems Design) :救命の連鎖とアルゴリズムを「おぼえる」と「わかる」を区別する

          2020 AHA CPRおよびECCのガイドラインと医療ISD(Instructional Systems Design) :IHCAにおける早期認識と予防

          はじめに アメリカ心臓協会からCPRとECCのガイドライン2020のハイライトが発表されました。「はじめに」にあるように蘇生教育科学および治療システムに関するAHAのガイドラインの包括的な改訂版になっています。  AHAの国際トレーニングセンターも運営する一般社団法人・日本医療教授システム学会(JSISH)は、G2005以降のCPRとECCガイドラインを教育・トレーニングの視点で学び・導入し・普及してきました。AHAはG2005のECCプログラムをデザインするにあたってイン

          2020 AHA CPRおよびECCのガイドラインと医療ISD(Instructional Systems Design) :IHCAにおける早期認識と予防