【プロ野球】楽天の田中将大選手大幅減俸について、日本とアメリカでの評価の違いが面白い

おはようございます。

いつも読んでくださる方々、フォロー、スキしてくださる方々ありがとうございます♪
今回は野球にまつわるお話です。

毎年選手たちの契約更改の報道を見るのが面白い。
プロ野球選手は個人事業主なので、引退後も考えると保証がないので1円でも多くもらえるように頑張りそして交渉をする。
同じ成績でも球団によって査定基準が異なる為提示額が違ったりなどで結果喜べる選手もいれば不満がでる選手もいるので査定の基準がとても大事となります。

先日プロ野球チーム、楽天ゴールデンイーグルス所属のマー君こと田中将大投手の契約更改がされたことが発表されました。
契約更改交渉に臨み、9億円から4億2500万円ダウンの年俸4億7500万円でサインしたと報じられました。

本来ですと税金面のこともあるのでここまで大幅な減少は野球協約に反するのですが、選手の同意があればOKとのことなので本人も納得した減俸だったのだと思います。

野球協約第92条
(参稼報酬の減額制限)
次年度選手契約が締結される場合、選手のその年度の参稼報酬の金額から以下のパーセンテージを超えて減額されることはない。ただし、選手の同意があればこの限りではない。その年度の参稼報酬の金額とは統一契約書に明記された金額であって、出場選手追加参稼報酬又は試合分配金を含まない。

(1)選手のその年度の参稼報酬の金額が1億円を超えている場合、40パーセントまでとする。
(2)選手のその年度の参稼報酬の金額が1億円以下の場合、25パーセントまでとする。

https://jpbpa.net/contract/


ですが、この報道でアメリカのメジャーリーグ側としては査定に疑問を呈したとのことです。
メジャーリーグのヤンキース時代に活躍をし、契約更新も打診されていた田中将大選手は楽天に復帰した2年間の成績でも充分メジャーリーグで通用するとのことです。
どういうことなのか気になり調べました。

1.アメリカ側が見る評価の仕方

アメージングと声が挙がる。
理由は近年のメジャーリーグだと勝敗数が査定に重視されることがないため。
もちろん勝敗数も見るがそれよりも
「WHIP(イニング当たりの与四球+被安打数)」
「WAR(同じポジションの代替可能選手に比べ、何勝上積みできるかを示す指標)」
・「FIP(被本塁打、与四死球と奪三振のみを用いた評価指数)」
がベースとなっている。
分業制になったことで完投することが難しくなったので、登板したイニングでの結果重視に。
その基準に当てはめると田中投手は良い成績とのことでまだメジャーリーグでも通用する成績なのにここまで年俸が下がるのが不思議でしょうがないとのことです。

2.日本はあくまで勝敗数が基準

一方日本での査定の基準は勝敗数に焦点が当たります。
田中将大投手が楽天復帰後の2年間の戦績は13勝21敗。

もちろん勝敗次第でチームの成績がダイレクトに響くためですが、今の時代だと勝敗で査定は厳しいのではと思います。

理由は投球が分業制と継投が当たり前となり、どこで勝利投手になるかが確定できないからです。
一昔前なら先発投手が完投することが多かったので勝ち星が分かりやすかったのですが、今はけが防止で投手の肩、肘などを守るため、チームの作戦で継投策は当たり前な時代。

そのため投球した試合の状況に応じて

1球でも0球でも勝ち
100球投げても負け
10点取られようが勝ち
1点でも取られたら負け

と公平性がないのが問題。
いくら自分が頑張っても後続が打たれたり、味方援護がなく打てなかったら成績に反映されないのですから。

3.勝利投手の条件が厳しい

勝利条件がこれまた厳しいのです。
・5回以上投げきり、リードしているかつ1度も追いつかれない。
・救援投手なら、決勝点をあげた直前に投げていた投手

5回裏まで3-0でリードしており勝利投手の権利をもっていても2番手の投手が同点、または逆転をされた瞬間に先発投手の勝利条件がなくなります。
勝ち負けが2番手次第となり管理下にないので、負け投手にはならないが勝ち星がつかず自分の頑張りが報われないこともしばしば。

そしていくら先発投手が好投をしても打線が点を獲らないと勝てません。
先発投手の勝利投手となるための条件は5回まで投げる必要があります。
なので0-0で5回裏まで行き、6回以降に交代した後味方が点を獲るとその時点で登板していた投手が勝利投手となります。
例え5回までパーフェクトピッチングをしていてもです。

逆に負けの場合は、決勝点となった点を許した投手ととてもシンプル。

先発投手は5回も必要で中継ぎ以降は1球、1回でもOKというのはルールの改訂をしてほしいところです。
それかできれば勝敗よりも先発投手の場合登板回数と防御率重視で判断した方が良い気がします。

最後に

勝利条件が厳しい、だが一番勝ちに直結しやすいからこそ、年俸がどのポジションよりも高く設定される。
田中投手の2021年に結んだ9億円という年俸は2013年に楽天が球団設立初のパリーグ優勝、日本一に貢献かつ24連勝という10割の勝敗数、241奪三振、防御率1.27という圧倒的な記録を置き土産としてメジャーリーグへ挑戦した時のお礼を含めた査定だと思いますので、むしろここからが勝負。

アメリカと日本と同じ野球をしていても考え方や査定の基準が違うことが文化の違いとなり個人的には面白いなと思います。
分業制になったからこそ査定基準の明確さ、細分化など日本プロ野球界もアップデートしてもっとプロ野球選手になりたいと思えるような査定をしていただければと思います。

最後まで読んでくださりありがとうございました。
ではまた。

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