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いのうえ こうき
2024年7月24日 19:28
本格的な珈琲栽培は珈琲のカフワが広まった15世紀頃のイエメンで始まりました。15世紀後半から16世紀にかけて珈琲がイスラム圏に広がるとともに珈琲生産も拡大していきました。1538年にはイエメンを支配したオスマン帝国が住民たちに珈琲栽培を奨励した記録が残ってます。オスマン帝国は珈琲生産を独占するため、イエメンからの種子や苗木の持ち出しを禁じていたといわれてます。しかし、17〜18世紀に2つの異
2024年1月24日 23:04
コーヒーノキを初めて利用したのはエチオピア西南部の人々だと考えられてます。エチオピアの西南部では「カリ」「ティコ」など部族ごとに珈琲を意味する言葉があります。種子や葉をお茶にして飲んだり、果肉を炒めて食べたり、薬にしたりとさまざまです。いつ頃からかは不明ですが、かなり昔から珈琲をいろんな方法で利用していたようです。珈琲について書かれた最古の文献は925年の「医学集成」だと言われてます。この本
2024年1月6日 22:49
珈琲の木の葉は2枚1組で枝につきます。この葉がついている部分を節と呼びます。2枚の葉のそれぞれの付け根を葉腋(ようえき)と呼び、ここに腋芽(えきが)と呼ばれる枝や花の元になる芽がつきます。珈琲の木の腋芽は1つの葉腋の先に5〜7個ずつ並んでつきます。その中で1番枝先に近い先頭のひとつだけはもとの枝と直交して伸びる枝(側枝)の元になります。先頭以外の腋芽は花芽、もしくは直立枝という上に向かって伸び
2023年12月27日 23:50
珈琲の木の新芽にはカフェインが高濃度で含まれており、葉が成長するにつれて減ってきます。珈琲の木の葉から作ったお茶は珈琲よりカフェインが少ないです。珈琲の木で最もカフェインが多いのは種子、つまりコーヒー豆の部分です。カフェインには他の植物の生育を阻害する作用があり、地面に落ちた種子から溶け出して周りに広がることで近くの植物を抑えて自分だけが上手く成長できるようにしてます。また、新芽にカフェ
2023年12月27日 00:12
珈琲の木の葉は先端が少し尖った楕円形です。表側は濃い緑でクチクラ層が発達しており、丈夫で光沢があります。クチクラ層とは葉の表面を覆う層です。水の蒸発を防いだり、葉を保護する役割があります。クチクラ層の発達は照葉樹の特徴で、強すぎる日差しを反射して遮る役割を持ちます。葉の裏側には隆起した葉脈があります。葉脈の枝分かれする部分は少し膨らんでおり、ダニ室と呼ばれるダニや微生物がすむ空間があります。無
2023年12月23日 00:25
野生のアラビカ種はエチオピアの原生林にいます。果実を採取する時に周りの草木を刈るなどの人の手が完全に加わっていない完全なる野生をフォレストコーヒーと呼び、少し加わってるものをセミフォレストコーヒーと呼びます。なのでエチオピアの珈琲の品種はよく「エチオピア野生種」「エチオピア半野生種」と記述されます。また、エチオピアのハラー地方のジェルジェルツー村には高さ8mの樹齢100年以上の古木があります。
2023年12月15日 10:21
コーヒーノキ属を代表する存在であるアラビカ種ですが、125種の中で1番の変わり種です。染色体数が44本!アラビカ種以外のコーヒーノキ属の染色体数は22本ですが、アラビカ種だけ倍の44本です。自家受粉が可能!アラビカ種は自家受粉が可能です。コーヒーノキ属にはおしべやめしべが花の付け根の花托(かたく)から飛び出すほど長いものと、花托に収まる短いものがあります。長いものは自分の花粉とめ
2023年12月14日 18:48
珈琲の三原種と呼ばれるのは、アラビカ種、カネフォラ種、そしてリベリカ種です。リベリカ種は西アフリカのリベリアで最初に見つかり、カネフォラ種より少し前からインドネシアで栽培されてました。苦みが強く、品質はアラビカ種に劣ります。耐病性はアラビカ種とカネフォラ種の中間くらいで一部のさび病には抵抗性を持ちます。リベリカ種の生産量はごくわずかでほとんど出回っていません。しかし、西アフリカやフィリピ
2023年12月12日 23:52
アラビカ種は主にドリップコーヒーに使用される品種です。インスタントコーヒーに使用されるのはカネフォラ種です。アラビカ種は15〜17世紀に飲用が広まった最初の珈琲であり、その後の数百年間はアラビカ種が唯一の珈琲でした。現在も7割アラビカ種です。アラビカ種の原産地はアビシニア高原です。エチオピア西南部には今でも野生のアラビカ種が自生してます。アラビカ種は標高1000〜2000mの気温が低めの
2023年12月11日 10:44
珈琲の木の祖先は2700万年前くらいにクチナシの祖先から分岐し、その後1400万年前にシロミミズの祖先と分岐して下ギニア地方で生まれたと言われてます。ここからアフリカ熱帯地域全体に広がった後、アフリカ大陸を縦断する大地溝帯や海峡、サバンナなどで森林が分断された地域に分かれ、それぞれの環境に適応して進化し始めました。これが400万年前くらいだと推定されてます。これらの地域には現在もそれぞれ固有のコ
2023年12月10日 09:47
珈琲の木はアカネ科のコーヒーノキ属に属する常緑樹です。今回はそのアカネ科について書きます。アカネ科には染料の原料となるアカネやマラリアの特効薬キニーネが発見されたキナノキなどがあります。植物の科の中ではキク科、ラン科、マメ科に次いで種類の多い科です。植物全体の約4%を占めます。草やつる状の草本植物と樹木になる木本植物の両方ありますが、熱帯性の低木が多いです。一部の例外を除いてアカネ科植
2023年12月9日 10:09
コピ・ルアクという珈琲をご存知でしょうか??ジャコウネコの糞から未消化のパーチメント珈琲を取り出して作った珈琲です。パーチメントという硬い殻に覆われた状態なので直接糞に触れているわけではなく、衛生的に問題はありません。100g1万円以上もする高級な珈琲です。「コピ」は珈琲、「ルアク」はジャコウネコを意味する現地語です。19世紀後半のフランスの文献で紹介されるくらいその歴史は古いです。「
2023年12月8日 23:59
果実から種を取り出し生豆にするまでの工程を精製と呼びます。今回はその方法について書きます。3つの精製方法を紹介します。①ナチュラル収穫した果実をまるごと天日干しし乾燥させる方法です。乾燥が進むとパルプ(果皮と果肉)、ミューシレージ、パーチメントがくっつき、厚い殻になります。これをハスクと呼びます。ハスクを割るだけで生豆が出てきます。歴史的に最も古い方法です。水を使わない方法なので水の
2023年12月7日 20:24
僕らが普段口にする珈琲は一体どのような工程を経てできているのでしょうか??①果実の収穫②果実から生豆を取り出す③生豆を焙煎する④焙煎豆を砕いてお湯で抽出する大きくはこのような工程を経て作られています。①果実の収穫多くの珈琲豆は海外の珈琲農園で収穫されます。赤道周りの北緯23°から南緯23°くらいの地域のコーヒーベルトで栽培されています。珈琲の木になる果実を摘みます。大規模な農